*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂氣:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟        〝正勝吾勝〟で剣素振り   合気の剣は〝勝速日〟                      気の置きどころのタイトルに 10. 開祖の合気道の抽象化 2024/1/21                      11. 合気道の徒手における母指の役割 2024/1/25                      12. 合気道とは、たましいに気付く行い 『合気神髄』より 2024/2/9 「令和6年のおしらせ」に3月の稽古予定                           稽古の記録 2010/8/15〜2024/3/3

2023年

9月

27日

水曜稽古の記録 結びの欠如は呼吸法ではなく打撃で入り身の技に繋ぐ

  • 剣・杖操法
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①吸気で天から魂氣を受けて呼気相で畳んだ後も腋を開いて側頸から母指先で下丹田へ降氣、②側頸の高さで母指先を内から外へ回して吸気相では狭義の陰で円を描いて呼気で陰の陽の魂氣を下丹田に巡らす、③膝の上に置いた掌に吸気で天から魂氣を受けて呼気相で下丹田にて気の珠を包んで体軸を側頸まで昇り(昇氣)、吸気で天に発すると同時に魂氣を受けて呼気相で肘を畳んで側頸から母指で体軸を経て下丹田へ降ろす(降氣)、④一気で昇氣・降氣、⑤吸気で右手が陽なら左手は陰、呼気で右手は陰の陽で体側へ、左手は陰の陰で下丹田に巡る
  • 合気体操……腰投げの運動
  • 相対基本動作:①突きに逆半身外入り身運動、②正面打ちに横面打ちで逆半身外入り身・転換、③外転換外巡りで直突きを払う下段受け流し・横面打ち近似の手刀で体の変更とともに受けの手を小手返しに取り返す、④視野の内下方で受けの手が消え、異名側の取りの手が(手応えなく)下丹田に巡ると受けの回り込みもないため非軸足で受けの後方の足に間合いを詰めて同側の魂氣で肘当てを受けの側頸に決めて吸気で肘を開くと前腕橈側を受けの同名側の頸部にひびかせて入り身一足(結びの欠如は呼吸法ではなく打撃で入り身の技に繋ぐ)、⑤正面打ちに返し突きで一教運動裏、間合いによっては入り身投げ表または裏へ/中段受け流しで剣線を外して振り込み突きで逆半身外入り身転換・体の変更で入り身投げ裏 
  • 片手取り四方投げ三法①外転換二教の手で前方回転・表、②外転換呼吸法にて陽の陽で下丹田の高さに抑えて、小指球から掬うように前の足を軸足にして体軸に振りかぶるように巡らせ、対側の手により四方投げの持ち方で上丹田に結び、後ろ回転で四方投げ裏、③陽の陰にて中段で取らせて矢筈に開くと軸として内に転換し、正面当ての手で受けの手を屈側から取り返して後ろ回転で上丹田に振りかぶると受けは取りの後ろに導かれ、下丹田に振り下ろして四方投げ表
  • 後ろ両手取りに呼吸法(降氣の形から回外)で上丹田の高さにて三教に取り返すと対側の手で肘当てと同時に同側の足を受けの真中に置き、膝上にその手を置くと同時に対側の足は剣線上に移して三教の手は頭上に伸展すると取りの腰仙部は受けの下丹田に密着する。腰投げの運動で目付は大きく半円を描いて反対側を見ると腰投げへ。

2023年

9月

25日

一定の形や術理が「武産合気」を特徴付ける要素となるか?

〝禊は合気である。合気は禊から始める〟

呼吸とともに天地の気に気結びすることが禊であり呼吸法である。相対動作であれば受けの魂氣と結び、受けの魄気に結び、取りの体軸に巡って呼吸法が完結する。つまり受けが魂氣と魄氣の結びを解き、取りの魂氣が受けの底を抜くと技が生まれる。

互いの中心を繋ぐ剣線を取りが外し、魂氣の円が受けの体軸にひびく瞬間は取りの体軸確立の下に非軸足側の魂氣・手が限界まで働きを現すことが必要である。

体軸の直立を〝吾勝〟、対側の手の軽さは魂の比礼振りに喩えられて〝正勝〟と呼ばれた。その上で左右の魂氣と魄気が一つになって体軸が確立する瞬間は〝勝速日〟と呼ばれる。つまり「入り身一足」の残心の姿に相当して合気の技が生まれているのだ。

剣をとっても、杖を用いても、徒手の捌きにも通底するのが〝正勝吾勝勝速日〟である。そして開祖はそれを〝武産合気〟と呼んだ(『合気神髄』p65)。

 

