2020年

8月

30日

天神町道場稽古 理合に基づく受けの動き

  • 杖:左半身で受けの直突きに右足を後ろに開くと同時に杖尻を右手で手繰って陰の魄氣で杖を両手の内に保持し、入り身で受けの真中を直突き。受けが内に杖先を払ってさらに直突きの意図を持つので、取りは右足先で剣線を渡り、杖尻を側頸に巡って杖先が地を指すことで受けの杖の下を潜り、陰の魄氣で右手を小手返しの手(陰の陽)で下丹田に降氣、左手は陽の陽から狭義の陰に返して杖を受けの脇に直突き。
  • 杖尻を上丹田に巡って陰の魄氣で右手を左手に代え、杖中に巡って持ち直し、手背が額に着く。右足を入れ替えて右半身で正面打ち。受けは左手を杖先に滑らし左足を一歩後ろに置き換え右半身で返し突きにて合わす。
  • 直突きに入り身で振り込み突き、杖尻の右手を小手返しの手に返して左手は陽の陰で杖中に被せて受けの杖先を打ち払って内転換で八双の構え。受けは右半身で正面打ち。取りは一歩左足を置き換えて右半身で正面打ちにて合わす。
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身転換(内巡り/外巡り)反復、前方回転(半回転連続で一回転/軸足の膝上を非軸足の下腿が超えるように一回転)、後方回転(軸足の膝に同側の手を置く)
  • 相対基本動作坐技、胸取り呼吸法:胸取りに異名側の手を上丹田に振りかぶって振り子運動で軸とし、対側の膝を開いて魂氣を額から陰の陽で側頸に結び、上肢を畳んで肘頭を受けの胸骨上窩に嵌めると軸足交代で上肢を陽の陽で発して受けの同側頸部に前腕橈側を密着して、円を描いて体側に巡る。
  • 片手取り入り身転換から非軸足を一歩後ろに置き換えて体の変更に、受けが異名側の足を一歩前に置き換えて相半身に進むとき、その場で入り身転換にて再び軸足側に受けの体軸を結んで陰の魄気で下丹田に制する。片手取り後ろ回転である。

 *下丹田に結んで受けを制するには体軸側でなければ叶わない。体の変更で非軸足側になるなら、受けの異名側の足が取りの前方へ一歩進めて来る。それに対して取りが魄気を陽にして、与えた手を陽の陽で差し出しつつ静止する姿勢に自然の理を見出しがたい。

  • 片手取り体の変更に受けが異名側の足を一歩前に置き換えて相半身に進むとき、逆半身で正面当て入り身。
  • 片手取り体の変更に受けが居着いて逆半身で並列すると、非軸足先を受けの後三角の頂点に置き換えて軸とし、与えた手は取りの腰仙部に置き換えつつ対側の非軸足を受けの両足の真中へ差し入れ陰の陰の入り身運動で隅落とし裏。
  • 片手取りに外巡りで逆半身入り身の足を軸として同側の手は膝に置き、対側の非軸足先は井桁に進めて受けの両足の真中へ背側から差し入れて、魂氣は陽の陽で受けの前胸部を擦り上げて、受けの側頸で陰に巡って陰の陰の入り身運動で天地投げ。
  • 片手取りに外巡り外転換で対側の手で振り込み突きを払わせて相半身外入り身転換、払わせた手を腰仙部に結び、与えた手は陰の陰で額に結び、同側の非軸足と連動して一歩後ろに置き換え、同時に対側の手を額に振りかぶってすぐ受けの項を打つ。与えた手は矢筈で開いて受けの手首を取って天に掲げ、項の手は陰の陽で受けの側頸を包んで下丹田に結ぶと、回転投げ。

2020年

8月

26日

幸町道場稽古 残心こそ体軸は直立

  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰、振り込み突き、横面打ち、下段受け流し)、一教運動表/裏、入り身転換(内巡り/外巡り)・反復、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 相対基本動作:片手取り入り身転換・体の変更・後ろ回転

