*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂氣:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟        〝正勝吾勝〟で剣素振り   合気の剣は〝勝速日〟                      天の浮橋に立つのタイトルに 1. 「うっちゃり」(打っ棄り)と合気道の返し技は〝正勝吾勝〟2024/4/4                      2. 合気道における上肢の運動表現 2024/4/10 「令和6年のおしらせ」に4月の稽古予定                           稽古の記録 2010/8/15〜2024/4/24

2021年

8月

31日

再掲 再考二人取り四方投げの術理

同名側の手を取って前方回転によってその手を畳んで受けの体軸に返し、取りの下丹田に結ぶか直下の地に結ぶことで受けが背中から地に落ちる技が生まれる。これを四方投げと呼ぶ。

 

異名側の手を取って同側の足を軸として後方回転でその手を畳んで受けの体軸に返すと同じく四方投げが成立する。外股の軸で回れば前方回転で、内股の軸なら後方回転となり、前方を表、後方を裏と呼ぶことにする。

 

 二人取りでは、一方を交差取り、他方を片手取りとして四方投げを打つ。したがって二人に対して表だけ、あるいは裏だけで同時に四方投げを打つことはできない わけである。つまり、一方に表または裏で上肢を畳む動作ができても、他方には腕を畳むことができず、伸展したまま捻じりを加えて倒そうとする結果になる。 痛みを与えることができても上肢を畳んで体勢を崩して体軸を横転させるまでには至らない。

 

  そこで、先述の術理に則して、一人は交差取り、他方は片手取りとし、交差取りの受けに対して前方回転で外股の軸足を作ることから始める。次に前方半回転と して内股で非軸足を少し前に置いて軸足交代すれば、片手取りの受けに対して後ろ回転の軸足を作ったことになる。さらに非軸足を軽く後ろに外股で置き換え、 後ろ半回転とする。その軸足に交代した外股の足は次の残りの前方半回転の軸足となる。そこで前にある内股の非軸足をさらに足先方向へ半歩前に置き換えると 前方半回転を繰り返した事になり、その場で入り身転換すると軸足が確立する。すなわち前方一回転が完了し、同時にそれは後ろ半回転に続く後方回転の完成と なる。

 

 ここで、後方回転とは、そもそも後ろ半回転の繰り返しではなく、後ろ半回転の次に軸足交代をその場で入り身転換とするのであって、非軸足は後ろに回さずにその場で外へ135度回して足先を地に置く。

 

 二人取り四方投げには表裏がなく、一方に表の軸足を作って動作が始まり、両者にそれぞれ表と裏に相当する動作を続けて同時に終わり、それぞれに表と裏の技が同時に生まれる。

2021年

8月

29日

日曜稽古の記録 受けの体軸を留める

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換から体の変更・魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ)、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 交差取りに内転換で尺側を包んで四方投げ表/片手取りに内転換で橈側を包んで四方投げ裏
  • 相対基本動作・正面打ち入り身運動振り込み突き逆半身/相半身:受けの手刀の初動に合わせて真中を撃て。逆半身では受けの腋が開けば矢筈で上腕伸側を突く、入り身一足で受けの体軸を封じる。対側の手で母指球を刈り取り、継ぎ足を一気に後ろへ戻して対側の足を送って一足に戻す。/相半身では一足から軸足を前に移して後ろを一歩前に置き換えて同側の手で受けの手刀を後三角に導く。
  • 片手取りに外転換で降氣の形から回外し、二教の手にして対側の手を矢筈の陽の陽で受けの反屈した手首を下から掬うと、与えた手が外れて地に下りたら水平に発して受けの側頸を包んで入り身投げ/入り身転換反復で入り身投げ。残心は二教の手で入り身運動。
  • 坐技交差取り三教:受けの手を縦にして二教に制した上で対側の手が三教に持ち替える。

