2021年

2月

24日

水曜稽古 正面打ち相半身、横面打ち逆半身にも同じ転換で払う

  • 禊:天の浮橋に立って天地の氣に氣結びする。呼吸と共に左右の手で魂氣を合わせ、下丹田で魄氣に結ぶ。
  • 鳥船:左右左
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰、振り込み突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表、入り身転換・体の変更、後ろ半回転で体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作坐技呼吸法:手刀で両手を中段に与える。取らせたときは両脇を閉じて体幹軸を前傾する。受けが掴んだときは取りが体幹軸を直立に起こす。上腕と肘の体幹への密着で手刀と前腕は受けの両手に連なって体幹軸に与っており、両手の魂氣は両膝からの魄気に結んで体幹軸を作っている。振り子運動で一側に体幹軸を移す(心の持ちよう)瞬間に対側の非軸足・膝を外へ軽く開くと同側の手刀・前腕も揃って移動する。受けはその方向に落ちる。
  • 相対基本動作:軸足を作り、三位の体で対側の足先を軽く半歩出して同側の魂氣は掌に包んで下丹田に置き、第一段階。さらに半歩出して魂氣を下段に与える・第二段階。片手取り入り身転換・体の変更
  • 1、2、3の片手取りで入り身を内股で着いて目付を足先方向へ内転する。軸足への交代として前の足底を45度地に捻るとき、元の軸足は伸展していながら非軸足へと交代するが同側の手を魂の比礼振りで陽の陽へと伸展すると同側の足先は135度でもバランス良く外方へ転じ、下丹田は転換して、与えた魂氣はそこに結ぶ。そのまま陽の魂氣と非軸足を揃えて後ろに1歩置き換えると体の変更。受けは前に回って対峙しようとする。取りは陰の魄気から陽で魂氣を差し出し、非軸足は受けの両足の間へ進める事となる。体の変更から呼吸法表(入り身転換から呼吸法裏に対比して)

  *体の変更は陰の魄気であり、その直後陽の魄気で魂氣を一気に差し出すから前に回り込む受けを前方へ大きく放ってしかも頸部に魂氣を響かせることができる。一方、体の変更時に魂の比礼振りを起こさず軸足側の魂氣を前に差し出してしまうと体軸崩壊。前のめりで受けにすがる姿勢になる。

  • 1、2で下段に与えて片手取りにその場で非軸足を内股に踏んで魂気を鼠蹊部・大腿付け根内側に結んで軸足交代の瞬間、体幹軸は前傾するため目付は後上方へ、後ろの軸足は非軸足に交代して膝を屈曲させたまま地の魄気から跳ね上がって、前方の軸足の踵側に降りることですぐまた軸足へと交代する。後ろ半回転での体の変更である。
  • 1で魂氣を上段に与えようとして受けの正面打ち同時に(先手は一教表、後手は一教裏)相半身で手刀の触れ合う瞬間、受けに対して内転換(単独動作では半身を変える外転換)で取りの手刀を陰の陰の外巡り、対側の手は取りの顔を内から外へ撫でるようにして受けの手刀を払い、体の変更で一歩後ろに非軸足を置き換えながら受けの手刀を其の方向に引き込み削ぎ落とす。呼吸投げ。
  • 1で魂氣を上段に与えようとして受けの正面打ち同時に(先手は一教表、後手は一教裏)相半身で手刀の触れ合う瞬間、受けに対して内転換(単独動作では半身を変える外転換)で取りの手刀を陰の陰の外巡り、対側の手は取りの顔を内から外へ撫でるようにして受けの手刀を払い、内入り身で振り込み突きにて真中を撃ち、差し入れた足を軸として内転換で非軸足を置き換えながら受けの手刀を其の方向に引き込み削ぎ落とす。呼吸投げ。
  • 1で魂氣を上段に与えようとして受けの横面打ち同時に逆半身で鎬を作って手刀に触れる瞬間対側の手は取りの顔を内から外へ撫でるようにして受けの手刀を払い、対側の手で三教に取ってその場で非軸足側の手で振り込み突き・払わせて入り身転換・上丹田に三教で結び体の変更で一歩後ろに置き換える足に合わせて振り下ろすと三教固め、表へ。