〝合気とは筆や口にはつくされず言ぶれせずに悟り行へ〟

また、念を去って皆空の気にかえることを「武道の奥義」と開祖は教示された(同p80)。

2023年

9月

24日

天神町道場稽古 後ろ半回転・前方半回転、前方半回転・後ろ半回転

  • 剣・杖操法
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①吸気で掌から魂氣を発して上肢を開き、呼気で弛緩屈曲して上肢を畳み、屈側全体から魂氣を包んで腋を開いて側頸から母指先を通じて下丹田へ降氣②側頸で回外して吸気で両掌を開いて円を描いて真中で結び呼気で下丹田へ巡る③吸気で膝の上に開いた上肢を呼気で掌に魂氣を包んで小手返しの手で側頸へ昇氣、吸気で側頸から掌を開いて上肢を伸展して虚空に魂氣を放つと呼気で畳んで魂氣を側頸から下丹田へ降氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 突き/正面打ちに相対基本動作入り身運動各種、入り身転換
  • 正面打ちに横面打ちで入り身転換・体の変更・後ろ転換で小手返し
  • 単独基本動作:後ろ半回転・前方半回転、前方半回転・後ろ半回転
  • 両手取り天地投げに地の方の非軸足を内股に踏みつめて軸とする後ろ半回転・取りの手を受けの側頭から上丹田へ結んで体軸として前方半回転で四方投げに返す
  • 片手取り二教裏:受けの小指球を①包もうとする/②包んで側頸に置こうとする/③腋を閉じて絞る瞬間

  ①   与えた手の同名側の手を体側で振り込み突き近似で一教に返す

  ②   同名側の開いた腋に前方半回転・後ろ半回転の漆膠の身で入り身投げに返す

  ③   取りが与えた手を取る受けの異名側の非軸足を大きく一歩後ろに置き換えると同時に取りの側頸から受けの二教の手を地に向かって剥がし取り、半円を描いて後ろで水平になる瞬間後ろ転換でさらに天を衝くと取りの腰仙部を前に送り、入り身投げ裏に返す

 

2023年

9月

20日

水曜稽古の記録 真中を外して 真中を撃つ

  • 剣・杖操法
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:六法
  • 合気体操
  • 相対基本動作:①突きに逆半身外入り身運動、②正面打ちに横面打ちで逆半身外入り身運動、③外転換外巡りで突きを払い下段受け流し、④相半身外入り身で中段突き受け流し、⑤片手取り入り身転換・体の変更、⑥片手取り体の変更・後ろ転換、⑦交差取り体の変更・後ろ転換で呼吸法/後方一回転で魂氣は陰の陽(小手返しの手)で地に結ぶと一教裏、⑧正面打ち一教運動表(上段に魂氣を陰の陽で与え、陽の陽で受けの手刀に結ぶと入り身運動で上丹田に結び一足にて体軸を確立すると半身を転換して三角法・くの字にて真中を振り込み突きで撃つ)魄気は鳥船の陽から陰に。魂氣は両手(右手が陽なら左手は振り込み突きから陰)で巡って下丹田に結ぶと受けの対側の掌は地に着く、⑨正面打ち一教運動裏は魂氣を与えきれず自身の上丹田に受けの手刀とともに結んで体軸を作り、逆半身外入り身転換(前方半回転)で返し突き近似を、受けの異名側の側胸・腋・上腕伸側に取りの前腕伸側と掌を密着させて体軸確立。陰の魄気から体の変更・後ろ転換で一教運動裏。受けの上腕遠位端を包む魂氣は取りの体軸を上丹田から降氣で下丹田に下がる。同時に魄気は返し突きからは後方一回転に相当するものの返し突きで魄気の結びで体軸が密着する動作は回転よりも入り身が理に叶う。
  • 正面打ち入り身投げ裏において取りが受けの手刀を同名側の手刀で抑え、体の変更から陽の魄気・継ぎ足で勝速日・三角法で相半身外入り身に移る前に取りが手刀を陽の陰で振り被り、受けは手刀を陰に巡らせ掌を上丹田に密着させて同側の足を軸として取りの腋に秋猴の身・漆膠の身で入り身して後ろ回転で入り身投げ裏に返す。掌を上丹田に密着すると前腕伸側に取りの前腕屈側が付着してくる/入り身して対側の手で三教に取って相半身外入り身転換で三教表に返す。
  • 演武自由稽古:武器を取る時機、流れより節目の確実性、移した体軸の静止は厳密に、非軸足と同側の手を同期して働かせる。

