2012年
10月
28日
日
*一教運動表の魄氣は入り身運動、特に残心(送り足)が肝心。基本技一教の時、残心の後、対側の足で再度受けの腋にもう一度半歩入り身運動。
*受けは陽の陰で入り身転換して丹田に陰の陰で結びながらも陰の陽に巡って踏み替え・陽の陽で正面打ち一教表の取りに変わる。受けが丹田に陰の陰で結ぼうとする時取りは陽の陽で受けの丹田に引き寄せられ、受けは取りの手背に沿って陰の陽に巡る。取り受け交代して面前に陽の陽で結ぶ。
*返し突き近似での一歩外入り身・転換に三段階の間合いがある。陽の陰の魂氣が受けの正面打ちの上腕に当たる(一教裏)、面前で陰の陽へ巡る(小手返し)、項で同名側の側頸へ巡る(入り身投げ)。それぞれ入り身する足先の一歩の深さは、受けの前方の足もと、両足の間、後方の足寄りである。
*一教裏で、受けの前方の足もとより深い位置に一歩入り身転換すると受けの開いた脇に取りの腰が結べない。転換とともに取りの腰は受けの脇を充たしていなければ魄氣の結びにならない。
*交差取りに与えたときは先手(表)であり、降氣の形から陽の陽・同側の足先で相半身内入り身運動で一教表へ。
2012年
10月
24日
水
*陽の陽から陽の陰または陰の陰に巡って把持:手首に小指球を沿わせて陰の陰に巡って屈側は一教、手首に手首を合わせて矢筈の形に開いて陽の陰に巡って手背を見ながら二教、陰の陰に巡って指の腹側を受けの指の背側に沿わせて回内で差し出し・対側の手で手首を三教に取る、陰の陰に巡って手首を取り回内で真中に戻して差し出し・受けの上腕と前腕は三教の腕にして・対側の示指とその付け根を受けの撓骨に対して直角に当てて指を手前に引きながらつぼに嵌めると四教。
*取りの額の手は陰の陰で母指以外の指は地に向かっており、同側の膝と共に一気で母指先が地に結び、他の指で地を後方に掃く如く上肢を伸展させ肩を中心にして大きく後方へ回すと共に、すぐ膝を伸ばして足を立て直せば残心。
*呼吸法表は180度の入り身転換(裏)ではなく90度の転換であるが、上体を入り身運動で捻転して目付は180度転換する。側頸に陰の陽で結び魄氣と背が受けの魄氣と胸に結ぶ(漆膠の身)ことが要訣。坐技昇氣・入り身運動による呼吸法が基本。
*丹田に結ばず受けの項から一気で地に結ぶと受けは後ろ受け身(横受け身)が出来ず、仰向けで後頭を直接地に強打してしまう。取りの魄氣と結ぶことが受けを生かすことに成る。魄氣の結びが無ければ残心は成らず、残心無ければ合氣道の技は成らず、ただ受けが倒れるのみ。
*「合氣道の特徴」の「10. 片手取り四方投げ表の基本」参照。
2012年
10月
21日
日
*左右の巡りの度に正座に戻らず途切れない。地に結んだ受けの魂氣を直ぐに正面へ引き出して即座に結んで巡る。受けに氣の巡りの途絶(隙)を与えない。取りも氣の巡りが途絶えないようにする。
*裏は後ろ回転。魂氣を膝に置く単独動作と比較して、陽の陰で受けの手刀を取りの腰に巡り結ぶとたちまち難しくなる。(後ろ)回転の仕組みに立ち返るべきである。合氣道の回転とは上体のぶれを無くしながら一回転する事であり、そのために軸を次々と両足で交替する。つまり、軸足を作っては対側の足を置き換えてそれを一瞬軸足として元の軸足を浮かして回転することで踏み替えてもう一度軸足に戻り、更に対側をその場で浮かして再度踏み替える。
正面打ち裏で魂氣を腰に巡らせる間に、魄氣の回転軸の移り変わりの自覚が欠落すると、上体だけの回転と受けの手刀に繋がる魂氣にとらわれてしまう。後ろに小さく跳ね上げて対側の足下に降ろした足がすぐ一時的な軸足として重心を支えることを忘れ、両足を広げて踏ん張って立ち往生してしまう。小さく跳ね上げずに大股で後ろへ足を廻してしまうところに基本動作からの逸脱がある。合氣道の動作も静止もつねに片足が軸で対側は足先を置くだけ。何時どの方向へも進み退くことが出来るという特徴を忘れては行けない。股を広げて両足で立つことは魄を地に固着してしまい、常にもろく転げることにつながる。魄の保ちかたと立ち方を示唆された開祖のお言葉はこのことと無関係ではないと考えられる。動静一如とは、動作と静止が巡る中でその足腰の形と動きは一定しており、それぞれに異形の仕組みが在るわけではないということである。
*ピットフォールを後に記すと、四方投げの持ち方に無頓着であると手首をとっても魂氣が受けの上体に及ばず、更に自身の魂氣が額で魄氣に結べないで回ろうとすれば受けの体軸は揺らぐこと無く、取りの体が不規則に捻れ傾き相対動作が成り立たず技どころではなくなる。