 *体の変更は技を生む決め手として動作されていることに気付くべきだ。 

2021年

2月

21日

日曜稽古 体の変更二法、魂氣の置きどころと非軸足先の方向の違い

  • 禊:天地に氣結び、鳥船左右左
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰=二教の手、振り込み突き、頂丹田から下丹田へ小手返しの手、下段受け流し=剣線を外して非軸足を作り同側の魂氣を畳んで回外・中段に直突き、上段受け流し・一教運動裏=剣線を外して軸足を作って同側の手を鎬にして対側で返し突き)、一教運動表=井桁に進んで両手で天地に氣結び。
  • 四段階で入り身転換から体の変更
  • 三段階で後ろ半回転の跳ね上げで体の変更
  • 後半回転の体軸を作った瞬間対側は後ろにあって非軸足となり地に触れさせない・つまり跳ね上げて軸足の踵際に着地と同時に続いて体軸の交代となり対側は地から浮き上がる。足先が触れたままなら半回転で体の変更のまま。いわゆる体を三面に開く動作。
  • 浮き上がって180度内股で踏み直すとその場で入り身転換の軸足となり、結局与えてからは(単独動作であるが)後ろ一回転となる。
  • 単独基本動作:前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 坐技相対基本動作:下段に与えて交差取りに陰の陽で畳んで同側の膝を内に閉じて軸とするが、直ぐ体軸を対側の膝に移して陽の陽で同側の膝と共に外へ差し出して円を書いて手掌を地に結ぶ。
  • 坐技交差取り一教表
  • 坐技相対基本動作:下段に与えて交差取りに陰の陽で畳んで同側の膝を内に閉じて軸とする。魂氣を体幹に全て密着して体軸に与り、母指先は側頸を指している。この瞬間に対側は非軸足となり、手には魂の比礼振りが起こって逆半身外入り身で返し突き。坐技交差取り一教裏。
  • 片手取り入り身転換・体の変更で陰の魄気となってから陽の魄気で魂の比礼振りを陽の陽で中段に差し出す。受けは前方に回って対峙しようと一歩前進するところで異名側の頸部から真中・同名側頸部と魂氣が受けの頸部を巡り、母指先が外へ転じると呼吸法。
  • 片手取りに入り身せず、後半回転で体の変更・三面に開く。両手は下丹田の両脇で鼠蹊部に結び、小手返しの手で両腋が閉じて陰の魂氣であるが、後ろに軸を置けば対側の魂氣に比礼振りが起こって母指先と非軸足を180度内に巡って軸足交代すると、受けは取りの前面に回って対峙しようと一歩前進する。後ろ回転の完遂で体の変更。

 *二段階で下段に与えて、入り身転換から体の変更/入り身せず後ろ半回転で体の変更(三面に開く)の二法に取り組んだ。理合(開祖の言葉と思いと動作)を熟知して、無意識の合気へと。正勝吾勝勝速日。千変万化、武産合氣。

2021年

2月

20日

〝魄が下になり、魂が上、表になる〟を動作する

『合気神髄 合気道開祖・植芝盛平語録(柏樹社:1990年1月初版)より

〝魄が下になり、魂が上、表になる〟を動作する

 

 

〝魄が下になり、魂が上、表になる〟(p13

 

〝今までは形と形の物のすれ合いが武道でありましたが、それを土台としてすべてを忘れ、その上に自分の魂をのせる〟(p129

 

〝形より離れたる自在の気なる魂、魂によって魄を動かす。(中略) 一切の力は気より、気は空に結んでありのままに見よ。箱の中に入れるな。(中略)気の自由を第一に悟れ。気の流れを知りつくせ〟(p130131

 

〝合気は禊である〟(p150

〝魄の世界を魂の比礼振りに直すことである。ものをことごとく魂を上にして現わすことである〟(p149

 

 

 上にのせる魂とは、魄氣、つまり軸足の直上ではなく、魄氣と魂氣の結んでいる体軸を基にして、体軸から解かれた対側の手を指しているのではないか。

〝魂が上、表になる〟と言い換えていることを軽視すべきではない。魄の直上であれば体軸に与かる魂氣となって上肢は体幹に密着したままである。手を動かそうとすれば、体軸を壊して魄力そのものが手を遣わすことになる。同側の足が非軸足へと交代する前はその手が軸足側の魂氣であり、足腰と結んで体軸に与っているわけである。そのままで体幹から離して動作させることは出来ない。難場歩きの原理に反するからである。