 *与えた真中を外して体軸の確立、然る後に真中を撃つ 真中を撃つと同時に真中を外す

2023年

9月

17日

日曜稽古の記録 前方半回転から後ろ一回転 後ろ半回転から前方半回転

  • 剣・杖操法の単独自由稽古
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①吸気で掌から魂氣を発して上肢を開き、呼気で弛緩屈曲して上肢を畳み、屈側全体に魂氣を包んで腋を開くと側頸から母指先を通じて下丹田へ降氣②側頸の高さで回外して母指先を前方に向け、吸気で両掌を開いて正面に円を描いて真中で結び呼気で下丹田へ巡る③吸気で膝の上に開いた上肢を呼気で掌に魂氣を包む小手返しの手で側頸へ昇氣、吸気で側頸から掌を開いて上肢を伸展し、虚空に魂氣を放つと呼気で畳んで魂氣を側頸から下丹田へ降氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動各種、外転換、一教運動表、入り身転換・体の変更・後ろ転換、体の変更・後ろ転換、前方半回転連続/一回転/後方回転、
  • 坐技片手取り呼吸法3本/交差取り一教表裏(裏は坐技呼吸法で体の変更相当)
  • 胸取りに振り込み突きの入り身運動にて前に置き換えた足を軸とし、取らせた胸側の足を非軸足として後方に置き換えて体軸に交代する。振り込み突きの魂氣は胸元の受けの手背に巡り、それに被せて非軸足先を外股にして踏み詰める魄気の陽で対側の手とともに一教運動で抑える/受けの胸取りによる逆半身陽の魄気の動作に合わせて取りは一歩大きく退く体の変更で取らさず、受けの手に同名側の手を被せて非軸足を外股にして踏み詰める……。
  • 諸手取りに肩の動きに合わせて陽の陰で中段に掲げ、内転換と同時に対側の手で異名側の手を下丹田にて母指球を包み、小手返し。
  • 正面打ち入り身投げ表に受けは取りの肩に置かれた手に後ろ転換とともに同名側の手を被せ、体の変更・後ろ転換で両手に把持して振りかぶりつつ前方回転で四方投げ表に返す
  • 交差取りに外転換と同時に陽の陽で中段に掲げ、二教の手(陰の陰)で受けの同名側の手を上から伸側へ払い、逆半身外入り身一足・相半身外入り身一足で受けの後ろ三角から入り身投げ/受けは取りの手を取ったままその場で上丹田に結びつつ軸足側として後ろ転換で一教表に返し/取りは後ろの足を一歩進めて大きく前方半回転で手を上丹田に結びつつ受けの前に出て内股の軸足で体軸を作って後ろ回転にて一教裏へ 
  • 両手取りに一教運動表の足運び(逆半身外入り身一足で進めた足を地として魂氣を天地に分け、天は呼吸法で受けの手に結ぶと受けの前胸部を陰の陽で異名側の側頸部まで昇氣、同側の非軸足を受けの後ろ三角に半歩進めて天地投げ表/受けは取りの継ぎ足の直前に前方の足を踏みつめて地に向かう手を畳んで体軸に交代して後ろ半回転から前方半回転で四方投げ裏に返す

 *久々に回転基本動作の変法を応用する技(返し技)について稽古す。今後単独基本動作として毎回行うこととする。

2023年

9月

16日

曖昧にされる言葉と動作:魄の上に魂をのせ、魂によって魄を動かす

魄の上に魂をのせ、魂によって魄を動かす 正勝吾勝勝速日 武産合気

    『合気神髄』から引用して私見を述べる。

 

左右それぞれに魂氣(天の気・手)と魄気(地の気・足腰)がある。右の魂氣が下丹田の後ろ・腰仙部で右の魄気と結んで体軸を作ると、左の魄気は〝軽く半歩出し〟p70た足先で地に触れ、左の魂氣は下丹田に置かれる。

左の魂氣と魄気は互いに結びは解かれており、体軸に与ることなくそれぞれ自在に置き換えることができる。左の足は千変万化、軸足へ交代することで体軸移動が叶う。すなわち移動したところで体軸が再度確立する。

左の手は〝身の軽さを得て〟p105おり、〝魂の比礼振りが起こる〟p70ことに喩えられる。左足の置き換えと同時に吸気で左母指先から魂氣を発する思いで虚空に円を描き、呼気で下丹田に巡って魂氣と魄気が結ぶと禊の動作であり、これこそは天地の気に気結びする合気である。〝合気は禊である〟p150