 *小林裕和師範の体の変更である。我々の一教裏に近似した魄氣の動作。

  • 相対基本動作坐技:片手取り二教表/胸取り二教表

 *受けの手を襟から剥ぎ取って前方に掲げようとする動作では井桁に進めない。基本は大仏の手。体軸側になれば魂氣は陰。坐技呼吸法は振り子運動で軸足交代。

 *一教表は直線では入れない。すれ違いになる。必ず真中を撃て。天地投げ同様三角(井桁の角)で入る。入り身投げ表は四角で入る。

  • 片手取り二教表/裏:内転換・井桁に進む/外転換・入り身・側頸に結ぶ

 *小指球を包んで二教に取った手を前方に掲げようとせず、体軸側として自身の真中にとどめ、反対側の足を非軸足として受けの真中へ魂氣を発する。

  • 片手取り四方投げ残心について:合気の剣と同じ。

 *魄氣の陽は軸足を欠いた一瞬の動作であるから、その上で体軸が屈曲していては残心たり得ない。

  • 坐技両手取り呼吸法:魄氣は振り子運動と入り身運動、魂氣は昇氣
  • 両手取り呼吸投げ二本:両手は縦に並べる(天地に分ける)

2020年

8月

23日

天神町道場稽古 丹田に結ぶ魂氣の陰から陽への兆し

  • 剣素振り:正面打ち・突き・横面打ち(袈裟斬り)で入り身、正面打ちで入り身転換
  • 剣合わせ:合気の剣、音無しの剣(正面打ち、突きに下段受け流し突き)

突きに下段受け流し突き:自然本体から左足を半歩後ろに置き換えて剣線を外し右半身で剣先は受けの左前頸三角を捉え、受けはすぐさま受けの剣先で取りの剣先を内に払い、同時に取りは陰の魄気となり、左足に体軸を完全に移すとその剣先はわずかに下りて、同時に右非軸足先は剣線を左に跨いで外すから取りの剣先はその足先に揃えてわずかに左にずれる。右非軸足は伸展したまま左軸足前面に重なり、そこを滑るように降りて着地して軸足として、後ろの左足先を受けの真中に向くように小さく早く右足の前に置き換え、同時に右手を狭義の陰に返して左手は狭義の陽で左足腰・下丹田を剣線方向・受けの真中に向けて回す(腰を切る)と共に左半身陽の魄氣を保って柄頭を取る左手を受けの真中へ突き、右手は剣先で受けの右前頸三角を捉える思いで左半身入り身一足(両脚を一本の軸足とする)。

 

  • 禊:鳥船の陰の魄氣は、後ろに軸足を〝確立〟するから体軸は直立し、前の非軸足は伸展して足先の接地を維持して両膝が重なり、下丹田は正対して股が閉じる。

*鳥船の陽の魄気:下丹田が45度前下方に向く。上体は前傾せず直立するから腹式吸気で魂氣(手)を前方に発することができる。それに反して、腰が直角に開くと下丹田を地に向けることができない。魄氣の陽は体軸を一瞬失うので、下丹田が剣線に直角で空間に向かえば腰が浮き、前方へ伸展する手の魂氣は十分に発せられない。

*杖左右直突きの入り身転換は自然本体からの転換。鳥船は三位の体、陰の魄氣から陽へ。

  • 合気体操
  • 単独基本動作:前方回転(半回転繰り返し/一回転)、後方回転
  • 片手取り(魂氣を包んで与え)後方回転体の変更+その場で入り身転換入り身転換+非軸足の一歩後ろへ置き換えて陰の魄氣+その場で入り身転換

 *下丹田に結んだ陰の魂氣は軸足交代のたびに、体軸に与る場合も、体軸から解けて身の軽さを得る場合も、脇と前腕の結びは緩めず(丹田に結ぶ魂氣の陰から陽への兆し)、同側の非軸足先に母指先が同期すること。

  • 片手取り(魂氣を包んで与え)前方回転:まず外転換で降氣の形から回外して上丹田に魂氣を結び(鎬の形)、非軸足を外股で軸として前方回転(半回転繰り返し)で魂氣を額から下丹田に降ろす、呼吸法。
  • 片手取り内転換二教表:与えた手は母指先の内巡りから小手返しの手(陰の陽)で相半身内入り身(対側の手の振り込み突きによる)によって下丹田に結ぶが、即軸足交代にて非軸足側となって下丹田に結んだまま内転換で再度軸足となる。そのとき小手返しの手を二教の手(陰の陰)に巡って対側の手は受けの小指球を包み、四方投げの持ち方近似で取りの胸元に結び、非軸足を踏んで軸足交代することで受けの上腕伸側を異名側の手の振り込み突きで井桁に進み二教表。
  •  片手取り外転換二教裏:片手取り外転換、二教の手で側頸に結ぶ。魄気は鳥船の陽で裏に入り身して、その場で鳥船の陰にて取りの手首を伸展したまま脇を閉じると受けの上体は取りの懐に自ずと入る。