2021年

8月

25日

水曜稽古の記録 半身は陰の魄気・動作の前兆

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(井桁に進んで連続入り身運動・魂氣は両手で天地に氣の巡り)、片手取り想定で入り身転換から体の変更さらに魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは内股で真横に軸足を作る。一歩後ろに置き換えて体軸に与る方の魂氣は昇気で側頸へ)、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転(後方半回転+その場で入り身転換)。
  • 片手取りに外巡り外転換で振り込み突きを払わせて非軸足をその場で踏むと与えた手を下丹田に結び、同側の非軸足を大きく一歩受けの後ろ三角の頂点延長上に体軸移動する。その間非軸足側の手は上腕を体幹に密着させ前腕以下の末梢のみに魂の比礼振りが起こる。継ぎ足で入り身一足の残心、受けには隅落としが生まれる。
  • 交差取りで母指先を内巡りから天に発して陽から狭義の陰に巡って下段受け流し近似で入り身投げ
  • 突きに下段受け流し入り身投げ
  • 半身に対して受けの横面打ちに逆半身内入り身転換で軸足側の背を受けの同名側の胸に着け、その場で反復入り身転換・昇氣呼吸法表
  • 横面打ちに逆半身外入り身転換で上体は取りの表三角へ・その場で反復入り身転換とともに陽の魄気で上体を前方に向けて起こすと陽の魂氣で呼吸法裏。
  • 交差取りに外転換で魂氣を陰から陽・陰に巡って二教(受けの前腕は水平)、非軸足を小さく戻して軸足交代とともに受けは前に回ろうとする・同側の手を下丹田に結んで受けの前腕は縦になって二教。

 

2021年

8月

22日

日曜稽古の記録 動作の記銘再生能力と加齢

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左

 

  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動

 

  • 合気体操

 

  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(井桁に進んで連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換から体の変更・魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ)、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転(後方半回転+その場で入り身転換)。

 

  • 相対基本動作・坐技交差取り呼吸法表/裏:下段に与えた魂氣は掌に包まれ母指先は地を指している。同側の膝を閉じて軸とし、与えた手は母子先を内に巡り更に天を指して(腋と肘を閉じ、手首を弛緩屈曲して)畳むと側頸を指す、つまり体軸に与るが、その瞬間対側の膝に軸を移し(空の気を解脱し)、母指先の反りが受けの手首を越えて外側の虚空へ発せられ、手首から肘の伸展とともにさらなる魂氣の発出が高まり、非軸足となった同側の膝と同期して魂氣は陽の陽で後下方に巡り、掌を地に結ぶ(密着する)。取りの手首を取った受けの手は取りの体側へと導かれ、二教の手となってうつ伏せで地に結ぶ、表/与えた手は母子先を内に巡り(腋と肘を閉じつつ)、更に天を指して手首を弛緩屈曲すると側頸を指す、つまり体軸に与る。対側の非軸足を受けの外に入り身して体軸を移すと初めの魂氣はその場で降氣として地に結ぶとともに同側の非軸足となったばかりの膝に体軸を移し、地に降りた手足腰は体軸となって直立する。振り子運動で再度膝の軸を交代し、与えていた魂氣は同側の膝とともに地を這って剣線上へ開くと受けは取りの前で俯せになる、裏。

 

  • 半坐半立ち片手取り後方へ受けを回転して呼吸投げ・四方投げ近似:受けから遠ざかる方向へ振り子運動で降氣の形の手を二教の手にして上丹田に結ぶと、受けの手は反屈となって体軸に最接近するが、取りは反対方向へ振り子運動で体軸を傾けて魂氣を二教の手のまま降氣で下丹田に結ぶと、受けは取りの体幹を螺旋で前方へ落ちる。振り子運動を欠くと両手で四方投げによる受けの体軸の捻りを生み出さなければ螺旋で落とすことは叶わない。

 

  • 両手取り呼吸投げ2本:相半身内転換で上丹田と下丹田の天地に結んで非軸足を軸として対側の軸足の膝を地に着いて同時に魂氣を上丹田から地に降ろす/相半身陽の魄氣から軸足交代して転換する(入り身転換)と体軸側は上丹田に結んで非軸足側は陽の陽で差し出すがすぐ非軸足の膝を地に着けて同時に魂氣を地に結ぶ。両手は縦に並べる。

 

  • 坐技両手取りに外巡りで肘を落として母指球を受けの尺側に着けて掌は受けの方向に開いてすぐに小指球を撓側に渡して陰の陽で掌に虚空の気の珠を包みながら下丹田へ巡ってくると、結ぶ前に受けの魂氣と体軸は中心に寄せられて二教の固め。