〝合気は禊から始める〟p145右の魄気は体軸を作り、同側の手はその一部であるから体、つまり形である。その上で左の魂氣が同側の魄気とともに自由に働くことができ、合気が成立するのである。〝形より離れたる自在の気なる魂〟p130131。右の魄の上に左の魂を置き、〝魄の上に魂をのせ、魂の比礼振りによって〟p107、左の魂で左右の魄を動かす、つまり右の魄気は入り身運動の継ぎ足となる。〝魂が魄を使うのでなければいけない。魂の気で、自己の身体を自在に使わなければならない〟p18。

 

開祖は、右の魂氣と魄気の結びが体軸をつくる働きを〝吾勝〟と呼び、左の魂氣で円を描き、魄気で自在に体を捌く動作を〝正勝〟と呼んだ。さらに、入り身一足で残心を表すまでの動作は〝勝速日〟と称えた。〝勝速日の基、左右一つに業の実を生み出します〟p70

合気の動作と思いは〝正勝、吾勝、勝速日〟で表現されることになる。さらに開祖はこのことから武が生まれるとして、〝正勝、吾勝、勝速日〟を〝武産合気〟と呼んだのである。〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟p65

 

そこで、武とは何かということを開祖の言葉から知ることとする。

武がなければ国は滅びる。すなわち武は愛を守る生命だからであり、科学の活動の根元なのです〟p100

〝日本の武の根元は愛であります。世の中はすべて愛によって、形づくられているのであります〟p47

〝真の武道とは愛の働きである〟〝すべてを生かし育てる、生成化育の働きである〟〝愛なくばすべては成り立たない〟p35

一方、〝合気道の極意は、己れの邪気をはらい、己れを宇宙の動きと調和させ、己れを宇宙そのものと一致させることにある〟p34 〝合気は禊である〟p150 〝宇宙の心を、己れの心とすることだ。宇宙の心とは何か?これは上下四方、古往今来、宇宙のすみずみにまで及ぶ偉大なる「愛」である〟p34 

「武は愛なり」である。                           2023/9/16

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2023年

9月

13日

水曜稽古の記録 転進は前方回転と同義、目付けを水平に保つ

  • 剣・杖操法
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①吸気で掌から魂氣を発して上肢を開き、呼気で弛緩屈曲して上肢を畳み、屈側全体から魂氣を包んで腋を開いて側頸から母指先を通じて下丹田へ降氣②側頸で回外して吸気で両掌を開いて円を描いて真中で結び呼気で下丹田へ巡る③吸気で膝の上に開いた上肢を呼気で掌に魂氣を包んで小手返しの手で側頸へ昇氣、吸気で側頸から掌を開いて上肢を伸展して虚空に魂氣を放つと呼気で畳んで魂氣を側頸から下丹田へ降氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 相対基本動作:入り身運動、外転換、入り身転換、体の変更、後方回転、前方回転(それぞれ突き、正面打ち、片手取りにて)
  • 諸手取りに魂氣を包みながら外転換で手を畳み回外して体軸を確立すると受けに結び、軸足交代と同時に魂の比礼振りは伸展して母指先が地に触れる、呼吸投げ/伸展して入り身運動で地を指した母指で後に掃く、呼吸投げ。入り身一足。
  • 突きに中段受け流しで回外と同時に入り身運動、首を左右へ振る。
  • 肩取りに後ろ転換面打ち、受けが抑えに掛かるから再度後ろ転換・体の変更で下丹田に巡り、前方回転(転進)で小手返し。抑えた受けの手を感じて小手返しの手に取る。転進は前方回転と同義。体幹軸は沈んでも、前屈・目付けを地に落としてはならない。腰を後ろに退くと丹田も後ろに下がり体軸は傾く。

 *受けの手が消えたなら、そのまま下丹田から昇氣呼吸法。昇氣は垂直に上昇する。

  • 両手取り三角法で天地投げ表/後ろ転換で受けを対側に導き天地投げ裏/三教/回転投げ

2023年

9月

11日

構え無しの合気剣 再掲

 

17. 構え無しの合気剣  生成化育のタイトル 2023/5/4より再掲

 

 小林裕和師範による「構え無しの合気剣」

 