 開祖は合気の動作を言葉と思いで裏付けて普遍化することに傾注され、数多くの説明を残しておられるように見える。例えば片手取り入り身転換で受けに与えた手を下丹田に結ぶと、同側の軸足とともに体軸に与る。これを土台として対側の手足は体軸から解かれているから自在に動かすことが出来る。そこで非軸足を後ろに一歩置き換え、再度軸足交代して体軸を移すと、体の変更である。取り自身の重さはそのまま新たな体軸を経て地に下りる。しかも受けは取りの手を掴む瞬間に自らの魂氣と魄氣の結びを解き、体幹軸が地から遊離して取りの体軸に接着しており、受けの体軸は自身の魄氣との結びを失っている。取りの下丹田の手は体軸から解かれ、受けに連なったまま〝身の軽さを得〟p105て自在に動作できる。

 また、体の変更には、取りの前に一歩回り込んで対峙しようとする受けの動きが伴う。すなわち、与えた手は下丹田に置かれていても、取りと合わせて受けの重さを〝忘れ〟る (〝空の気を解脱〟p67するわけだ。つまり対側の体軸を作る魄氣の前(表)に、丹田から陽で発することの出来る魂氣の兆しが生まれるのであり、〝魂の比礼振り〟p70に喩えられる。

 例えば、片手取り体の変更により下丹田で魂の比礼振りが起こった手を外へ巡り、同側の非軸足を外転換で軸足交代すると、腰仙部に結んで一瞬体軸に与っていた対側の手が同側の足とともに受けの外三角に進み、隅落とし裏が生まれる。

 

交互に軸足の交代が繰り返されると、いわゆる体捌きと言うことになるが、その都度魂氣は体軸の前で自在に働かせることが出来るわけだ。魂氣と魄氣の結びで作られる体軸と、同時に対側の手(魂氣)と非軸足が自在に働く合気の動作は、開祖の所謂〝千変万化〟p70の〝気の妙用〟p85である。

 

〝五体の左は武の基礎となり、右は宇宙の受ける気結びの現われる土台となる。この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟p105

 

魄の上に魂をのせるという表現は、左右の軸足と非軸足、左右の体軸に与かる魂氣(手)と魂の比礼振りが起こった手という概念を抜きには理解できない。軸足が後ろ、非軸足は体軸を解脱した魂氣とともに前、つまり表という解釈に心を留めるべきである。

禊(天地の氣に氣結びする静止と鳥船)、転換、入り身、入り身転換、体の変更、前方/後方回転といったさまざまな動きと一瞬の静止。つまり、体捌きと残心。また、先手/同時/後手の動作、下段/上段に与える手に片手/交差/諸手/両手/後ろ取り、肩取り/二人取りの初動。正面打ち・横面打ち・襟取り・突きに対する理合と気結び。

あらゆる合氣道の動作は〝魂が上、表になる〟

                                       2021/2/20

2021年

2月

17日

水曜稽古 正勝吾勝勝速日の喩えは

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の気に気結びする/鳥船左右左
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰、振り込み突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表、下段に魂氣を与え入り身転換(内巡り)、入り身転換から体の変更、後ろ半回転で体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作:1・2で上段に与えて3、受けの手刀に陽の陽で結ぶ入り身運動(一教運動表の前半)/1・2・3から半身を変えて井桁に進む一教運動表。
  • 相対基本動作:1、で上段に与えようとすると受けの正面打ちが先手。2、では上段に鎬を作り、同側の非軸足はその場で外股の軸足として上段受け流しで返し突き、一教運動裏。
  • 片手取りに陽の陽で入り身・井桁に進み対側で真中を直突き。一教運動表。
  • 交差取りに取りの外へ母指先を向けて陽の陽で開いた直後に陽の陰へと巡り母指先の反りは受けの橈側手首に沿わせて屈側から伸側へ密着して進め、同側の足を軸にして内転換で受けの手首屈側に掌を被せて包むように取り返す.
  • 1・2で陽の陰の手を与えて片手取りに相半身振り込み突きで一歩入って軸とし、内転換で受けの手首屈側を掌で包むように陰の陽へと下丹田に巡って陽の陽で中段に掲げる。
  • 二人取りにその場入り身転換で非軸足側は陽の陽の魂氣にして受けの同名側の手首橈側に母指球を着け、軸足側は後ろ手で小指球を受けの異名側の手首橈側に着け、非軸足を内股で軸足交代して内転換で取りの下丹田へ両手を巡らせ、陰の魄気で上丹田に振りかぶる。逆半身側の手を下にして両手を重ねて前方半回転反復で四方投げ表。
  • 前方回転の軸足を作って上丹田に振りかぶり、前方半回転で内股にて一歩置き換え、これを後ろ回転の軸足とみなして対側の足を小さく踵側に置き換えると両受けの間で軸足交代することになる。それを再度前方回転の軸とみなし、対側を半回転内股で半歩前方へ置き換え軸としてその場入り身転換での正面打ち近似で両手を中段に伸展すると四方投げ裏。

