2026年
1月
28日
水
*逆半身となるときは非軸足先を外へ僅かに滑らして横面打ちで体軸を自身の手刀の手背側に外して継ぎ足で入り身一足。
*受けの振りかぶりが大上段なら、手刀の位置を視野に入れず振り込み突き近似の切り上げで真中を撃ち側面入り身。
坐技両手取り呼吸法三法:
①納刀抜刀呼吸法:両手を回外して納刀で取らせ、中段に抜刀横切り。一方は小手返しの手で体側に巡って地に結ぶ。他方は弛緩・屈曲・回内で振り被り、垂直に立てた前腕を受けの胸に着けてさらに回内し、陽の陰で母指先方向に巡る二教の手・陰の陰で下丹田に結ぶ。
②陰陽の巡り呼吸法:右手を陰・二教の手、左手を陽・小手返しの手で取らせ、〝右手をば陽に表し、左手は陰に返して相手導け〟。
③「包めば球体、開けば気体」で取らす。(以上指導演武のみ)
2026年
1月
25日
日
*徒手正面打ちに手刀の尺骨と手背側を合わせて相半身内入り身が可能か?
剣の振りかぶりに相半身で剣を合わせると剣先は受けの内に傾き、切り上げも剣先と足先が受けの内に進む(合気剣・松竹梅の剣より)。したがって、徒手で手刀を合わせる際に、相半身で受けの外に手背側を合わせて差し出し、内入り身に進める動作は術理に合わないのではないか。
今、相半身でいきなり手刀を差し出し、受けの外に手背側を合わせると魂気は母指先方向の頂丹田を越えて後方に進み、受けの真中から正反対に向かい、相手の手刀から受ける迫力で容易に制御される。また、同時打ちであっても互いの尺骨の衝突で始まる力と加速と重さによって結果は明らかである。
肘を畳んで掌を中丹田に巡らせ、その場で一重身になって初めて相半身内入り身の体勢が可能となるだろう。
*合気道の手捌きの基本、禊から、「包めば魂気の球体、開けば無限の気体」。
魂気を包んで掌屈・回外した徒手の納刀動作(陰の陽・小手返しの手)から、受けの手刀振りかぶりに対して上段に伸展しつつさらに回外する抜刀は母指先が受けの外(背側)から発し、魂気の接触は取りの橈骨と受けの尺骨伸側となる。そこで手根の背屈と限界までの回外で受けの手刀伸側から峰・橈骨を超えて受けの真中に掌が開いて天から魂氣を受ける、陽の陽、となり、互いの魂気に結びが成立する。手捌きによる魂氣の結びである。
同側の足先・正勝とともに母指先の反りの方向へ巡ると受けの真中から内に外れ、受けの前腕近位が取りの内に入るが、軸足交代にて対側の手が陽の陰の返し突き近似でそれを取りの真中で捉えて上腕遠位を合谷に嵌め、母指先方向へ巡るとともに送り足で入り身一足つまり〝勝速日〟が成り立つ。同時に半身が転換する。受けの対側の魂気・手は体幹軸のねじれと共に後退と降気を余儀なくされ、取りに対する攻撃の中心を失う。
以上が受けの手刀振りかぶりに対して単独呼吸法の「両手で気の巡り」を相対動作として用い、互いの魂気の結びを成す手捌きである。
*一教表はこのまま上腕遠位を包む手が正勝で母指先方向へ巡りつつ同側の足先を受けの前三角に進めて魄気の陽で下丹田に結び、すぐさま「陰の魄気で軸足に戻して異名側の魂魄の結びで体軸を確立するという特異な吾勝」の成り立ちが極意であろう。
また、〝魂が魄を動かす〟とは、手の巡る動きに合わせて同側の足が進む間を作って入り身する、手捌き・足捌きである。
片手取り入り身転換は、与えた手を尺屈回外内転で納刀(巡り)して受けとの剣線上に隙間を作り同側の足先を進め、内転して踏みつめる魄気の陽によって魂氣と魄気を下丹田に結ぶ。同時に軸足交代が生まれ、目付を反転する体捌きで吾勝の成立とともに入り身転換が成る。