 *習熟したつもりの新しい基本動作の試みが、記銘再生能力の衰えから、旧い動きを引き出すだけに止まり、納得する技の再現には至らず、2021年関西地区合気道合同演武会において。

 それでも、言葉と思いと動作の三位一体を、禊に生かされて知力と体力の続く限り。

 

2021年

8月

18日

水曜稽古の記録 受けにおける片手取りの理合

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(井桁に進んで連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換から体の変更・魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ)、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転(後方半回転+その場で入り身転換)。

 *交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ):交差取りで母指先を外巡り、同側の非軸足は反対に内股で剣線から受けの外に置き換えて後ろ回転の軸とし、目付は反転して手は腰殿部で結び体軸とする。この瞬間非軸足となり、前方に位置することとなった足を伸展する間もなく後ろに一歩置き換えて軸足に交代すれば後ろ半回転。同側の魂氣は腰仙部から下丹田に巡り昇氣で側頸に結び、移動した体軸に与る。

  • 相対基本動作・片手取りの受けの動作:自然本体から振り子運動で取りの手の同名側の足を軸とし、対側(異名側)の手で取りの手首の端を掌で制しつつ把持して同側の足を同時に半歩軽く出して軸足交代する。瞬時に対側の足は剣線を跨いで後ろに外して軸足とし、逆半身へと体軸を確立して陰の魄気となる。つまり取りの手を把持した受けの異名側の手は自在に動作することができる。

他に、自然本体のまま異名側の手で取りの手首の端を掌で制しつつ把持し、同側の足へ軸足交代するとともに対側の足は剣線を跨いで後ろに外し、それに軸足交代して同側の手を腰仙部に結んで体軸を確立すれば陰の魄気となり、取りの手を把持した受けの異名側の手は自在に動作することができる。

ただし、取りの手首の端を掌で制しつつ把持し、同側の足へ軸足交代するとともに対側の足は剣線を跨いで後ろに外して陽の魄気(鳥船で体軸を失い体幹軸が浮動した瞬間)とするなら、同名側の手(魂氣)は陰でも陽でもなく体軸に与らないが魂氣の働きもない。取りの魂氣を把持した手も陽の魄気の下では静止するのみである。陰の魄氣から非軸足とともに同側の魂氣を働かせることが取りを制する動作であるから、意志なく静止する瞬間は想定できない。受けの真中を撃つ取りの動作が容易く成立し、氣の巡りや結び、つまり合氣の生まれる動作に展開することはない。在るとすれば、しばしば体軸に与る手が軸足と連なって受けに動きを促す、いわゆる力技となるだろう。

  • 交差取り外転換で魂氣の巡りから二教で軸足交代するが下丹田に結ぶ直前再度対側の足に軸を移した瞬間二教の手と同側の足を大きく一歩後ろに置き換えて入り身転換すれば受けはその外側をさらに大きく転回してうつ伏せで地に落ちる。二教固め。
  • 正面打ち一教表裏