 

 *一教運動裏や前方回転のそれぞれの非軸足が90度外股で軸足を作る動作は、対側の軸足側の腰を90度内へ捻る動作に連動し、軸足交代確立の直後には対側の足が体軸から解かれて、先に転じた腰に連ねて一歩前方へ逆半身で入る。つまりが非軸足を外股に開くと同時に軸足側の腰を内に捻って、軸足交代が確立する瞬間に後ろの非軸足が一歩逆半身で入り身して返し突きが生まれる。

軸足交代で空いた場所に対側の腰を置き換えてその同側の足が付いて行って一歩踏み込み、それによって手で返し突きを行うようでは速さが生まれない。

 同じことを繰り返すだけではなく、〝手、足、腰の心よりの一致〟と右、左のそれぞれの結びと解脱を稽古することが正勝吾勝勝速日に喩えられているに違いない。

2021年

2月

14日

日曜稽古 下段に与えて陽の陽で中段に発して取らさず

  • 禊:天の浮橋に立って天地の気に気結び、気の巡り
  • 鳥船:左右左・魄氣の陰陽、魂氣と魄氣の結びによる陰の魄気で体軸の確立。結びを解いて両側の魂氣を差し出し、陽の魄気と同時に魂氣を陰に巡らす。
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰、振り込み突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表、入り身転換(魂氣を2段階で下段に差し出し、魄氣の陽で下丹田が魂氣を迎えに行き、内股で踏むと後ろの軸足は伸展して体軸が失われる。目付は内転換で前の足をさらにその場で45度内に捻って軸足交代が確立する。目付は180度転換し、非軸足となった後ろの足は今や前方に足先を向け、入り身の分だけ軸足側に引き寄せる。同側の魂氣は非軸足先に合わせて腰仙部から狭義の陽で軽く出す)、前方半回転反復/一回転、後方回転。
  • 入り身転換から体の変更:前方の非軸足先を一歩後ろに置き換えて軸足交代とし、半身が転換して陰の魄気となる。下丹田の魂氣は体軸から解かれて陽の兆しが生まれて軽くなっている。対側は腰仙部に結んで体軸に与かる。
  • 入り身なしで後ろ半回転の体の変更:魂氣を2段階で下段に差し出し前方の同側の足先を内股で軸足として、その手は体幹に密着して魂氣は掌に珠を包んだまま小手返しの手(陰の陽の魂氣)で鼠蹊下部の大腿に着いて同時に目付は内側を向け、上体はやや前傾して体軸移動が確立する。その途端後ろの足は非軸足となって体軸から解かれ、地から受ける魄気から弾かれるように、屈曲したまま軸足のふくらはぎに跳ね上げ、踵の後ろで地に擦り降りて直ぐ軸足とする。
  • 相対基本動作坐技:片手取り/両手取り呼吸法
  • 相対動作:片手取り入り身転換/体の変更/後ろ半回転で体の変更/受けの前進に合わせてその場入り身転換(片手取りから後ろ回転)で一回転の体の変更。
  • 交差取り入り身投げ表:下段に与えて受けが相半身で交差取りに来ると直ぐ陽の陽で中段に掲げて手を取らさず、逆半身外入り身で井桁に進んで入り身投げ表。魂氣は中段から即受けの異名側頸部へ陽の陰に巡って響かせ、底を抜いて取りの下丹田に結んで残心。受けは取りの腹側に背中を接して取りの後方へ螺旋で落ちる。
  • 片手取り後ろ半回転の体の変更から外転換で外巡り・対側での直突きを払わせて受けの手背を小指球側から包んで前方に大きく差し出し、両手で気の巡りによる二教表。
  • 片手取り回転投げ:後ろ半回転の体の変更から外転換で外巡りに対側での直突きを払わせ、相半身内入り身転換で取らせた手を地に降ろし、払わせた手は頂丹田に振りかぶって受けの項に振り下ろすと同時に地の手を同側の足と共に一歩後方へ置き換え、受けの項を包む手が中心、受けの手首で取り返した腕を半径にして天に回してから前方に放つ。