*一旦退いた体の開きを陽の魄気とすれば、その場で逆半身外入り身を行うこととなり、踏み込みが浅く、互いの魄気の結びが生まれない。技の「作り」が不十分だと取りの魂氣が受けの魄気・体軸に及ぶ「掛け」が成立しない。当然、巡って自身の魂氣と魄気が結ぶ勝速日が生まれず、「投げ」の成立を示す残心にも至らない。
2026年
1月
14日
水
*後ろ半回転の段階で魂気を早々と腰仙部に置けば魄気・足と魂気・手の結びが成らず、体軸の確立が不十分なままで吾勝が生まれない。
2026年
1月
11日
日
*魂の比礼振りは鳥船ホーの振り出しと振り戻り、イェイの後の振り戻り
*イェイで魂気と魄気が結び、そのままで全てをサーと突き出し開いて空気中に同化させる。巡れば球体、発すれば気体。
*剣の柄を把持する:左手掌、母指球、小指球で柄頭を包み込む。左母指と示指つまり第一指間(合谷)で峰側を挟み込む。右第一指間を柄の縁で上から被せるように締めて背屈しつつ母指球小指球小指と薬指で柔らかく包む。左手を陰の陽、右手は陽の陰で把持する。左手は上腕を腋につけて左体軸の確立、つまり吾勝。右手は右非軸足に同期して柄縁を抑える。
*剣素振り:吾勝で正勝を振りかぶり・吸気で正勝の打ち出し
*後ろ転換で剣素振り連続:正勝を内転して軸足に交代し吾勝の転換つまり半身の転換で振りかぶり正勝の打ち出し
*剣打ち込み:剣素振りから・魄気の陽・継ぎ足で勝速日(入り身一足)
*切り返し剣打ち込み連続:打ち込みの勝速日から吾勝を作って正勝の踵を剣線の内に置き換えて足先方向に剣先を同期させて回外で縁の手を上丹田に結んで振りかぶりつつ軸足交代して踏み詰めると後方の対側の足を非軸足とし、前方の踵を回り込むように一歩前に置き換えて半身の転換で回内して打ち込むと勝速日。
*左半身切り返し打ちは足腰の正勝吾勝と両手の正勝吾勝との間に左右の捻れが起こる。
*松竹梅の剣:燕返し
*剣合わせ:打って抑えて突いて、勝速日・正勝吾勝・勝速日
*杖合わせ:突いて扱いて突いて、勝速日・正勝吾勝・勝速日
*杖尻の手を回外して下丹田に陰の陽で結ぶと直突き、勝速日。回内して手背を上丹田に昇気で杖巡り、正勝吾勝で上段返し。
2026年
1月
04日
日
*「踏み詰める足は待ちの足」(宮本武蔵)。静止した魄気の陽を指している。一方〝正勝〟の足は〝千変万化〟で、転換の繰り返しによって〝吾勝〟を経た後の〝魂の比礼振り〟が巡ることで魄気は陽となり〝魂が魄を使う〟のである。〝勝速日〟への変化を裏打ちする一瞬の体勢であることを感得しなければならない。
2026年
1月
01日
木
魂気
〝気は力の本である〟と。天から受ける魂気には陰陽、巡り、結びの三要素があり、体軸から丹田を通して発するのが陽、巡るのが陰、そして単独動作では魂気が丹田で魄気と結んで体軸を成す働きがある。つまり生命の活力を生み出すことができる。
鳥船
そもそも〝合気は禊である〟という開祖の言葉からも鳥船の手捌き・足捌きは合気の術理そのものであるはずだ。私が60年前に初めて指導された禊、鳥船についての観念的な理解に加えて、〝魂の比礼振り〟を動作の中に感得できてからまだ一年も経っていない。左右左と三方に動作することは三法の所作に意義を見出すべきであったのだ。
鳥船における魄気の陰の姿勢は開祖によって〝正勝吾勝〟と抽象化された。それは呼気相で魂気を下丹田にイェイと巡らせて魄気と結ぶ瞬間である。右の軸足を吾勝とし、左の非軸足先は地に触れるだけで左手は魄気から解脱しており、正勝とされた。はじめの左半身では丹田に気を放して掌が虚脱し、軽く後ろに垂れ下がった手から吸気でホーと振り出される。つまりその手は〝魂の比礼振り〟である。吸気に続く弛緩で掌に魂気を包み、振り戻しは呼気に移行してイェイと下丹田に巡らせるのである。