2020年

8月

19日

幸町道場稽古 回転では前傾しても体軸は直立の心で

  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰、振り込み突き、横面打ち、下段受け流し、一教運動裏)、一教運動表、入り身転換(内巡り/外巡り)・反復、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 相対基本動作坐技:正面打ち一教表/裏
  • 相対基本動作後ろ両肩取り入り身転換:杖巡りで入り身転換、非軸足先は受けの真中へ、上丹田の魂氣は受けに正面当ての位置。非軸足の膝に同側の手を置きながらも、まだ踏み込まず目付を受けの上丹田として体軸を確立しておく。自ずと受けの両手は縦に並ぶ。
  • 後ろ両肩取り入り身転換から非軸足を外股で軸足交代して前方回転とともに上丹田の魂氣は頬を伝い、側頸に下りて母指先が着いて結ぶ。脇は開いて上肢が畳まれて肘頭は受けの胸骨上窩に嵌る。受けに結ぶ手足腰は体軸に与って、受けに密着して結んでいる。この際の体軸確立が最重要であり、直立していて小手返しの手(陰の陽)の魂氣は側頸に、肘頭は受けの中丹田に結んでいなければ、最終の入り身転換で体軸から解かれた時に魂の比礼振りが起こらない。上肢を伸展して陽の魂氣を初めて発する際に、受けの手を押し上げるようでは身の軽さを得ていないわけだ。体軸の直立とそれに続く軸足交代、入り身運動という魄気の働きがあって初めて魂氣は陽で放たれ、これが〝真空の気に結ぶ〟動作に相当する。
  • 後ろ両肩取り入り身転換から膝に手を置いたままの非軸足先を後ろに置き換えて後ろ回転に進め、軸足交代した非軸足を内股で回旋する際、上丹田の魂氣は頬を伝い、側頸に下りて母指先が着いて結ぶ。脇は開いて上肢が畳まれて肘頭は受けの胸骨上窩に嵌る。受けに結ぶ手足腰は体軸に与って、受けに密着して結んでいる。この際の体軸確立が最重要であり、直立していて小手返しの手(陰の陽)の魂氣は側頸に、肘頭は受けの中丹田に結んでいなければ、最終の入り身転換で体軸から解かれた時に魂の比礼振りが起こらない。体軸の直立とそれに続く軸足交代、入り身運動という魄気の働きがあって初めて魂氣は陽で放たれ、上肢を伸展して前腕橈側が受けの側頸に結んでその体軸にひびき、底を抜けて取りの体側に巡ると入り身の残心である。呼吸法が生まれる。

 *単独基本動作の前/後方回転では、上丹田の魂氣による当身の心の持ちようによって目付の位置が水平に維持されることを再認識するべきである。

  • 片手取り外転換・昇氣で側頸に結び、軸足交代して入り身で呼吸法表
  • 片手取り外転換・降氣の形で母指先を回外してその場で軸足交代して母指先と同側の今や非軸足の膝を同時に地につけて魂氣は静止せず後方へ地を掃くように巡って正立すると残心。呼吸投げが生まれる。

2020年

8月

16日

天神町道場稽古 振り子運動・軸足交代・入り身運動

  • 剣合わせ:合気の剣、
  • 音無しの剣:正面打ちに上段受け流し打ち/下段受け流し突き
  • 松竹梅の剣:正面打ちに三本、突きに二本
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動。両手で気の巡り(右手が陽なら左手は陰)
  • 合気体操
  • 坐技正面打ち一教運動表:振り子運動で軸を作って対側の非軸足を開いて手は魂氣を内巡りで上段に与えて陽に発して気結びとともに軸足交代で魂氣は自身の上丹田に結ぶと対側の魂氣は交代した非軸足とともに受けの真中へ進めて脇腹を直突き。膝頭は井桁に進んで目付けはそれに合わせる。上丹田の手は下丹田に下りて大仏の手➡坐技正面打ち一教表
  • 坐技正面打ち一教運動裏:受けの正面打ちに魂氣を内巡りで取りの上丹田に陰で結び、同側の膝を閉じて体軸とすれば、目付は膝の方向、魂氣は鎬となる。対側の膝は非軸足であるからその同側の手で返し突きとともに逆半身入り身へ膝を一歩進めて軸足交代。上丹田の手は下丹田に下りて大仏の手に開く➡坐技正面打ち一教裏。