2021年

2月

14日

片手取りの術理:段階的に魂氣を下段に与える

天の浮橋に立たされて、つまり左右偏りのない足で天地の気に気結びする姿(画像①)から、軸足を作って同時に非軸足先を剣線上に寄せて軽く半歩出し、同側の手は下丹田に置いて魂氣の珠を包む(第一段階:画像②④)。

非軸足先をさらに半歩出して下丹田から魂氣を足先に合わせて差し出し、母指先を内に巡る(第二段階:画像③⑤)。

開祖は軸足側を吾勝、非軸足側を正勝と比喩される(『合気真髄』より)。

 

 ここから入り身転換は、内股で魄氣の陽の入り身と、45度の捻りで転換と同時の軸足交代による(第三段階)。非軸足に交代して今や前方に位置する足は、入り身で開いた両足間を戻すために軸足側へ引き寄せる動作をそのまま続けて、一歩後ろに置き換えられると体の変更である。

 

入り身を伴わない体の変更では非軸足を内股で踏んで軸足とし、与えた手を体幹に密着して魂氣を鼠蹊下部に結ぶ。この体軸移動と共に目付けを内に転換し、後方の元の軸足は屈曲したまま非軸足となって地から一歩前に跳ね上げ、交代した軸足の今や後ろに置いて直ぐ再度軸足交代とする。元の半身のまま体の向きは180度変更となる。

                           2021/2/14

 

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2021年

2月

10日

水曜稽古 手を与える術理は合気の剣素振りにある

  • 禊:天地に氣結び、鳥船左右左
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰=二教の手、振り込み突き、横面打ちから小手返しの手、下段受け流し=畳んで回外、上段受け流し=鎬を作って返し突き)、一教運動表=井桁に進んで両手で天地に氣結び、四段階で入り身転換から体の変更、三段階で後ろ半回転を跳ね上げて=体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作:自然本体から陰の魄氣で下丹田に非軸足側の魂氣を置く。半歩足先を出すと同時に魂氣を下段に与える/上段に与える。

 *魂氣・手を与える術理は合気の剣素振りにある。剣を振ることの意義はここにある。

  • 相対基本動作:片手取り入り身転換・体の変更/後ろ半回転で体の変更
  • 坐技相対基本動作:片手で手刀を中段に差し出して受けが取る瞬間に前傾で脇を閉じ、前腕と手刀を陰の魂氣として体軸に連ねる。つまり肘を体幹に固定して以後その遠位を一切動かさない。受けと連なった瞬間上体を起こして元の姿勢以上にやや反って母指先は取りの側頸を指し、他の指は天を指す。このとき腋を緩めず、肘が体幹から離れないよう、ただ一足の膝を軸として他側の膝を軽く外に開くと受けはその方向に導かれ、落とすこととなる。手刀で片手を取らせる呼吸法。
  • 坐技手刀で両手を中段に与えて前傾で体軸に陰の魂氣で上腕を結ぶと即座に正座へと起こして一側の膝を軸とし、対側の膝を軽く外へ開くと呼吸法。鳥船右半身近似。
  • 坐技下段に与えて母指先を内から天、外へ陽の陽から陽の陰へ巡って手背が受けの前腕屈側に結ぶ、呼吸法。
  • 片手取り後ろ半回転で体の変更から外巡外転換で隅落とし裏
  • 片手取り後ろ半回転体の変更で与えた手は鎬を作って上丹田に結び、対側の手を四方投げの持ち方としてその場で入り身転換(後ろ回転に相当)、四方投げ裏
  • 諸手取り呼吸法表(前方回転)/裏(後方回転)
  • 突きの先手(両手を振りかぶって外転換、小手返し/母指球を包めないときの流れで呼吸法/体の変更に進めて母指球を包めていないとき外転換(隅落とし裏の魄気に近似)で入り身投げ表。
  • 突きに横面打ち同時打ち入り身転換、後手に横面打ち外転換/逆半身杖巡り近似
  • 坐技両手取り外巡り二教:母指先の反りを受けの橈側前腕に沿わせてから地を指し続け、小指球で受けの腋の下に円を描く。

