*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「天の浮橋」のタイトルに 8. 開祖のいわゆる〝自然の法則〟2024/8/31 9. 正勝吾勝勝速日と魂の比礼振り 2024/9/7                    10. 開祖植芝盛平の武産合気とは特定の形を指すものではない 2024/9/28                     「令和6年のおしらせ」に10月の稽古予定                          稽古の記録 2010/8/15〜2024/10/2

2024年

8月

28日

水曜紙上稽古 合気道における〝氣形〟とは

開祖植芝盛平の「気形」とは

開祖は、『合気神髄 合気道開祖・植芝盛平語録』(合気道道主植芝吉祥丸監修 平成2年柏樹社)において、「形」という語句を否定的に24回、肯定的に18回用いている。

前者は、肉体のたましい魄の気力を地から受けた足と体幹に連なる手の動きを表現しているようだ。一方後者は、心のたましい魂の気を思う手によって描かれた円の形に象徴されるものであろう。いずれにしても、規範とされる一定の動作という意味での型ではない。

実際の言葉のうち否定的なものは、〝合気道には形はない〟(p17)、〝魄の世界は有形〟(p102)、〝形より離れたる自在の気なる魂、魂によって魄を動かす〟(p130131)などである。

肯定的には、〝どんな形にも身を変えて〟(p15)、〝合気道の稽古はその主となるものは、気形の稽古と鍛錬法である〟(p161)、〝左右の形の結びは天の浮橋をもって左右左せよ〟(p79)。

つまり、魂気を思う心に裏付けられた動作が示す姿を〝気形〟と肯定的に表現しているのであろう。

 

植芝吉祥丸二代道主の「気形」

また、二代道主は『合氣道』(創始者 道主植芝盛平監修 道場長植芝吉祥丸著 昭和32年光和堂)の中で以下のように説明している。

〝合気道の技法は全く休むことのない異なった気形の連続であるといえる。そこには何等その一つ一つを区切って取り出すことができない程につながっており、在来の形の範囲を出ているものである〟(p7576)。

〝気形〟はいずれにしても〝在来の形〟に連なるものではないことがわかる。

2024年

8月

25日

日曜稽古の記録 空の気を包むと下丹田で反転して昇氣で発する

  • 1対2の剣合わせ:相半身/逆半身で入り身一足と体の開き
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(二教の手、振り込み突き、横面打ち)、中段受け流し突き、下段受け流し転換、上段受け流し返し突き(一教運動裏)、三角法(一教運動表)、振りかぶり入り身運動、入り身転換・体の変更、体の変更(三面に開いて)・後ろ転換、前方半回転連続で一回転2法、前方一回転、後ろ回転
  • 諸手取り入り身転換(外転換・体の変更・後ろ転換)で呼吸法裏
  • 諸手取り外転換で呼吸法表/呼吸投げ
  • 諸手取り外転換反復から一教/十字投げ/二教入り身投げ表裏
  • 交差取り相半身外後ろ回転で呼吸法
  • 交差取り陽の陽で取らせて内転換(単独動作で外転換・体の開き)外巡りから転進(逆半身外入り身または外入り身転換)入り身落とし
  • 両手取り畳んだ魂氣を天で軸足側にする外転換から対側を腰仙部に結んで軸とする反復外転換で呼吸投げ、連続
  • 肩取り面打ち後ろ転換・体を開いて(体の変更)三教入り身転換投げ
  • 胸取り外転換呼吸法
  • 横面打ち外転換にて異名側の手で受け流し、同名側の手で自身の横面を拭うように手刀を払うと同時に結んで逆半身外入り身とともに異名側の受けの胸に前腕屈側を密着して勝速日
  • 正面打ちに手刀で合わせて対側の手(柄尻の手近似)を受けの手刀上腕の内から受け流して相半身正面打ち
  • 正面打ちに手刀で合わせて内転換で対側の手を受けの手刀の遠位側に当て、合わせた手刀は外巡りで正面あて、それを払わせて受けの手刀の前腕を取り、前方回転で四方投げ表
  • 突きに天地に開いて入り身転換、受けの右(左)手拳を視野の左(右)下端に見て天の魂氣が受けの上肢を擦り落としながら下丹田に巡るとともに体の変更と同時に母指球を包み、後ろ回転で対側の手で受けの手拳を手背から包むと小手返し/受けの手拳が引き戻されると天の魂氣は空を包んで下丹田で昇氣に反転して陽の陽で呼吸法裏。このとき取りの背を受けの異名側胸に密着することなく受けの肩口から側頭へ魂氣を発する。
  • 坐技四教1対2で

