*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「魄阿吽の理念力」のタイトルに 2. 合気道では何故剣素振りを欠かすことができないのか 2025/1/25 3.合気道開祖の手捌き、足捌き 2025/2/25 4. 合気道の基本中の基本とされ、一方極意とも言われる最難解の術技 2025/4/25                        「令和7年のおしらせ」に 5月の稽古予定                         稽古の記録 2010/8/15〜2025/4/27

2025年

4月

28日

合気道の基本中の基本とされ一方で極意の最難解術技、正面打ち一教表

はじめに

合気道に出会った時から何年経っても習熟した達成感をもてず、術理に合点がいかなかったのは徒手技の正面打ち一教である。

初動は受けが手刀で面を打ちかかる。技の完成形は、取りが受けの手刀前腕の掌側を上にして同名側の掌でそれを把持し、対側の手で受けの上腕の遠位側を掴み取って、受けをうつ伏せにして伸展させた上肢全体を地に密着して固める。その過程に術理と術技が形を現しているわけであるが、合気道生には今でも基本中の基本の技と教えられており、一方で最も難しいとされているのではないかと思う。

特定の状況での形はなんとか理解できるものの、裏付けとなる普遍的な術理を教わる機会は長らく訪れることがなかった。そのうちに初めての体験者に指導する立場となり、術技の名称と動作の形を伝えていくだけでは済まなくなっていく。

徒手技の習熟に応じて組み太刀や太刀取りへと展開していく稽古法の場合、手刀が短刀や太刀に代わってそのまま術技が成り立つ訳でもない。技の発展経過から見れば相互に連関しあうものであったと見るべきであろう。つまり、武器技から徒手技への工夫こそ、一教の術理の発見なのである。

多くの先達によって直接教示されたことや、一方でどうしても見とることのできない迅速な捌きへの自分なりの解釈などを積み重ね、直感力や体力の衰えに抗いながら、長い間それこそ試行錯誤を続けている。いわゆる「守破離」の「守」を追求することで精一杯の合気道人生であったと言えよう。

 

開祖の合気道とは

合気道開祖・植芝盛平語録『合気神髄』より、〝合気は禊である〟〝合気は禊から始める〟と。〝天地の気〟魂気と魄気を丹田に結んで地に直立する体軸を作り、対側の手・魂氣に同期して非軸足・魄気を自在に動作しては体軸交代を連ねる。合気道の単独・相対動作における気結びと体捌きである。前者は「呼吸法」(『合氣道』植芝吉祥丸著)、後者は〝入り身転換法〟と呼ばれている。

相手と気結びを成し、その迫力を相手に戻して互いが釣り合う一瞬から相手をその場で、または再び手、足、体の捌きとともに導きながら、技を生み出していくところが合気道の奥義であろう。すなわち、相手の迫力を相対的に無とする動作が気結びと呼ばれ、合気道の様々な動きや技の原点となるのである。相手と一体となる、と表現されることも多い。

気結びの前に力の衝突や拮抗が起こり、それによる互いの停止が一瞬たりとも生じることは、一体となることの対極にあるのだ。開祖の言葉からは「脱力」や「力を抜く」という語句は見出せない。植芝守央道主著『合気道 稽古とこころ』においては「力の抜けた」状態と教示されている。

少し長くなるが以下に開祖の言葉を引用する。〝「気の妙用」に結ぶと、五体の左は武の基礎となり、右は宇宙の受ける気結びの現れる土台となる。この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟〝すべて左を武の土台根底とし、自在の境地に入れば、神変なる身の軽さを得る。右は左によって主力を生みだされる。また左が盾となって、右の技のなす土台となる。これは自然の法則である〟〝左はすべて、無量無限の気を生みだすことができる。右は受ける気結びの作用であるからすべて気を握ることができる。すなわち、魂の比礼振りが起これば、左手ですべての活殺を握り、右手で止めをさすことができるのである〟(p105106)