 *右手が陽なら左手は陰、振り子運動、入り身運動

  • 突きに小手返し:両手で円を描いて頂丹田で合わせ、受けの直突きに外転換で魂氣を下ろして受けの母指球を包んで下丹田に結ぶと体の変更で軸足を一歩後ろに作り、つづけて後ろ回転で下丹田にて小手を返すと投げが生まれる。

2020年

8月

09日

天神町道場稽古〈接点で争わない〉を魂氣三要素で動作する

  • 剣素振り:正面打ちで入り身一足・陰の魄気で残心/入り身転換/下段受け流し突き/上段受け流し打ち
  • 剣合わせ:合気の剣、
  • 上段受け流し正面打ち
  • 中段突きに開いて下段受け流し突き:自然本体から突かせて同時に右足に軸を置いて剣先は受けの前頸三角を指すが、左足を後ろに半歩置き換え、体を開いて軸とすれば右足は非軸足に交代し、受けの剣先が取りの剣を払うより先に足先と剣先は同期して剣線を外すとともに受けの真中を直線的に指す。右足が軸になるとき同時に剣を持つ手が陽の陰に巡ると左足は剣線を跨いで返し突きの送り足となり、左半身で直突き。魂氣の巡りで魄気が体軸に与り、魂氣はさらに陽で発すると左半身で突き。

    魂氣で魄氣を導く。

 

  • 坐技単独呼吸法
  • 合気体操
  • 片手取り入り身転換・体の変更
  • 体の変更から陽の魄気で受けを前方に放つ
  • 体の変更から外転換で隅落とし裏

 *体の変更は陰の魄気であり、予見をもって陽の魄気とするなら軸足・体軸不在で魂の比礼振りが起こらず魂氣は陽で発することができない。軸足交代への連動は途切れ、魂氣は手の合気に与らず、腕肩手を単に振り動かすだけの動作となる。

  • 諸手取り後ろ回転=魂氣の珠を包み陰の陰(二教の手)で緩んだ脇に入り身してすぐに脇が閉じて、転換で小手返しの手が仙骨に結び体軸となるが、体の変更で軽くなった瞬間その場で入り身転換して再度体軸に与ると、後方一回転となる。
  • 諸手取り外転換降氣の形に畳んで入り身転換から体の変更と同時に上肢を伸展して・入り身転換(後ろ回転)で魂氣と同側の膝を地に結ぶ。
  • 正面打ち入り身投げ表:魂氣を包んで上段に与えて陽の陽で結んだ瞬間、同側の足先を踏んで踵を剣線上から受けの外に45度置き換えて踏むと体軸が確立し、対側の手足で返し突きにて逆半身外入り身、井桁に進んで受けの後ろ三角から真中へ手は受けの手刀を滑ってすぐに異名側の頸部に結び、同側の足先は受けの両脚の間に進めて入り身運動斬新で魂氣は陽の陰から陰の陰で下丹田に巡って魂氣が受けの底を抜く接点で争わない〉とは自然の法則のもとに動作してこその教えである(動画)。

 

 正面打ちの接点では〝気結び〟のなされる合氣。〈接点で争わない〉機序を以下に詳述する。

 

 合気とは、手について言えば魂氣三要素の陰陽・巡り・結びを動作することである。結果として接点は固定されない。

 正面打ち入り身投げ表を例にして気結びの具体的動作を詳述する。

 

正面打ちでは、魂氣の珠を掌に包み母指先を内に巡って受けの顔前に掲げ、吸気でその眼列に沿わせて開くつもりである。受けは手刀で正面を守ろうとする。取りの手首伸側が受けの手首尺側縁に触れた瞬間、その間に接点ができる。取りの前腕は手首と肘の間で鎬となって受けの手刀が取りの正中矢状面を外側へずれて降ろされる。