1989年(平成元年)神戸大学体育会合気道部創部25周年記念行事で小林裕和師範が指導された。その冒頭が合気道の核心〝構え無し〟の合気剣についてである。

また、1991年に師範がイタリアで指導された時の動画(Scuola Aikido Daniele Pontiダニエレ・ポンテ合気道学校のホームページ内)では、Giampietro Savegnago(Piero)ジャンピエトロ サヴェニャーゴ(ピエロ)師範が通訳しており、そこでは英語に翻訳した字幕を読むことができる。

括弧内に筆者の和訳と追記を添えた。なお、植芝盛平開祖の語録『合気神髄』から開祖の言葉を締め括りとして紹介する。

 

小林裕和師範:

(剣対剣で)相手が攻撃してくる機会を妨げるな。

相手に体を開け(構えを無くして正対する:真中を与えよ)。

もし防御の構え(互いに中段)をとれば相手に攻撃の機会を与えないことになる。そのままでは入り身で剣が届くほどに間合いを詰めることができない。

互いに構えると互いが安全な間合いであるから、入り身を行うためには相手の構えを破らなければならない。構えたなら相手に入り身をしようにも間合いが遠くなる。

しかし、もし取りが構えなければ、受けは取りの剣の分だけ近づき、取りにとっては間合いを詰めたも同然である。相手に間合を詰めさせ、その攻撃を外すと同時に撃てば、ずっと速い。一動作で済む(攻防一体)。相手の攻撃を受け流すと時間がかかる。かわすことと入ることが同時の方が速い(合気の剣)。

相手の攻撃が予測できれば尚更良い。(構えずに真中を与えたとき)相手が間合いを詰めて剣が動いた瞬間、入り身をしなければならない。

相手の構えをどうしたら破れるかということは考えるべきでない。(構えを無くした直後に相手が剣で間合いを詰めてくるとき)入り身の最適時を直感で読み解き、相手の動作を予測する鍛錬こそが必要である。

 

——————————————————————————————

小林裕和師範の 教えと開祖の言葉

 構え無しとは、左右片寄りのない足で立つ、つまり開祖のいわゆる〝天の浮橋に立ち、天地の気に気結びする〟禊の姿勢で真中を与えることである。正対して剣を構えると真中を閉じてしまうが、剣を大きく振りかぶるか、あるいは体側に置くと胸・真中を開くことになる。

さて、真中を与えてから軸足を作る転換により非軸足先は剣線を外して軸足の前に置くと、開祖のいわゆる〝吾勝〟である。鳥船の陰の魄気に相当し、半身であるが上体、目付は正対する。ただし、剣線に対して90度転換しており相手を見ない。

即座に軸足交代して後ろの非軸足を半歩進め、相手の真中を撃つ。剣素振りの陽の魂氣、〝正勝〟である。魂氣に合わせて進めた非軸足先は地に置かれるのみで、足腰上体は一重身の半身であり体軸は不動である。

さらに鳥船の魄気の陽を経て軸足交代と継ぎ足で入り身一足となり、徒手であれば左右の魂氣が一つになって初めて受けの力のおよぶ範囲へ体軸が入る。〝勝速日〟である。いわゆる残心の姿に相当する。

これらは松竹梅の剣の一法であるが、この剣先の軌跡を術理として、相打ちとならない操法が合気の剣である。

 

2023年

9月

10日

天神町道場稽古 正勝は剣先と非軸足先の同期、踵で剣線を外して吾勝

  • 太刀(木刀)の持ち方
  • 吾勝で振りかぶって正勝で剣先を上段に打つ、素振り:剣先と非軸足先の同期、軸足・体軸の不動。
  • 合気の剣:勝速日、継ぎ足で剣線を外す
  • 打って突いて:正勝吾勝・勝速日で正面打ち、正勝吾勝で小手を抑えて勝速日で中段突き
  • 切り返し連続
  • 組み太刀VIと変化技、IIと変化技、IIIと変化技、
  • 剣対杖:直払い・直突き、返し払い・振り込み突き、相半身から八双返し打ち