〝土台〟とは軸足・魄気と同側の手・魂気が結んで生まれる体軸を意味して〝吾勝〟と呼び、対側は魄気から〝解脱〟した非軸足と同側の〝手・魂気〟であり、〝神変なる身の軽さを得る〟と同時に〝無量無限の気を生みだすことができる〟。それは〝魂の比礼振り〟に喩えられ、〝正勝〟と呼ばれる。左右を交代させる手足の捌きが〝心の持ちよう〟で自由自在に連続して体捌きが成される。継ぎ足と魂気の巡りによって五体が一本の御柱になるとき、まさに合気の技が生まれる。これを〝勝速日〟という。正勝吾勝勝速日という古事記による神名に喩えられたこの術理こそは禊と合気道の術技を繋ぐものであろう。それは次のように明言しているからだ。〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟(p65)。

 

合気道の正面打ちについて

正面打ちに対する技の起こりは受けが手刀を振りかぶる動作を目視する瞬間である。半身の場合は正勝吾勝で静止しているのが合気道の体勢であって、受けが振りかぶる瞬間、取りが同名側の足を踏み詰めると同側の手は魂氣を発することができない。その場で体軸とならざるを得ないからだ。それでも受けの手刀に合わせて互いの中間点で対称的に手首が競り合ったとき、対側の後方にある軸足はすでに緊張伸展して体幹軸との体軸形成を失っている。また、前方の手足は体軸になりきれず、地から足、腰、体幹を通して手に魄気の働きを及ぼし、接点で受けに拮抗して静止するか抑え勝つしか方法はない。この体勢は鳥船の陽の魄気であり、静止すべき形ではない。

合気道では〝どんな機会をこしらえても、自己の気の動きでこしらえることが大切である〟(p18)。〝気が巡るのです〟〝魂の気で結ぶのです〟(p29)。〝魂の気で、自己の体を自在に使わなければならない〟(p18)。〝魄の世界を魂の比礼振りに直すことである〟(p149)。〝自己の肉体は、物だから魄である。それはだめだ。魄力はいきづまるからである〟(p18)。

 

正面打ち一教の術理

相半身で受けの振りかぶりの瞬間に正勝で非軸足を進めて同時に魂氣を同側の掌に包んだまま母指先から陰の陽(掌屈)で発し、受けの手刀には尺側ではなく橈側で接する。小林裕和師範の教えである。その瞬間手根を伸展・背屈して母指以下緊張伸展で掌を開くと、接点は取りの手首伸側によって線を描いて受けの橈側に向かい、接触面ができて受けの手刀の峰を超え、取りの手掌は天に開いて受けの手刀と体幹との間にある空間へと入る。つまり、取りの母指先から気の流れを思い、緊張伸展した取りの手掌は指先が揃って受けの眼裂を横切りにする動作へと進む。引土道雄師範の教えである。これを気結びと呼ぶことにする。小林裕和師範は「真中を撃て」と。

そこでは受けの体幹軸に取りの魂気と同側の非軸足が接近し、元の軸足は伸展して体軸を失い、いわゆる陽の魄気が生まれる瞬間であるが、その後方の足を同側の手と共に引き寄せると五体が一本の軸・〝御柱〟となる。前述した〝勝速日〟である。受けの体幹軸には取りの体軸が接して一体となり、互いの魄気が気結びしていると思うことにする。ここに互いの競り合いは消えて取りの体捌きが自在に行われる。

後方の手の引き寄せは魂気を包んだまま母指先を振り込み、受けの手刀側の側胸から腋を突く。このとき受けの体幹に接する寸前に掌を開き、矢筈に開いた第一指間を受けの上腕近位伸側に嵌めて陽の陰で包みこむと同時に同側の足は非軸足に交代してそのまま前方に進め、足先は受けの体幹軸に向かって踏み詰める。同時に同側の手は陰の陽に巡って腋が閉じると上肢全体が自身の体幹に巡り、対側の手は掌を返して受けの手刀の手首屈側を取り返し、後方に流して同側の足は吾勝で軸足とする。対側の足は受けの前三角に進んでいるが魄気の陽から即陰として鳥船近似の体捌きとするから同側の手と共に受けの上腕は下丹田に巡る。一教表が成立する。