2021年

8月

15日

日曜稽古の記録 空の気を解脱して地に結ぶ

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(井桁に進んで連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換から体の変更・魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ)、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転(後方半回転+その場で入り身転換)。
  • 片手取り入り身転換:対軸を作って鳥船ホーで魂氣を与え母指先は地を指す。受けが手首を取って制御する瞬間、母指先を内に転じて剣線と前腕の間に出来た隙間へ非軸足を大きく半歩進め、魄気の陽ではじめの軸足を伸展する。進める足先は母指先に合わせて内股で軸足に交代すると下丹田が魂氣に接する。進転した足先を外に転じて同側の手は体軸から解かれ(空の気を解脱して)陽の陽で剣線上を反対方向へ差し出すと入り身転換。下丹田の魂氣は同側の腰を捻って反対側へ転じる際、掌に包んだまま母指先を内に巡らすと下丹田に結び、体軸に与って反対側に向かい半身を転じ、体軸移動が成り立つ。
  •  片手取り内巡り外転換から昇氣・軸足交代して外入り身で魂氣を受けの同名側頸部に陽の陽で響かせて体側に巡り残心で呼吸法
  •  片手取り外転換外巡りから陽の陰で二教
  •  交差取りに母指先を受けの内に転じて軸足交代にて体軸に与り、受けの外へ転換して陰の魄気で魂氣を陽の陽で差し出す。坐技単独呼吸法に準じて腋を開いて側頸から下丹田へ陰の陰で降氣に合わせて軸足交代し、さらに外巡りで受けの上肢伸側を外に払い対側の非軸足で入り身と同時に同側の手で受けの項から同名側頸部を包み、払った手首を矢筈で包んで大きくその側頸に巡らせて結ぶ。入り身投げ変法。
  •  諸手取り降氣の形で外転換反復・二教/外転換外巡りから陽の陽で二教
  •  諸手取り降氣の形で外転換反復で回外し、諸手取り外転換降氣の形から回外で呼吸投げ/外転換で降氣の形から二教の手で上丹田に結び前方半回転で呼吸法/諸手取り降氣の形で外転換反復・上丹田で回外して二教の手から受けの手首を把持し、前方半回転で受けの体軸延長上の前三角頂点に非軸足を内股で置き換え、非軸足と同側で受けの手を取る魂氣を同時に地に結ぶ、呼吸投げ。
  •  片手取りに陽の陰から外転換で二教の手とし、受けの手首を四方投げの持ち方で取り返して上丹田に結びつつ非軸足を一旦前方回転の軸としながら、対側の足をその場で内股に踏み替えて後ろ回転の軸足を作る。後ろ半回転とその場で入り身転換(これで後ろ回転とする)により、四方投げに持つ手を魄氣の陽から体軸側として上丹田に結んだまま陰の魂氣に留める。受けの体軸に結んだ漆膠の身で手は畳んで受けの畳まれた手より下位に密着している。ここで対側の足腰に軸を移して四方投げに持つ手の足腰を非軸足として一気に膝を着くと同時に魂氣を地に結ぶ(空の気を解脱して地に結ぶ)。受けは四方投げ裏で足下に落ち、受けの畳んだ手(前腕と上腕を一つにして)を取りの上腕で圧迫して固定する。四方投げ固め。
  •  坐技両手取り呼吸法二法

 

2021年

8月

11日

水曜稽古の記録 軸足側の交代で魂氣の左右が陰陽を合わせて代る

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換から体の変更・魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ)、前方回転半回転連続/一回転)、後方回転前半は半回転・後半はその場で入り身転換)。
  • 相対基本動作:片手取り入り身転換で受けを下丹田に結び同側の軸足とともに体軸を確立して受けと一体となり静止させる。そこから体の変更で陰の魄気(下丹田の陰の魂氣は空の気を解脱し体軸から解かれて)で・受けが前方に回り込むところを・魂氣と魄気を陽で発して呼吸法表。
  • 交差取り後方半回転で魂氣を腰仙部に結び体の変更・対側の魂氣を腰仙部から昇氣で側頸に結び、その場入り身転換で側頸から陽の陽で受けの同名側頸部に発して呼吸法裏。
  • 片手取り外巡り外転換で魂氣を上丹田まで二教の手で進め、対側の手で受けの小指球から包み二教表裏。
  • 自然本体から振り子運動で軸足を作り、同側の手を腰仙部に置いて体軸を確立し、対側の足を軸足に寄せてから足先を軽く半歩出して非軸足となり、その手は魂氣の珠を包んで下丹田に置く(腋が閉じて肘は伸展・手首から指先までは弛緩屈曲で掌を包み広義の陰、母指先は伸展して内側を向き小手返しの手で狭義の陽)。下段や上段に魂氣を与える半身である。
  • これで後手を引くと魂氣は陰のまま、たとえば正面打ちや横面打ちには上丹田に伸ばして鎬をつくり、非軸足はその場で軸足とするか半歩外に開いて外転換の軸足とする。体軸の左右変更と移動であり、次の動作が始まる。対側の魂氣は交代した非軸足とともに陽で発せられる。
  • 片手取り外転換に魂氣は肘を畳み掌を包みながら眼前に掲げ、陰の陽から母指先を回外して二教の手とする。それを体軸側として対側の手で受けの尺側手首を包み、上丹田に振りかぶって結ぶと同時に同側の足先を外股にして軸足交代すると前方半回転の体軸に与る。ここで対側の足は内股で軸の内側に置き換えて軸足交代し、後半回転の軸とする。後半回転の後半は非軸足を一歩退かず、その場で入り身転換の非軸足先として外へ向ける。四方投げ裏である。