そこで取りの手首、つまり魂氣の接点は受けの手刀の尺側縁から伸側面に移動して魂氣の線を生む。魂線と呼ぶことにする。このことから接点は固定しない。

取りは接触した瞬間に母指先を外に転じて一気に吸気で掌を開く。すると受けの手刀の撓側に魂線が進み、それを越えたとき取りの手首は反屈して腋が完全に開き肘は伸展する。魂氣の陽である。取りの手背は受けの手刀の屈側に着くほどとなり、接点よりも近位に入って緊張伸展し、気結びが成される。ここから陽の陰に巡って受けの顔を取りの掌が包む、当て身となる。

 

魂氣が陽となる瞬間、同側の非軸足が入り身で軸足交代することで取りの魂氣は自身の上丹田に結ぶ。同時に前進している体軸に与る。すなわち魂氣は相対的に陰で弛緩屈曲の状態で自身の額に結ぶ。体軸の前進は相半身内入り身であり、互いの魄気の結びまでが成り立つ。術技の基本動作としては以下の過程が伴うのであるが、ここでは対側の魂氣は後ろに置くのみとする。すなわち、対側の手は同期して受けの脇の間を直突きし、井桁に進む際に振込み突きで真中を撃つ(上腕を担ぐ)一教表の前段である。

 

魂氣の相対は点から線、線から面、面から空間へ。魂氣の働きは広義の陰から陽、陽から陰へと巡って結ぶ。魂氣三要素の動作である。

 

以上は「魂の比礼振り」のタイトル、21を参照。

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2020年

8月

05日

幸町道場稽古 形の記憶を再現する試みは禊の対極にある

  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(陰の陰、振り込み突き、横面打ち、下段受け流し、上段受け流し)、一教運動表、入り身転換(内巡り/外巡り)・反復、前方回転(半回転連続/一回転)、後方回転
  • 坐技単独呼吸法:降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で天地に気の巡り
  • 片手取り入り身転換・体の変更
  • 交差取り外巡り・相半身外入り身転換に対側の手を昇氣で体の変更体軸に与るも入り身転換で魂の比礼振りが起こり呼吸法。

 *陽の魄気で魂氣を陽で発するのは実際は魄で体軸の手を受けに押しつける形になる。陽の魄気では魂氣が既に陰に巡って継ぎ足に向かう。魂氣は既に受けの体軸に響く。

  • 諸手取りに:陽の陰の手を諸手で取らせ、非軸足を外に置き換えて脇を閉め・掌に魂氣の珠を包み、軸足交代で外転換と同時に肘を畳んで降氣の形で母指先を側頸に結ぶ。
  • 諸手取り外転換降氣の形で側頸から回外して母指先を前方に向けその場で入り身転換すると畳んだ肘の直下にある腰と軸足が非軸足に交代するため、体軸から解かれた肘は緊張伸展するも母指先が地を指して転換によって振り込み突きへと円を描いて取りの上丹田まで陽の魂氣を発する。
  • 諸手取りに陽の魄気から相半身内入り身で軸足交代して内転換で再度半身を転換する間に魂氣の珠を包む思いで母指先を地に向けたまま小指から受けの異名側の手首の橈側縁を包んで下丹田に結び体軸に与る。
  • 諸手取りに受けの両手の間で陽の陰から陰の陽で魂氣の珠を包ん(小手返しの手)で、母指先が受けの真中を指した後、天から内に巡って母指球が受けの同名側の橈側縁に密着して氣結びをなして取りの下丹田に巡りつつ外転換で陽の陰の矢筈で開いて再度包むように受けの同名側の屈側を取り返す。
  • 坐技上段に陰の陽(小手返しの手)で魂氣を与え受けの手刀尺側縁に接した点からその手首の伸側を経て橈側縁を越えて魂線が受けの手首を巻くようにして取りの手首は反屈になって受けの橈側を覆うと気結びを為し、陽の陰に巡って受けの顔を包むように正面当て。

2020年

8月

02日

言葉と思いで稽古する①

片手取り半歩入り身転換から体の変更と、相半身一歩入り身転換から体の変更の違い

 

〝自然の法則〟あっての〝千変万化〟

体軸の移動によるいわゆる体捌きとは、軸足を確立して、対側の非軸足を自在に置き換えては軸足に交代することの連続による。植芝盛平合気道開祖(以下開祖)の言葉を集めた『合気神髄』(二代道主植芝吉祥丸監修)の随所に明示されている。