そこで正勝の非軸足はすぐに膝を着いて下丹田の手は魄気に結んで体軸を成し、受けの上腕に連なるその体幹は地に結ぶこととなる。対側も膝を着いて正座すると受けは上腕屈側と前腕伸側を地に着けてうつ伏せとなり、それぞれが取りの両手から体重を受けて一教表の固めが成り立つ。

 

おわりに

尺骨より橈骨が太い。手根と尺骨には関節がない。橈骨は手根と母指に関節で繋がる。

 掌を天に向けて開けば母指先は橈側に反る。真中を撃って魂気の珠を真空の気に戻せば母指先に導かれて魂気すなわち手は円を描いて体側に巡り、丹田に結ぶ。

 道歌〝右手をば陽にあらわし左手は隂にかえして相手導け〟 

 

「魄阿吽の理念力」のタイトル(2025/4/25)より再掲

2025年

4月

27日

天神町道場稽古 両手取りは表も体を開いてから入り身一足

  • 剣素振り正勝吾勝:正面打ち、後ろ転換反復、八方切り
  • 剣素振り勝速日:合気剣、切り返し、後ろ転換
  • 剣合わせ:松竹梅の剣、手捌き足捌きの進展は単純化・間合い(時間と距離)の詰め、軸の安定=正勝吾勝
  • 1対2の剣合わせ:右半身から左半身/右半身から右半身
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 坐技片手取り手刀振りかぶりで呼吸法:魂氣の包む手を下段に与え、掌を開いて母指先で受けの真中を指して取らせると尺屈させた手刀を受けが手首の橈側に対して第一指間(矢筈)で把持して抑えにかかる。その瞬間に呼気で手根の回内・橈屈・母指外転、吸気で取りの中心線にて背屈すると手刀の振りかぶりが完成する。受けの迫力はそのまま反転し、すでに体軸を失った体幹がのけ反る。
  • 坐技両手取り手刀振りかぶりで呼吸法:手根の背屈で両手の先が離れてはならない。両肘と両手先が取りの真中で合わされるよう、両腋を閉じる。
  • 諸手取り手刀振りかぶり呼吸法:魂氣の包む手を下段に与え、掌を開いて母指先で地を指した手刀(陽の陰の魂氣)を取らせると、受けは取りの手首の尺側を異名側の第一指間(矢筈)で把持して抑えにかかる。対側の手はその遠位部で伸側(背側)を掴む。呼気で手根を回外・橈屈・母指外転で逆半身の剣線上から取りの体幹に寄せ、吸気で腋を閉めて取りの中心線にて背屈すると手刀の振りかぶりが受けの前三角で完成する。受けの迫力はそのまま反転し、すでに体軸を失った体幹がのけ反る。
  • 杖上段返し突きからの杖投げを相半身両手取り呼吸投げ表:鳥船の左半身ホーで両手を与え、右手を陰の陽(小手返しの手)左手を陽の陰(二教の手で掌を開き母指先で地を指す)で取らせて前の足先を踏み詰め、後方の右足を足先方向へ半歩進めて魂氣は二教の手で上丹田に結び、左足は一歩開いて上段返しの構え近似とする。このとき左が吾勝、右が正勝となり、上丹田にて右手を陽の陽に開いて左は体軸(吾勝)となって切り返しの呼吸法(巡り)にて魄気の陽に進めて右足を踏み詰め、陰の陽・回外で受けの上丹田へ母指先を向け、左足を継ぎ足で入り身一足(勝速日)、両手は受けの上丹田で陰陽に結ぶ

2025年

4月

23日

水曜稽古の記録 相半身杖取り呼吸投げから両手取り呼吸投げへ

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 相対基本動作:杖上段返し突きからの杖投げを相半身両手取り呼吸投げへ