 *前方半回転連続の四方投げ表は前回の日曜稽古にて詳述済み。

  • 取りの半身に逆半身襟取りの場合、外転換で振り込み突きを払わせ、対側の手は矢筈で受けの手首屈側を下から包んで腋と肘を畳むと、剣線を外した体軸に与る。払わせた手は同名側の手に被せて小指球を包み(四方投げの持ち方で腋を開いて前腕は水平とする)、同側の非軸足を後ろに置き換えて後ろ回転で両手の陰陽を交代し、二教に取った手は畳んで胸につけて体軸に与り、対側の手は受けの手首伸側を四方投げの持ち方で包み、その場の入り身転換で受けに向き直って陰の魄気で両腋を閉じると二教裏。固めは非軸足の膝を着いて次に対側の膝を着いて座ることで受けをうつ伏せにすると、手首の手を肘頭に移して下から受けて包み込むように取りの真中に引き寄せ、腋を閉じて受けの手首を肘で締め込み、受けの頭部の方向へ(単独呼吸法坐技の)入り身運動、目付は受けの頭部の先へ。
  • 二人取り四方投げ・表裏同時:まず外股は前方半回転の軸足、その内側に出した内股の非軸足は後方半回転の軸足として。後方に一歩置き換えた外股は後半の前方回転の軸足として。一歩前に内股で後半の前方回転で出した足は後方回転後半の軸足。ここで取りは二人の前にぬけて受け二人が互いに体軸を合わすことになる。ところで後方回転では前半は後方半回転だが後半はその場での入り身転換である。つまり、非軸足を後ろに一歩置き換えずその場で外股に向ける。したがって前方回転と後方回転がここで同時に完了する。異名側の手が他方の受けの手に被さって四方投げが伝搬する。

 *外股・内股・外股・内股・それを軸にその場で入り身転換、はじめと同じ半身で陰の魄気で終える。前方半回転の軸足から始まり、それぞれの半回転連続が同時に完了する。

  • 二人受けで坐技一教運動表裏連続動作

2021年

8月

08日

日曜稽古の記録 結んで軸とし非軸足側で包んで振りかぶる

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、両手で天地に氣の巡り、入り身運動、振り子運動
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換から体の変更・魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ)、前方回転(半回転連続)、後方回転(半回転連続)

 

  • 坐技片手取り呼吸法二本:降氣の形に畳んで下丹田とひじを繋いで母指先から陽の陽で気結びして虚空に円を書いて発する(〝真空の気に結ぶ〟)。取りの手背や小指球で受けの母指球や掌底を押し開こうとするのは気結びではなく呼吸法に当てはまらない。
  • 坐技交差取り呼吸法表裏:振り子運動で非軸足側として内から天、外へと母指先から発して陽の陽で虚空に結ぶ、表/降氣の形に畳んで母指先は側頸を指して閉じた膝で軸足側とし、対側を外入り身で軸足交代の瞬間小手返しの手のまま降氣で取りの体軸内を直下に下ろして地を這わせて同側の非軸足(膝)に合わせて受けの手とともに地に結ぶ、裏
  • 坐技正面打ち一教運動表裏:両手で天地に気の巡り、母指先と膝の一致。単独基本動作一教運動表と上段受け流しをそれぞれ坐技にて表現。
  • 横面打ちに外転換で顔を拭った手を陽の陽で同側の非軸足とともに軸足に交代して逆半身外入り身に進めるとき、鎬を作った手が下段を外巡りで陽の陰に巡って受けの側頭を撃ち(実際はすかして)さらに陰で巡ると受けの手刀の母指球を包み、体の変更で下丹田に結ぶと後ろ回転で小手返し裏。返し突きで撃った場合は体の変更抜きで入り身転換反復にて小手返し表
  • 横面打ちに外転換で顔を拭った手を陽の陽で同側の非軸足とともに軸足に交代して逆半身外入り身に進めるとき、鎬を作った手が下段を外巡りで陽の陰に巡って受けの側頭を撃ち(実際はすかして)、さらに陰で巡ると受けの側頸を包み、送り足を井桁に進めて同側の魂氣を受けの側頸に当てると足先は受けの後ろ三角を指し、魂氣を陽の陰に巡って下丹田に結ぶと入り身一足の残心で入り身投げ表。
  • 片手取り外転換:陽の陽で結び非軸足側から外転換で軸足交代とともに腋を閉じて橈側から包み側頸に結び体軸に与る、対側の手は尺側から包んで非軸足側で外股に前方回転軸をつくって振りかぶる。
  • 片手取りに二教の手(陰の陰)で入り身転換:同名側の手で四方投げの持ち方で上丹田に振りかぶると同時に同側の足先は外股で前方回転の軸とする。前方半回転連続で正面打ち近似入り身運動残心で下丹田に巡ると四方投げ表
  • 片手取り内転換:陽の陽で結び(対側の足をいったん揃えて軸足交代して)非軸足側として内転換の末、軸足側となって陰の陽で腋を閉じて側頸の高さで橈側を包み体軸に与る。
  • 交差取り内転換:陽の陰に返して結び軸足側として母指先が下丹田に巡って内転換で非軸足側となる瞬間腋を閉じて尺側を包むと振りかぶる