開祖は教えている、〝合気道には形はない〟、しかし〝自然の法則〟によって〝臨機応変に〟魂氣と魄氣を動作することが必要である。つまり、法則性のない動きは決して〝千変万化〟ではなく、合気の技を生み出す動作にはなり得ないということであろう。

足運びというのは単に歩けば技を生み出すというものではなく、手足腰の働きが一方で体軸を作って静止すれば他方で自在に動いて技を生む、左と右のそれぞれの協同を可能とする歩みであるべきだ。すなわち難場歩きである。

相対動作の場合、受けとの間に体軸を結ぶ線(剣線)上で互いの動作が懸かり合っては武技の生まれる余地がない。少なくとも剣線を外す(体捌き)と同時に取りが受けの真中を撃って魂氣を受けの体軸にひびかせると、底丹田を通り抜ける思いで取りの手は自身の丹田に巡ってくる。魂氣が受けの底を抜けば、受けは立っておれない。取りの残心とともに受けは螺旋で地に落ちる。

 

片手取り

片手取りとは、呼気相の陰の魄気(鳥船で軸足を確立した足腰)で非軸足側の手に魂氣の珠を包んで受けに与えるところから始める。吸気に入って脇を開き、肘を伸展するが手首は弛緩屈曲して母指先は地に向けたままである。受けが異名側の手で、したがって逆半身で、それを取るとき片手取りと呼ぶ。また、同名側の手で、相半身で、それを取る場合は交差取りとして区別する。

 

片手取り外入り身転換

受けの異名側の手で手首を取らせる瞬間、それ以上の吸気は制せられて呼気に転じ、母指先を内に巡らせると脇が側胸部で閉じる。そこで生まれる剣線上の隙間に非軸足先を半歩更に伸展すると、前腕が腹に着く。内股で着地の瞬間は陽の魄気で、すぐ軸足を交代する入り身と同時に背側へ180度体を転換する。はじめの軸足先は135度外に転じ、膝を伸展して足先が地に触れるだけの非軸足となり、陰の魄気である。取らせた手は小手返しの手(広義の陰、狭義の陽)で下丹田に密着し(結び)、魂氣の珠を包んだまま同側の軸足(魄気)とともに体軸に与る(画像①)。

 

言い換えると、片手取り外入り身転換は、与えた手を受けの異名側の手と共に半歩の外入り身で自身の下丹田に結び180度反転すると、同側の軸足に直結する体軸を受けの背側に確立する。対側の足は非軸足として伸展し、軽く半歩出した状態で足先を地に置くから動作への備えができる。受けは取りの下丹田に結ぶ手が自身の体軸から離れ、軸足を欠いた体軸は魄氣の結びを伴わず、側弯状態で取りの体軸に寄り添う。受けの五体をも取りの体軸の一部とするのが魄氣の結びである(画像②)。

 

片手取り外入り身転換から体の変更

陰の魄気で下丹田に結ぶ手は受けに連なり、その五体を取りの体軸に取り込んだ瞬間が片手取り逆半身外入り身転換である。相対基本動作の一つであるから技を生む要素である。ところが、下丹田で同側の軸足と結んで体軸に与る手は地に連なっている。つまり陰の魂氣が魄気に結んでいるからこのままでは重くて動けない。受けに与えた手は不思議な〝身の軽さを得〟て〝自在に動く事が必要である〟。そこで、非軸足を軸足へと交代し、体軸に与るべき魂氣が対側の手に移れば、受けに与えた手は地、すなわち魄気との結びが解けて、吸気とともに緊張伸展した手で自由に空間へと魂気を発することができる画像③

〝千変万化〟と開祖が表現される〝体の変化〟を生じるのは非軸足先によるものであり、これは〝自然の法則である〟。この非軸足を一歩後ろに置き換えて再び軸足とし、半身を元に戻して陰の魄気で一瞬静止するまでが体の変更である。

 

脱力という言葉を用いない開祖

魄氣は地という重い力を軸足に伝えて更に体軸を作っている。同側の手は呼気と共に体幹と丹田に密着して体軸に預かっており、陰の魂氣が働くものとし、魂氣と魄氣は結んでいると思うことにする(〝心の持ちよう〟)。