*降氣の形から回外して陽の陰に開く時は受けの中心・顔面に向かう。
しかし、片手取り四方投げの際の取らせた手は降氣の形から回外と同時に脇を開くから二教の手となる。自身の面前で二教の手にすると、それを取っている受けの手は反屈となって取りの中心で面前に来るから、対側の手で四方投げの持ち方によって取り、取りの手背が額に着くから魂氣と魄氣が額で結び受けの魂氣も体軸とともに取りの中心に結んで取りに寄り添う。
2012年
10月
17日
水
*魂氣の陰の巡りは魄氣の置き換え・踏み替えの先駆け。一側が陰に巡れば他側は陽へ。
*正面打ちで受けの魂氣を引き出し・陰に巡って直ぐ降氣の形から陰の陰で頰・額に結ぶ。陽から陰の巡りは脱力。
2012年
10月
14日
日
2012年
10月
10日
水
*後方回転でも内股で踏み替えて軸足を作る。前方回転では外股に踏み替えて軸足とする。
*片手取り呼吸法の残心は、巡ってきた上肢は伸展のまま腋を閉じて送り足。狭義の陽と腰の後ろに対側の魂氣が陰の陽。
*入り身転換の反復は軸足を交互に作るため前方の足先から踏み替えて軸足を作る。
*払えなければ受けの手を陰の陽で被せて胸に挟み後ろの足を軸として後ろ回転二教に(演武のみ)。
*後ろ両手取りでは、初動は交差取り降氣の形から額に結び入り身転換・対側は丹田に陰の陽で結び受けの両手を天地に結ぶ(演武のみ)。
2012年
10月
07日
日
*後手:受けの横面打ちを見て異名側の魂氣を降氣の形で額に巡り、対側の上肢を腰の後ろから振り込み突きで相半身となり、受けがそれを陰の魂氣から内に払って剣線を外すことで突きの魂氣は受けの上肢の下を通って陰の陽で受けの横面打ちの手首を受けて丹田から外巡りで四方投げの取り方。取りは自らの手背に額を追っ付けて剣の振りかぶり近似。同側の足を軸として前方回転の後正面打ち近似で受けの手首を突き出し受けの項に結ぶ。丹田に巡って残心。受けは取りの丹田を経て取りの内側に沿って後方の足の後ろに落ちる。
*先手:受けの振りかぶりを見て異名側の魂氣を陰の陽から上段に与えて接触と同時に陽の陽に手を開き、相半身入り身運動・対側の魂氣で四方投げの持ち方から前方の足を後ろ回転の軸足とする。以下後手表に同じ。
*右/左自然体で陰の陽を下段に与えて受けが片手取りの瞬間、後ろの陰の陽を相半身で与え受けは陰の魂氣でそれも取る。始めに与えた魂氣は相対的に陰の陽で丹田に結んでいる。
*相対動作では取りが単独動作に徹して初めて受けの動作を普遍化させ得る。単独動作の形で終わるわけではない。受けに選択の自由を与えない動作へと導くものでなければならない。坐技正面打ち一教運動で、取りの陰陽の巡りによる受けの陰の魂氣の掣肘が一例。魂氣三要素で受けの一側の上肢と結んだ後、魄氣の要素(坐技入り身運動)が加わった両手の陽のピークが初めて受けの対側の魂氣を地に結ばせ魄氣(正座の軸)も滞る。単独基本動作(主として魄氣)と単独呼吸法(主として魂氣)。小学生の六級はまずこれを越えてもらう。
*壱級の昇級審査ではすでに相対基本動作まで磨き抜かれていることがわかる。従って基本技が、引き込まれるように美しい。なぜか。結局単独動作(魂氣と魄氣の結び)、つまり手足腰目付の一致に帰結しそして残心で締めくくっているからである。単純でわかりやすいことが驚くほど胸を打つのである。
*弐段と参段の審査では、基本技の応用と指導力が望まれる。ここで応用とは、技の形を多くの基本動作で複雑に構成することではない。受けの様々な動作に対する取りの初動として最適の基本動作を反応させるという意味である。そして、確実に相対動作を連係して残心まで完結させ、さらに反復や先手での制御も交えることができるという意味である。その要訣は魂氣も魄氣も速さのために陰陽が甘くならないこと。勝速日である。「合氣道の特徴」“…勝速日の私的解釈”を参照。
2012年
10月
03日
水
*入り身転換から間を置かず陽の魂氣と同側の足を後ろに置き換え丹田の手は陰の陽から相対的に陽の陽となる。受けが前方に放たれると、再度陽の魂氣と同側の足を後方に置き換えると始めの半身と逆の自然体となり反復動作が可能。
*陽の陽でも受けに結べない(互いに手背で接する)時、対側の魂氣で入り身転換
*横面打ち入り身転換なら上から取って小手返し
*後ろ両手取りの際、一側の手は交差取り入り身転換で額に結び、対側は丹田に陰の陽で結ぶ。