2021年

8月

04日

水曜稽古の記録 陽から陰は同名側、陰から陽は異名側

  • 禊:天の浮橋に立たされて天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 単独呼吸法坐技:降氣、回外、昇氣、入り身運動、振り子運動、両手で天地に氣の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作(体捌き):入り身運動(二教の手、振込突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表(三角法で連続入り身運動)、片手取り想定で入り身転換から体の変更・魂氣と魄気の陽、片手取り/交差取り想定で後方半回転にて体の変更(交差取りでは一歩後ろに置き換えて体軸に与る魂氣を昇気で側頸へ)、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 二人掛けで陰陽に分けて左右の魂氣を与えるときは取らせる瞬間にそれぞれを陽陰に巡らす。

 *陽から陰は同名側、陰から陽は異名側の手を四方投げの持ち方で取ることができる。取りの手の狭義の陰陽の巡りによって受けの諸手が縦に並び、広義の巡りに合わせて下方の手首を取ることができるからである。

  •  二教の手で入り身運動・残心が技を生む、 正面打ち入り身投げ表/裏:陰の魄氣で上段に魂氣を与えて正面を守る受けの手刀に陽の陽で結び、非軸足先は母指に合わせて外に45度進めて踏み、軸とする(一教運動表の初動に一致)。魂氣は軸足側となって取りの上丹田に結び、掌を開いたまま広義の陰・狭義の陽で体軸に与り、対側の手足で返し突きの逆半身外入り身で軸足交代と共に継ぎ足を井桁に進めて相半身で非軸足を受けの後ろ三角に指し進め同側の魂氣・手は陽の陽で小指球・尺側を受けの異名側頸部・前胸部に接してから陽の陰に巡って二教の手の入り身運動残心へ、正面打ち入り身投げ表。
  • 陰の魄氣(半身)で非軸足側の魂氣を上段に与えようと臍下丹田に置いたところを受けが先手で正面打ちを振りかぶる、手足を軸足に転じて魂氣は陰の陽で母指先から上丹田に掲げて結び、鎬を作ると同時に体軸を解脱した非軸足と同側の魂氣により返し突きで逆半身入り身転換、上丹田の鎬は陽の陽で同側の非軸足とともに今や前方を指している。受けは前方に回って対峙しようとするから取りは体の変更と同時に魂氣を天に発して受けの体軸との空間を埋める、相対的に受けの側頸に魂氣を発する。入り身または転換後の入り身で残心が入り身投げ裏を生む。

 *受けの手刀に結んで体の変更の際、受けの体軸と取りの魂氣(陽の陽)は開くばかりでなく閉じて密着する。受けの側頸を通して魄気・体軸に取りの魂氣をひびかせるのが合氣。受けの腰仙部を抜けて取りの体側に巡って入り身運動の残心で初めて受けが螺旋で落ちる。