2021年

2月

07日

日曜稽古 体の変更で魂氣の置きどころの多様性

  • 禊:天の浮橋に立って天地に結ぶ、
  • 鳥船:核心は軸足と非軸足の確立、体軸の揺れ、魄氣の陰陽
  •  坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(二教の手、振り込み突き、頂丹田から下丹田へ小手返しの手、鎬を作って返し突き、外転換で陰の魄気に降氣の形から回外して陽の魄気で直突き)、一教運動表(井桁に進んで両手を天地に気の巡り)、入り身転換・体の変更後方半回転で体の変更、前方半回転連続/一回転、後方回転

 *入り身転換と後方半回転からのそれぞれの体の変更で手の形の多様性、魂氣の置きどころと陰陽の必然性を知ること。

  • 坐技相対基本動作:正面打ち一教運動表裏
  • 坐技正面打ち二教表裏/三教表裏
  • 両母指先を頂丹田に置いて突きに入り身転換で天地に開いて、地の手は陽の陽で突きの手首を掌で支え、天の手は巡って突きの母指球を包むと、体の変更で下丹田に結び後ろ回転で対側の手を受けの小指球背側に被せて下丹田に結ぶ、小手返し。
  • 突きに天の手を頂丹田から陰の陽に返して軸足側とし、側頸の高さで入り身転換反復と共に受けの側頸に横切りで取りの体側に巡らす、呼吸法。
  • 肩取りに入り身転換で正面打ちを受けが抑えにかかるから、入り身転換反復で頂丹田に手刀を結び、体の変更で非軸足を後に一歩置き換えると同時に頂丹田の手は下丹田に降氣で巡りながら対側の手は受けの顔面に当て身から受けの異名側の手の母指球を包んで一歩後ろに非軸足を置き換えて再度体の変更から後ろ回転で小手返し。

 *入り身転換は基本動作を忘れず目付を充分転換する。体の変更では一歩後ろへの置き換えに、腹を窪ませて背を曲げ、手元に眼をやるという動作は禁物である。次の後ろ回転の軸足・体軸を作るために。「後ろ回転では足元を見ない」

  • 後両手取り呼吸投げ
  • 坐技後ろ両肩取り呼吸投げ

2021年

2月

06日

体の変更の意義は手の活用にあり

 非軸足側の手を受けに与えて片手取り入り身転換を行なうと、交代して軸足側となった魂氣は陰の陽(小手返しの手)で下丹田に結び体幹軸に与る。軸足には魄氣が伝わって下丹田に結んでいると思うことにする。同側の魂氣と魄氣は互いに結んで体軸を確立するから、魂氣つまり手は体軸に与ることとなる。

 そこに連なる受けの手と足腰には気結びが無く、軸足も体軸も失っている受けは次の動作に移ることが出来ない。しかし、取りの手も体軸に与るあいだは動かすことが出来ない。

 そのまま静止せず、非軸足と同側の手を後方に置き換えて軸足交代が繰り返され、下丹田の魂氣が体軸側から解かれたとき、すなわち体の変更がなされたとき、母指先から自在に魂氣を虚空へと発することが出来る。〝魂の比礼振りが起こる〟と表現され、身の軽さを得る瞬間だ。

入り身転換で体軸に与った手は体の変更で同側の足腰が非軸足となり、体軸から解かれて自由に伸展して円を描くことができる。手足腰目付けの一致で魂氣に合わせて同側の足が置き換わり、そこで又もや軸足に交代する事が可能である。その時は例えば魂氣が受けの底を抜いて下丹田に巡っており、魂氣と魄氣が結んで合気を成す。受けは地に落ち、取りは入り身によって体軸が確立し、一方の足は継ぎ足で二本の足が一本の軸足となって直立する。残心の姿である。ただし、即座にいずれかを軸足として陰の魄氣で動作に備える。

 

 このように、体の変更とは、受けに連なる手が魂氣を包んで一旦体軸に結び、すぐに軸足交代して体軸から解いた魂氣を受けとともに虚空に放つための動作であり、開祖の所謂〝魂の比礼振りが起こり〟〝身の軽さを得る〟という思いを現す動作と考える。

 体の変更の終末は軸足を作って対側を軽く半歩出した姿勢、陰の魄気であり、鳥船のイェイと魂氣を下丹田に引き戻した足腰である。直立した体軸に対側の非軸足は伸展して足先が軽く前に出され、地に触れるのみである。肝心の手の位置は軸足側が腰仙部に回され、非軸足側は下丹田に置かれたままである。