2023年

9月

06日

水曜稽古の記録 入り身転換・体の変更は軸足交代・体軸再確立で返し技

  • 剣・杖操法
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①吸気で掌から魂氣を発して上肢を開き、呼気で弛緩屈曲して上肢を畳み、屈側全体から魂氣を包んで腋を開いて側頸から母指先を通じて下丹田へ降氣②側頸で回外して吸気で両掌を開いて円を描いて真中で結び呼気で下丹田へ巡る③吸気で膝の上に開いた上肢を呼気で掌に魂氣を包んで小手返しの手で側頸へ昇氣、吸気で側頸から掌を開いて上肢を伸展して虚空に魂氣を放つと呼気で畳んで魂氣を側頸から下丹田へ降氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動各種、外転換、一教運動表、入り身転換・体の変更・後ろ転換、体の変更・後ろ転換、前方半回転連続/一回転/後方回転、
  • 相対基本動作:①突きに逆半身直突きの入り身一足から相半身外入り身投げ表、②正面打ちに振り込み突きと逆半身横面打ち入り身転換・体の変更で小手返し、③直突きに相半身中段受け流して回外・相半身外入り身投げ、④正面打ちに相半身で上丹田に鎬を作り、非軸足の踵を剣線から外して軸足に交代すると受けの後ろ三角へ返し突き近似で逆半身外入り身にて受けの側胸から腋に取りの陽の陰の上肢と体軸が密着する一教運動裏、体の変更・後ろ転換で一教裏固め
  • 正面打ち一教表で、受けの陽の手刀が取りによって上丹田に向けて抑えられ、同側の足先が非軸足となって地から離れんとするとき、①上体の後ろ転換で手刀を陽から顔の横を陽の陰で下丹田に降氣で結ぶと同時に同側の足は後ろ転換の軸足となる。体の変更で軸足交代により下丹田の手は陰の陰(二教の手)で魂の比礼振りが起こって陰の陽(小手返しの手)に返して昇氣で一教運動に返す。②手刀は頂丹田を越して掌を項に被せるようにすると同側の非軸足を踏みつめて足先は外に回し、軸足となるから前方半回転で取りの手を取り返して四方投げに返す。
  • 横面打ち四方投げの作りに受けは異名側の手をかぶせ、振りかぶって入り身転換で三教に返す/四方投げの掛けで受けの手が畳まれて腋が開いた時、受けは体の変更で魂氣は陰の陽(小手返しの手)で下丹田に降ろすと四方投げへの返し。
  • 突き小手返しに一歩入り身転換・体の変更で二教裏/小手返しに返す

2023年

9月

03日

天神町道場の稽古 順手は母指先が受けを/逆手は取りの下丹田を指す

  • 剣・杖操法
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①吸気で掌から魂氣を発して上肢を開き、呼気で弛緩屈曲して上肢を畳み、屈側全体から魂氣を包んで腋を開いて側頸から母指先を通じて下丹田へ降氣②側頸の高さで回外して吸気で両掌を開いて頭上に円を描いて真中で左右を接し、呼気で下丹田へ巡る③吸気で膝の上に開いた上肢を呼気で掌に魂氣を包んで小手返しの手で下丹田に結び、側頸へ昇氣、吸気で側頸から掌を開いて上肢を伸展して虚空に魂氣を放つと、呼気で畳んで魂氣を側頸から下丹田へ降氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 突き/正面打ちに相対基本動作入り身運動各種、外/内転換、正面打ちに一教運動裏
  • 横面打ちに逆半身内入り身転換後の非軸足側の手は地、対側は中丹田に置くと地の手で受けの同名側の手刀を掬って体の変更・後ろ転換で対側の手を昇氣で呼吸法
  • 剣合わせ:合気の剣、入り身一足で撃って陰の魄気で剣先を小手に置いて再度入り身一足で中段突き(打って突いての間に正勝吾勝で体軸を確立し、非軸足を半歩進めて入り身一足の勝速日)
  • 太刀取り:剣の正面打ちに手刀で相半身正面打ちは入り身一足。陰の魄気で柄を陽の陰で上から順手で(母指先を受けに向けたまま)抑え、陰の陽で上肢を畳みつつ柄を包み後ろ転換(降氣の形)で体軸に与ると体の変更で受けの柄頭側の手は受けの右手の下に交差して両手が取りの胸部に畳まれる。前方の右足を再度一歩後方に送ると二教後方落とし。
  • 両手取り呼吸法で後ろ転換にて後方へ導き、非軸足側の手を受けの同名側の手の下に置き換えて受けの手を交差させ、体の変更、二教で後ろに落とす/入り身転換で下の手を腰仙部に置き、上の手を上丹田から側頸に巡ると四方投げ

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神戸大学体育会合気道部
神氣館館長辻本大治師範の母校合気道部です

大阪武育会会長木村二郎首席師範のご指導です

流山合気会

千葉県流山市を中心とする永井 純師範(義粋館指導者)の(公財)合気会公認道場です