 *後方の足先方向へ半歩進めて内に開いて元の半身で突き

  • 突きに外受け流し入り身投げ表
  • 坐技両手取り呼吸法:手刀振りかぶり/右手が陽なら左手は陰で取らせて陰陽の巡りで
  • 坐技正面打ち一教表/裏
  • 片手取り手刀の振りかぶり呼吸法で/陽の陽から陰の陰に巡って手刀の振りかぶりで四方投げ表
  • 片手取り二教の手で上丹田に結んで前方回転四方投げ表/陽の陽から掌を開いたまま狭義の陰で頂丹田に被せて後ろ回転で対側の頬部から全景三角表面を降りて下丹田に結ぶ呼吸法で四方投げ裏
  • 正面打ちに入り身投げ表/裏
  • 正面打ちに逆半身呼吸法/入り身投げ変法
  • 横面打ちに外転換入り身投げ/逆半身外入り身で異名側の陽の陽の魂氣で手刀を抑え同時に同名側の返し突きの手を巡らせて手刀の手首を陰の陽の手背で払うとともに対側で受けの手首を取り返して半歩体を開いて手刀の示指側から包んでその手掌を受け自身の同側頬部に着けて畳んだ上肢を入り身一足で抱え込み、後方に落とす。
  • 交差取り二教で体を開いて固めは表

2025年

4月

20日

天神町道場稽古の記録 燕返しと切り返しは陽の陰と陰の陽

  • 剣素振り正勝吾勝:正面打ち、後ろ転換反復、
  • 剣素振り勝速日:合気剣、切り返し
  • 剣合わせ:松竹梅の剣 より、燕返しと切り返しは陽の陰と陰の陽の違い。いずれも剣先の一点は不動。
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 坐技両手取り:手刀振りかぶりで呼吸法/左右陰陽の巡りで天地に分けて呼吸法
  • 坐技正面打ち一教表/裏
  • 片手取り外転換から、手刀振りかぶり呼吸法で四方投げ/陽の陽で差し上げて対側で下から四方投げの持ち方に合わせて陰の陰に巡ってから受けの内側に手刀を作り四方投げ/二教の手で持たせて前方回転で四方投げ表/陽の陰で持たせて陰の陽に巡って頂丹田に結び、後ろ回転の呼吸法で四方投げ裏。
  • 正面打ち一教表に導き手刀を陰の陰(二教の手)で腋を閉めて体側に下ろして体軸とし、その場で後ろ転換・体の変更で受けを取りの前に導き・後ろ転換反復で魂氣を陰の陽に返して正面打ち一教に返し、受けに交代して連続動作。

2025年

4月

16日

水曜稽古の記録 両手を狭義の陰陽に巡らせて導く

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段返し突き)、外巡り内転換(下段返し)、一教運動裏(上段返し突き)、一教運動表(三角法)、片手取り想定で逆半身から入り身転換・体の変更/体の変更・後ろ転換、
  • 正面打ち想定(相半身から逆半身)の入り身、入り身転換、体の変更
  • 前方半回転連続・一回転、後方回転
  • 坐技正面打ち一教運動表/裏
  • 坐技片手/両手取り呼吸法:右手が陽なら左手は陰で取らせて陰陽の巡りで入り身運動にて陰の陽は足下、陰の陰は母指先を受けの異名側の頸に、前腕屈側は受けの襟に全体を着けて。
  • 両手取り呼吸法で逆半身入り身運動:天地投げ/相半身入り身運動:呼吸投げ
  • 両手取りに体を開いて軸足側の手を水平に陽の陰で手掌を開き交差取りに、対側は軸足に交代して同側の自由な手は与えた手首の伸側を叩いて二教の巡りで下丹田に結ぶ。
  • 正面打ちに相半身から外入り身・体の開きで小手返し/入り身投げ
  • 正面打ちに逆半身外入り身で両手を天地に陽の陽で呼吸法/地の手を陰の陰で鎖骨下に着けて天の手は外に巡ると手刀の振り下ろしが外れ、同名側の手は受けの頸部から顎を包んで、対側の手は腰仙部に触れて天地を入れ替えると入り身投げ。