後の左半身のサーでは、吸気で緊張伸展した手掌を地に向け、指先は前下方を指して魂気を全て丹田から発する思いで、魄気は陽の足捌きとする。呼気相に移って弛緩した掌に魂気を包み、下丹田にイェイと巡らせて〝正勝吾勝〟で魄気と結ぶ。そこでは掌を開かずに魄気と結び、しかも同時に五体の気を掌に移して下丹田から吸気で緊張伸展し、サーと魄気の陽で前下方に全てを差し出す。〝心の持ちよう〟である。
相対動作
相手を制する上肢の力は取りの魂気が相手に結んで初めて緊張伸展力として伝わる。それによって間合いが詰められ、取りの魄気は体軸を失った受けの魄気に接して一体となることができる。入り身の本体である。相対動作では心の持ちようだけで受けの緊張力と取りのそれが一つの繋がりとなるわけではない。そこには術理に裏付けられた動作が必要である。吉祥丸二代道主は「呼吸力」と呼び、守央三代道主は「無駄な力の抜けた」手捌きと教えている。
魂気の気結びによって取りの魂気は受けの体幹軸に及ぼされ、魄気に結んで気力が受けの真中に響く。さらに、魂気は受けの体幹を通り抜け、取り自身の丹田や体幹の魄気に結んで体軸が確立すると同時に、受けの底が抜けて技が生まれる。今や取りの五体は直立する御柱に喩えられ、残心の体勢がこれである。〝勝速日〟に置き換えることができる。
手捌きと合気剣
鳥船で魂気の珠を包み、これに蓋をした母指が徒手における剣と見なすことこそ合気剣から生まれた手捌きの原点であると考える。つまり、手刀ありきではなく、手捌きの中に気結びが完成して相手を自身の一部となす結果が手刀の現れであろう。
鳥船の正勝で下丹田に置いた非軸足側の手は魂気を包んで掌屈し、母指先は地を指すから広義の陰で狭義の陰であるが、これを差し出して受けに与える。受けは魄気の陽で体軸を失って取りの魂気を取る、いわゆる「崩し」の理合である。その瞬間は軽く回外して母指先を取りの下丹田に向けると、魂気を包む掌は狭義の陽に向けられ、軽い尺屈が加わって納刀の形に相当する。吸気でさらに回外して母指先は受けの真中を指し、魂気を包んだまま掌を天に向けて肘を伸展すると抜刀である。
抜刀から掌を開いて指を全て伸展すれば魂気は広義の陽で狭義の陽である。母指先の反りの方向へ横切りで手刀が円を描く。一方、抜刀のまま伸展せずに呼気で弛緩屈曲すると前腕は回内して母指先が天を指す。巡りである。そのまま吸気で手掌を開いて全指から魂気を発すると、母指先の反りによって頂丹田に手刀が振りかぶる動作となる。
受けが手刀を振りかぶって面を打とうとする動作に合わせて尺屈の納刀から回外橈屈で母指先が外を指す動作は、先ず受けの手首尺骨に対して取りの橈骨が点として接する。連続して受けの手刀の手首伸側に線を描き、取りの橈骨伸側面が受けの橈骨縁に接して被ると、その先の空間に母指先と共に魂気を発した掌が天に向いて入る。気結びである。
気結びからさらに陽で発すれば回外・横切り、陰に巡れば回内・振りかぶりである。
足捌き
足捌きによって軸足交代と手捌きが可能となり、その結果魂気の巡りが同側の魄気を導き、魄気の陽と継ぎ足による体軸移動で技が生まれて残心を成す。〝魂が魄を使う〟のである。〝勝速日〟の成立となり、これを開祖は〝武産合気〟と呼び、合気道の技が生まれる術理とした。また、〝身の軽さを得る〟〝魂の比礼振りが起こる〟との説明を加えた上で、〝自然の法則〟であると明言している。
合気剣と徒手の手捌き
魂氣の陰陽巡りの手捌きは、徒手の剣を母指とする納刀から上丹田へ回内で狭義の陰に巡り、または回外で上段へ抜刀、それを広義の陰で切り返し、または弛緩屈曲・回内で振りかぶり。あるいは抜刀から陽の陽で円を描いて横切り、体側に巡って勝速日。
呼吸法に繋ぐ手捌きを。また、その手捌きで松竹梅の剣を操れるか。
「元を忘るな」である。