2012年
5月
27日
日
*母指先の反りに合わせて陽の陽は腕を伸ばしたまま腋が閉まって体側に降りる。
*取らせた手は外巡り・入り身転換で陰の陰にて額に結ぶと降氣の形で腋を閉めて受けに接する(魄氣の結び)。
*腋を開けたままならその分の隙間を詰めるために陰の陽で側頸に結び、同時に同側の足先を後ろに置き換えると魄氣の陰の軸足が代わり、水平の上腕と直角を成す体側が受けの異名側の体側に密着する。互いの魂氣と魄氣が結び踏み替え・陽の陽で呼吸法が成立する。
*呼吸投げでは地に結ぶと同時に残りの指の方向(後方)へ掃くようにして起立。
*投げに至らなければ陰の陽に巡って残りの指を外方に向けて地を這わすと、対側の膝を外に開いてから地に着け、後ろの腰に在る対側の手を膝の上に陰の陽で置いて取りの手背を包む。その間に受けの手背があり二教で持つ。元の手はそこから離れて陽の陰・四方投げの持ち方で受けの手首を丹田に寄せる。二教の固め。
*取らせたら取りの手を陰の陽で弛緩しながら(呼気)寄せると降氣の形、ここで回外するには受けの腕が反屈になることが必須。そのために取りは手首までを屈曲して母指先を一旦側頸の付け根に向ける。取りは単独で氣結びを成した。止まらずに母指先を回外して前方に向けることができる。取りは受けの手の直下に結び開いた腋の下を陽の陰で(吸気)真中に進むことができる。これを呼吸力という。
2012年
5月
23日
水
*裏は剣線を外し降氣の形で受け流し・魄氣の陰により額に結ぶ
*降氣の形は肩の上で結ぶ中段。転換して丹田に陰の陽で結び・後ろに置き換え・踏み替え舟漕ぎ運動の魂氣で一教裏は下段。上段は正面打ち。
*後ろ肩取りに踏み替えて陽の陽・入り身転換から二教/三教/小手返しなど演武のみ
2012年
5月
20日
日
*降氣の形で入り身転換すると腋は締まる・受けに密着=魄氣の結び。一方、片手取りで転換して降氣の形から二教の手で額に結ぶと腋は開く。四方投げ表の初動である。対側の手で四方投げの持ち方・四方投げが成立する前の内入り身転換または前方回転では魄氣の結びはまだ=密着していない。魂氣の結びだけで受けの魂氣と魄氣の結びを解いているから回れる。腋は開く方が魂氣の結びを確かにできるが二教の手だけでは解けやすいから速やかに対側の手の四方投げの持ち方で魂氣の結びを確かにする。回転後陽で伸ばしてから丹田に結んで初めて互いの魄氣が結び、同時に四方投げが成り立つ。
*回外せず陰の陽で側頸に母指を結ぶと呼吸法へ
*受けの手に当たらず丹田に結んだ瞬間は、後手のために取らざるを得なかった転換のみの目付けを、ようやく入り身転換の方向へ向けることが出来る。このことで昇氣が側頸に結び陽の陽へと呼吸法が成り立つ。相打ちの際の、入り身転換・昇氣・踏み替え・陽の陽・残心に対して、後手では、転換・目付けが遅れて入り身転換の方向・昇氣・入り身・陽の陽・残心。
*突きや横面打ちには相打ちが裏、後手が表
*坐技両手取り呼吸法といえば、両手取り降氣の形から右手を陽(母指方向の外側へ)・左手は回外して陰で結び真中へ陽の陰で呼吸法。いきなりこれを行うより片手取り呼吸法3本に引き続いて稽古するのが段階的な体得という点で好ましい。
2012年
5月
16日
水
*足底を擦らないで踏み替えるほうが速い、
*陰の陽から陽で差し出そうとする(舟漕ぎ運動ホー)。触れると陰で巡り外転換・降氣の形から陽の陽・陽の陰に巡って受けの手首に結び、舟漕ぎ運動イェイで陰の陰にて丹田に結ぼうとすれば二教。腕は一直線で手首から遠位は陰の陽。自ずと胸は張り肘は曲がらない。
*単独呼吸法+単独基本動作⇄相対基本動作→残心=技
2012年
5月
13日
日
*突き下段受け流し入り身運動:徒手では前方の足先で剣線を外し、同側の魂氣を降氣の形から対側の魂氣を横面打ちで一歩入り身・送り足。
*突き下段受け流し入り身転換:徒手では前方の足先で剣線を外し、同側の魂氣を降氣の形から対側の魂氣を横面打ちで一歩入り身転換・横面打ちの魂氣を陰の陽で巡ると直ぐ同名側の頸部に結ぶ。
*額に結んで前方回転の軸足を作ると同時に、対側の魂氣は踏み替えにより額に巡ると受けの手背が額に結ぶ。前方回転は両手を額に結んで軸を直立。回転は径が小さくそしてゆっくり行うことで両受けの間の結びを緊密に成すことが可能となる。
2012年
5月
09日
水
*単独基本動作は次回からそろそろ挿入します。受けを想定して一人で存分に動作することができます。
*片手取りの魂氣は舟漕ぎ運動の魂氣、外巡りは合氣体操の二教の手
*坐技入り身運動による初動から正面打ち表の魂氣の結びは舟漕ぎ運動3本の魂氣の陽に近似、接触で陰の陽から陽の陽。正面打ち裏の魂氣は単独呼吸法降氣の形での額への結びに相当、接触で対側の上肢が陽の陰で進むと狭義の陽に。右手が陽なら左手は陰。
*開祖がかつて修業された柔術など他の武技と、それに剣と杖の動作を統合して創られた合氣道との基本的相違について、私見を各種技の演武によって示した。…… 答えは、客観的には受けが倒れる瞬間の取りとの位置関係、そのときの取り自身の形が根本的に異なる。そしてもう一つ、受けをとれば体感できる。受けの魄氣と取りの魄氣の結びが欠如。残心の欠如または残心の前に倒そうとすること。
*初心の方が多いので、このときに動作の一つ一つの意味と関連を知りながら積み重ねて行こう。上肢・足腰の何気ない動きの中の真髄(有用性)を初めに認識すること:基本即真髄。
*有級・有段者でも相対動作やその速さが加わることで、曖昧になる個所はいくつか生じる。右/左、片手取り/交差取り、同時打ち/後手、突き/正面打ちなど、取りの予見困難な状況での単独呼吸法や単独基本動作がそれである。
*基本なきは合氣道にあらず、合氣道とは互いの魂氣と魄氣の結びを基本とする。魂氣の結びは巡って入ること、魄氣の結びは入り身転換して着くこと。技は終末で取り自身が結ぶこと=残心で成立。それ以前に倒そうとすることと合氣道との違いに留意する。坐技や立技の呼吸法で体得する。
*形をなぞることは基本即真髄の対極。自ら基本を行えば動作が連なり形が産まれる。