2025年

4月

13日

天神町道場 母指と母趾先から発気で屈筋が弛緩・上下肢は同時に伸展

  • 剣素振り:正面打ち、後ろ転換反復、
  • 剣合わせ:振りかぶりに振り込み突き・上段受け流し打ち、振りかぶりに燕返し、突きに体を開いて下段受け流し突き、仕太刀が半身で大上段に振りかぶり打太刀の突きに上半身転換から入り身で横切り
  • 杖素振り:左半身立て杖から振り込み突き・八双返し・右半身振り込み突き・右半身八双返し・右半身打ち込み・左半身打ち込み・手繰って右半身振り込み突き
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 相対基本動作:受けの正面打ち(手刀の振りかぶり)に合わせて相半身振り込み突き(母指先から魂氣を発する思い)で真中を取り、逆半身返し突き外入り身で伸展した足側に同側の魂気を引き戻して一重身のまま受けの振り下ろしに継ぎ足で同側の手を受けの側頸に陽の陰で擦り上げる入り身投げ/逆半身外入り身から体を開くと入り身投げ裏、受けは手刀を振り下ろすとともに90度取りに向かって転じる/逆半身体の変更で入り身投げ裏、受けは手刀を振り下ろすとともに180度取りに向かって転じる。
  • 正面打ちの手刀振りかぶりに合わせて逆半身外入り身で異名側の魂氣を陰の陽(小手返しの手)で受けの上段に発し、受けの頤に取りの手背が接するようにして掌を開くと受けの鎖骨上腕角に取りの異名側の肩背面が嵌る。対側の手は受けの臍部に陽の陽で接すると呼吸法/呼吸法の体勢から取りの同名側の手を対側の頸部に沿わせ、そこで上段の手を外巡りで受けの腰仙部に下ろして受けの手刀の振り下ろしに続けて同名側の手を受けの同名側頸部から頤に被せて、異名側の頸部にまで沿わせて陽の陰に返すと取りの両手は天地で交差する、入り身投げ表。

2025年

4月

09日

水曜稽古 正面打ち想定(相半身)の入り身、入り身転換、体の変更

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段返し突き)、外巡り内転換(下段返し)、一教運動裏(上段返し突き)、一教運動表(三角法)、振りかぶり入り身一足、片手取り想定で逆半身から入り身転換・体の変更/体の変更・後ろ転換、前方半回転連続・一回転、後方回転
  • 片手取り魄気の結びを①手刀(狭義の陽でも陰でもない)で取らせ/②二教の手(陰の陰)で取らせ/③掌を開いた小手返しの手(陽の陽)で取らせ、それぞれ対側の手で受けの手首を取り返して四方投げへ。