陰の魂氣が体軸から解かれることは〝空の気を解脱する〟、また、その過程は〝身の軽さを得〟て〝魂の比礼振りが起こる〟と比喩的に表現される。そこで吸気と共に上肢を全体に緊張伸展して自由に空間へ魂氣を発する動作には〝真空の気に結ぶ〟という思いがあることを開祖は述べておられる。そのことは陽の魂氣の働きであると思うことにする。

このように合氣道は言葉と思いと動作の三位一体であることが『合気神髄』の中に示されている。禊の動作そのものである。合氣道の核心はここにあると考えられる。〝合気は禊である〟。

 

片手取り相半身外入り身転換から体の変更

逆半身で手首を取らせる瞬間、同側の非軸足先に合わせて母指先を外に向け(外巡りと呼ぶことにする)、半歩前外方に二教の手で進め、上丹田に魂氣を結ぶと同時に魄氣は陽から軸足交代によって体軸を移動する。対側の手は振り込み突きで受けの真中を撃ち、受けがこれを異名側の手で体側から中心に向けて払う。払われた手と同側の足は体軸から解かれており、入り身運動の継ぎ足となるが、ここでは一歩前方に進めて相半身外入り身転換とする。つまり直ぐさま内股で軸足となって同側の手は腰仙部に陰の魂氣で結び体軸に与る。

上丹田に結んだ取りの手は体軸から解かれて同側の非軸足は受けの体側にある。陰の魄気であるが、与えた手と同側の非軸足はいずれも体軸に与らず、受けの魄気との相対は疎である。そこで、非軸足を一歩後ろに置き換えて軸とし、同時に上丹田の魂氣は頬を降りて側頸に結ぶと、受けに連なる手は畳まれて、体軸に与ることとなる。しかも肘頭は受けの胸骨上窩に嵌って取りの体側が受けの体軸に密着し、受けの手は取りの側頸を経て取りの体軸に結ぶ。一歩置き換えて陰の魄気とした軸足は受けの背側で取りの体軸を確立し、結局受けの体軸は自らの魂氣と魄氣の結びを欠いて地から浮動し、取りに密着する。

 

体軸に与った手はふたたび入り身転換で陽の魂氣へ

片手取り相半身外入り身転換に続く体の変更では体軸が移動して受けに密着し、受けに与えた手は側頸に結んで体軸に与る。つまり、このままでは両者の体軸に魂氣が結んでおり、陽で発する兆しもない。そこで、陰の魄気の非軸足から軸足交代としてその場で入り身転換すると、魂氣は側頸にありながら体軸から解脱して身の軽さを得る。開祖の言葉では〝魂の比礼振りが起こって〟陽で発する〝兆し〟が生まれる。同側の非軸足を軽く半歩出してその畳まれた手を吸気で緊張伸展し、母指先から虚空に円を描くと前腕橈側が受けの側頸に密着して魂氣が受けの体軸にひびき、底を抜いて取りの体側に呼気で巡って体軸に結ぶと入り身運動の残心であり、呼吸法が成り立つ。受けは取りの体軸をラセンで落ちる(動画)。

吸気の一気で掌を開いて遂に魂氣の珠を与えるとき、既に受けは地に落ちている。魂氣は虚空に円を描き、氣の珠は光となってまさに真空の気に結ぶ。言葉と思いと動作の三位一体である。

 

まとめ

体の変更の足腰の動作は、入り身転換に続いて一歩後ろに非軸足を置き換え、軸足に交代して陰の魄気とする。受けに与えた手は終始丹田に結ばれるが、体の変更により体軸から解かれている場合と、反対に体軸に与って同時に受けの魄氣に結ぶ場合がある。前者は受けに取らせた手(魂氣)に魂の比礼振りが起こって自在に陽で発することが出来る。しかし後者は、続けて再度入り身転換を行ない、軸足を交代しなければ体軸から解かれない。

ところで、体の変更に続いて前腕から遠位の掌までを差し出し、魄気を陽にすることで軸足を一瞬欠如させ、体軸を前方に微動しつつ受けの体軸は取りの背側に留めおこうとする術技が知られている。合氣道に形を持ち込んで伝わったものと思われ、〝自然の法則〟とは言えないことに気付くべきであろう。

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