  • 交差取り入り身投げ:下段に与えて交差取りに掌を陰から陽、陽から陰へと受けの上肢の天に発し巡って二教の手の残心で入り身投げ。表は井桁に進み、裏は体の変更からその場入り身転換(後ろ回転)で魂氣を受けの側頸に響かせる。
  •  坐技正面打ちに単独呼吸法坐技を応用して一教から四教まで、表裏。
  • 横面打ちに異名側の手で鎬を作り、同時に同名側の手で相半身振込突きを払わせて軸として内転換に合わせて同名側の手で四方投げの持ち方によって把持し、諸手で振りかぶって軸足交代で前方回転・正面打ち近似で四方投げ表
  • 横面打ちに内転換から同名側の手で四方投げの持ち方により把持して中段にさし上げ、対側の手は受けの異名側の頬部と間を取り自身の側頸に巡り、入り身転換・反復で魂氣を陽の陽に発して受けの同名側の頸部にひびかせる、呼吸法裏
  • 坐技両手取り呼吸法

 

2021年

8月

01日

日曜稽古の記録 両手取りから天地に結ぶ

  • 禊:天の浮橋に立たされて(自然本体で)天地の気に気結びする/鳥船左右左
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰、振り込み突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表、下段に魂氣を与え(内巡り)外入り身転換、入り身転換から体の変更、片手取りを想定して後ろ半回転で体の変更(三面に開く)、交差取りを想定して後ろ半回転で体の変更(陰の魄気で陰の魂氣は昇氣)、前方半回転繰り返し/一回転、後ろ回転、
  • 相対基本動作坐技呼吸法:下段に与えて片手取りに呼気とともに陰の陽で内に巡って上肢を畳み、母指先は側頸を指してから天に発し、円を描いて反屈に伸展し、母指先の反りに合わせて魂氣を陽の陽から陰に巡って腋を閉じる。
  • 坐技呼吸法:下段に与えて交差取りに同じ動作で呼吸法表/呼気とともに陰の陽で内に巡って上肢を畳み、母指先は側頸を指したまま体軸に与り、閉じた膝を軸として逆半身外入り身転換で小手返しの手にて降氣を地に結び、同側の非軸足側の膝をさらに開いて体の変更相当で、魂氣は地を走って軸となった膝内側に結ぶと呼吸法裏。
  • 坐技片手取りに外巡り外転換を膝の軸交代で動作して今季は肘を落として陽の陰で母指球を受けの尺側につけて母指先は天を指す。小指球を受けの尺側遠位に渡して陽の陽に掌を開いて外入り身横面打ち近似で受けの側頭を打って入り身転換の軸足とした直後に降氣で地に振り下ろすと、対側の膝を体の変更近似でさらに開いて小手返しの手で地を這わす、二教裏で地に固め。立ち技で同様に。
  • 下段に与えて片手取りに同側の非軸足を魄気の陽で軸足としてその手の腋を閉じ体軸移動と同時に相半身内入り身で対側の手を直突き近似で受けの異名側の手で取らせ、その瞬間に陽の陽とする。同側の足先は非軸足で魄気は陰。これを両手取りとする。
  • 非軸足を踏んで軸として同側の魂氣は陰の陽で下丹田に結び体軸に与り、直ぐ逆半身外入り身転換で軸足を元に戻して同側の手を昇氣で側頸に結ぶと受けの体幹と魂氣を取りの体軸に結ぶこととなる〝すべての気を握る〟。その場入り身転換で体軸移動すると〝空の気を解脱して身の軽さを得る〟(魂の比礼振りが起こる)側頸から魂氣を発して肘を伸展すると共に同側の非軸足を半歩出して入り身運動・残心で呼吸法。
  • 両手取りで非軸足を踏んで軸として同側の魂氣は陰の陽で上丹田に結び体軸に与り、直ぐ逆半身外入り身転換で軸足を元に戻して同側の手を下丹田に小手返しの手で結ぶと体軸に与る。上丹田の魂氣は空の気を解脱して同側の足は非軸足となり、膝を畳んで地に着けて同時に魂氣は上丹田から降氣で地に結ぶと呼吸投げ。

 *後ろ両手取りも入り身転換で天地に結ぶ。天(上丹田)への結びは軸足側。前両手取りは軸足側が側頸の場合と、非軸足側が上丹田に結ぶ場合がある。前者は呼吸法、後者は呼吸投げ。術理には対称性の見られることが多い。

  • 両手を陰と陽に分けて二人に取らせる瞬間に陽と陰へ巡らせ母指球と小指球でそれぞれ受けの手首に接する。
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