    対側の手で受けの手を上から取り返す

      上から取り返す

      下から取り返し、与えた手は陰の陰に巡ってから手刀を作る

    と③ は取りの手刀によって受けの緊張伸展した腕が手首の背屈によって受け自身の体軸を反らせて取りの背側に退かせることができる。

    は受けの手と取りの手首の接触がほぼ途絶えることから、取り返した手で取り自身が体の変更の軸足を作り、引き続いて後ろ転換(後ろ一回転)で四方投げ裏が生まれる。

  • 坐技片手取り呼吸法:受けに手の緊張伸展を返す/受けが弛緩すれば取りの緊張伸展を真中に与える。
  • 交差取り、陽の陽で与えて橈側の接点を軸として逆半身外入り身で尺側を上に、手背を地に向けるように母指先からその反りに合わせて魂気を発する気持ちで上肢を緊張伸展して受けの真中に当てる。実際は受けの異名側頸部に響かせる/二教の手で与えて橈側の接点を軸とし、逆半身外入り身で尺側を上に小手返しの手にして受けの手首の上に回して置き、受けの真中に陽の陽で開いて緊張伸展する、二教入り身投げ/入り身から体を開くと同時に魂気を陽の陰で真中に被せる二教入り身投げ裏
  • 受けの正面打ち(手刀の振りかぶり)に合わせて相半身振り込み突き(母指先から魂氣を発する思い)で真中を取り、逆半身返し突き外入り身で伸展した足側に引き戻して一重身のまま受けの振り下ろしに継ぎ足で受けの側頸を陽の陰で擦り上げる入り身投げ/逆半身外入り身から体を開くと入り身投げ裏、受けは手刀を振り下ろすとともに90度取りに向かって転じる/逆半身体の変更で入り身投げ裏、受けは手刀を振り下ろすとともに180度取りに向かって転じる。
  • 正面打ちの手刀振りかぶりに合わせて逆半身外入り身で異名側の魂氣を陰の陽(小手返しの手)で受けの上段に発し、受けの頤に手背を接して掌を開く。受けの手刀の鎖骨上腕角に取りの異名側の肩背面が嵌っており、同名側の手も陽の陽で受けの臍に接して呼吸法/受けの臍部の手を自己の対側の頸部に巡らせ、受けの上段の魂氣をその上に巡らせ、さらに受けの腰仙部に下ろして受けの手刀の振り下ろしに続けて側頸部の手を受けの同名側頸部から頤に被せて、取りの両手を天地で交差する、入り身投げ表

2025年

4月

02日

水曜稽古 正勝吾勝は次の動作への基本 魄気の陽は動作中の統一体

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏(両手の母指先の方向が要)。
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段返し突き)、外巡り内転換(下段返し)、一教運動裏(上段返し突き)、一教運動表(三角法)、振りかぶり入り身一足、入り身転換・体の変更、体の変更・後ろ転換、前方半回転連続・一回転、後方回転
  • 片手取り入り身転換・一歩体を開く=体の変更(正勝吾勝)次の動作の基本になる
  • 片手取り体の変更・後ろ転換=後ろ一回転(正勝吾勝)

*魄気の陰(正勝吾勝)は次の動作への基本。魄気の陽は動作中(入り身・転換の体捌き)の統一体であり、これが逆になってはいけない。

*体の変化は動中が魄気の陽、静止は正勝吾勝で次の動作への変化を有する

  • 坐技相対基本動作正面打ち一教運動表:接点は中間、気結びは接点を中心として掌を開いて陽の陽で〝五体の届く円を描く〟 (p119)、坐技単独呼吸法の両手で気の巡りを基本とする/一教運動裏:中間の接点を軸として対側の手で返し突きの円を描く(陽の陰)。この手・足・体捌きが入り身転換となり受けの体に魄気の気結びを成す。元の正勝は上丹田に結んで体軸・吾勝となり、入り身転換で点、線、面、天の空気へと再び正勝となる。この手が受けの手首を掌側(屈側)から把持して一教、矢筈で二教、掌を被せて三教となる
  • 横面打ちに三教表、二教裏、入り身投げ表
  • 片手取り取らせ方三法で四方投げ:手刀で呼吸法を用いれば気の流れの方向が示され、取りの体捌きは上半身転換のみ。受けの手首を取り返した手は陰で項から対側の頸部に巡る

切り返し呼吸法(二教の手)の手では陰の魂氣で体軸に与るため足捌き・体捌きで前/後方回転(全身転換)が必要、受けの手首を取り返した手は面打ち近似で勝速日

  • 坐技両手取り呼吸法:手刀で取らせて天地に分ける

リンク

公益財団法人合気会 

本部道場の公式ホームページです

大阪合氣塾

吹田市を本部とする須磨 弘師範の道場です

和氣會

豊中市を中心とする道場で池田憲夫師範のご指導です

兵庫合気会

姫路市を中心とする道場で山田芳朗師範のご指導です

神戸大学体育会合気道部
神氣館館長辻本大治師範の母校合気道部です

大阪武育会会長木村二郎首席師範のもとに山田剛史師範のご指導です

流山合気会

千葉県流山市を中心とする永井 純師範(義粋館指導者)の(公財)合気会公認道場です

港区合気会

東京都港区芝浦の港区スポーツセンターにて稽古を行っています。毎月一回(公財)合気会本部指導部 菅原繁師範による指導があります