 

 入り身転換ではなく後ろ半回転で体の変更を成した時は両手が陰の陽(小手返しの手)で鼠径部にあり軸足側の手は体軸に与り、前方の手は左右対称のようでも非軸足側であるから魄気に結んでいない。体軸から解かれているので魂の比礼振りが起こっているのである。

                             2021/2/6

2021年

2月

03日

水曜稽古 入り身のない分軸足は伸展せずそのまま非軸足で跳ね上げる

  • 禊:天地に氣結び、鳥船左右左
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰=二教の手、振り込み突き、横面打ちから小手返しの手、下段受け流し=畳んで回外、上段受け流し=鎬を作って返し突き)、一教運動表=井桁に進んで両手で天地に氣結び、四段階で入り身転換から体の変更、三段階で後ろ半回転=体の変更、三段階で後ろ一回転は入り身のない分を補う体の変更、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 相対基本動作、①片手取り入り身転換・体の変更、②片手取り後ろ半回転=体の変更

  は四段階で入り身を伴い魂氣が下丹田に結び体軸に与る、②は魂氣が三段階で入り身せず差し出したその場で軸足交代して体側から鼠径部・大腿前面に結んで体軸に与る。

  • 三段階で相半身両手取り、前方の足先を内へ転換して軸足交代と同時に同側の手は降氣の形から回外して氣結び、前の非軸足を地に畳んで魂氣も地に結んで呼吸投げ
  • 両手取りに外巡り逆半身外入り身から入り身投げ表の魄気(井桁に進む)に魂氣は地と天に分けて後三角へ進める、天地投げ表
  • 両手取り逆半身外入り身転換で非軸足側の手は陰の陰(二教の手)で上丹田、体の変更では陽の陽で天へ、天地投げ裏
  • 両手取りから前方の手を鎬で上丹田に結び、逆半身一歩内入り身転換で地に降ろして呼吸投げ
  • 両手取りに外転換で軸足側の手を昇氣で側頸に結び軸足交代で外入り身、魂氣は陽の陽で肘を開いて受けの同名側頸部へ橈側前腕を着けて取りの体側に巡らすと入り身一足、残心で呼吸法が生まれる。
  • 両手取り四方投げ表:相半身前方回転、受けの懐に入らず、前方回転の非軸足先は内股で進める。単独動作に一致。
  • 坐技交差取りに母指先を内巡りから円を描いて陽の陽で地に巡り手首を反屈にしたまま狭義の陰に巡って母指先は地を指し続けると二教固め。

2021年

2月

02日

段階的片手取り入り身転換

軸足を作って同時に非軸足先を剣線上に寄せ、同側の手は下丹田に置いて魂氣の珠を包む(第一段階)

 

非軸足先を半歩出して下丹田から手を足先に合わせて差し出し母指先を内に巡る。魂氣を与えようとする(第二段階)。

 

差し出した魂氣が下丹田に位置するように後ろの軸足を伸展して非軸足先を更に半歩出し、母趾先を母指先に合わせて内股で下腿を垂直に踏み込むと同時に目付けを母趾先に合わせる。与えた手は体幹に密着して魂氣は相対的に下丹田へと巡っている(第三段階)。入り身運動の開始であり、魄氣の陽の体勢である。

 

鳥船の陽の魄氣近似であるが、入り身の足先は直角に回っており、いまさら陰の魄氣へと戻る体勢ではない。それどころか目付けは留まらずさらに90度内方へ首の運動を、前の足はすぐにその場で45度内方へ足底を捻る。これで体幹軸は180度転換して、後方に位置することとなった新たな軸足に連なり再度体軸が確立する。同側の魂氣は下丹田に結んで軸足の魄氣とも氣結びし、魂氣と魄氣は体軸に与る。すなわち体軸の確立であり、合気である。

 

今や前方の非軸足となった元の軸足先は対側の足が入り身で進んだ分(直立の屈曲から伸展した分)体軸側に引き戻して第一段階の陰の魄氣に戻る。半身は転換している。受けの手足と体幹は取りの体軸に張り付いており、受け自身は体幹軸も体軸も失っている(第四段階、これで入り身転換の完了)。

 

 入り身転換は軸足交代であり体軸の再確立でもある。また、相対動作では受けとの氣結びであると同時に取り自身の魂氣と魄氣が結んで合気を為し、禊に他ならない。

                                     2021/2/2

 

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