2024年

8月

18日

日曜稽古 諸手取り入り身転換は片手取りに準ずる動作では捌けない

  • 松竹梅の剣を組み太刀にして修得する
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作を相対動作で習得する:突きに入り身投げ表(中段受け流しと三角法で入り身、気の巡りと二教の手で残心)、
  • 前方半回転連続:180度の一歩ではじめの軸足を交代する際180度外股へ回旋し、続けて180度一歩進めて後ろ転換/270度前方回旋の一歩ではじめの軸足を交代する際90度外股へ回旋し、続けて90度一歩進めて後ろ転換
  • 真中を与えて突きを天地に通すべく開いて入り身転換し、受けの魂氣を視野の内下方に入れて下丹田に巡る手で体の変更とともに下丹田でその母指球側が把持されると後ろ回転で小手返し/下丹田に巡って把持されていなければ昇氣で外入り身による呼吸法
  • 正勝吾勝から肩取り面打ちに体の変更で受けを引き出して押さえにかかった受けの手を異名側の手で三教に取るとその場で内入身転換にて天に掲げると天地投げ変法
  • 正勝吾勝から胸取りに外転換とともに同名側の手で肘を下から取って差し出し対側の手を直に側頸へ巡って外入り身で魂氣を陽に発する呼吸法
  • 正勝吾勝から横面打ちに内転換で同名側の手を外巡りで受けの手刀を前腕から払い、矢筈でその伸側を掌におさめて逆半身入り身で受けの真中に巡らすと入り身落とし
  • 交差取りに相半身体の変更から呼吸法/内転換で入り身投げ表/入り身転換体の変更で入り身落とし
  • 諸手取り入り身転換法:魂氣を畳んで側頸の高さに結んで外転換・体の変更・外転換→呼吸投げには不適。受けは陽の魄気であり、踏み詰めた足の方向に崩すことはできない。前三角か後ろ三角の頂点方向に限られる。故に、諸手取り呼吸投げは外転換で前三角に〝空の気を解脱して真空の気に結ぶ〟呼吸投げ
  • 諸手取り入り身転換・体の変更・外転換で魂氣を外に巡って天秤投げ
  • 片手取り入り身転換・体の変更・外転換で初めて魂氣を下丹田から外巡りで発して逆半身外入り身で受けの後ろ三角へ勝速日で残心・隅落とし裏
  • 両手取りはまず外転換で剣線を外し、魂氣は天地に分ける。天が軸足側なら反復後ろ転換で呼吸投げ/天が非軸足側なら三角法で天地投げ表/または体の変更の後三角法で天地投げ裏
  • 片手取り三教固め変法:外転換と同時に陽の陽で中段に掲げて直ぐ対側の手を受けの上段に振り込み突きとともに与えた手は大きく外に巡って矢筈で取り返して体を開くと同時に突いた手を巡らせて受けの小指球側を包んでさらに体を開くと受けは仰向けに落ちるから同側の足を肩口に差し入れ肘を固定し、対側の足は側頸部に差し入れて上腕を固定すると両足で受けの上肢を固める。同時に取りは体を尾側に軽く向けると三教を側臥位にて固める。

2024年

8月

14日

水曜稽古の記録 昇氣ではなく直に側頸に巡り一旦吾勝とする呼吸法

  • 松竹梅の剣で組み太刀:打太刀の上段振りかぶりに仕太刀は内燕返しで打太刀は半歩下がって振り下ろし、仕太刀の真中へ抑えにかかり、仕太刀は受け流して左半身で横面打ち、打太刀は一歩下がって左相半身で抑え、取りも一歩下がって右逆半身で守り、打太刀右半身で突き、仕太刀は下段受け流しで左半身突き、互いに一歩下がって仕太刀右の逆半身で大上段に振りかぶると打太刀に右半身で突きを誘い右半身入り身で横切り
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(二教の手、振り込み突き、横面打ち)、中段/下段受け流し、上段受け流し(一教運動裏)、三角法(一教運動表)、振りかぶり運動、入り身転換・体の変更、体の変更・後ろ転換(後ろ回転)、前方半回転連続、前方半回転・後方半回転(交差取り想定で体の変更)、前方一回転、後方回転
  • 真中を与えて突きに天地を通すべく開いて入り身転換し、受けの魂氣を視野の内下方に入れて天から下丹田に巡る手で体の変更とともにその母指球側が把持されると後ろ回転で小手返し/下丹田に巡って把持されていなければ昇氣で外入り身による呼吸法

 *突きや正面打ちの手首あたりを迎えに行きながら体の変更をして掴もうとする動作には正勝吾勝と魂気三要素の働きが欠落しており、合気道の範疇にには入らない動作と言うしかない。したがって勝速日の御柱で残心が生まれず技も生まれていない。

  • 正勝吾勝から肩取り面打ちに体の変更で受けを引き出して押さえにかかった受けの手を異名側の手で三教に取るとその場で後ろ転換にて天に掲げると天地投げ変法
  • 正勝吾勝から胸取りに外転換とともに同名側の手で肘を下から取って差し出し対側の手を直に側頸へ巡って外入り身で魂氣を陽に発する呼吸法
  • 正勝吾勝から横面打ちに内転換で同名側の手を外巡りで受けの手刀を前腕から払い、矢筈でその伸側を掌におさめて逆半身入り身で受けの真中に巡らすと入り身落とし
  • 正勝吾勝から下段に与えて片手取り三教固め変法:外転換と同時に陽の陽で中段に掲げて直ぐ対側の手を受けの上段に振り込み突きとともに与えた手は大きく外に巡って矢筈で取り返して体を開くと同時に突いた手を巡らせて受けの小指球側を包んでさらに体を開くと受けは仰向けに落ちるから同側の足を肩口に差し入れ肘を固定し、対側の足は側頸部に差し入れて上腕を固定すると両足で受けの上肢を固める。同時に取りは体を尾側に軽く向けると三教を側臥位にて固める。

2024年

8月

11日

天神町道場稽古 松竹梅の剣から組み太刀

  • 剣素振り、切り返し、後ろ転換、打って突いて、上段受け流し打ち
  • 松竹梅の剣で合わせ、

 *間合いと体捌きに一工夫を要す。次回の課題。

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 片手取り入り身転換・体の変更二法(下丹田/側頸)
  • 片手取り側頸に結んで体の変更から呼吸投げ
  • 交差取り内転換外巡り入り身落とし
  • 交差取り外巡り相半身後ろ半回転昇氣呼吸法の作り
  • 坐技片手取り呼吸法/両手取り呼吸法

2024年

8月

07日

水曜稽古の記録 陰陽の巡りでしか魂氣を発することはできない

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の氣に氣結びする/鳥船・振魂左右左、気の巡り左右天
  • 坐技単独呼吸法:①降氣②回外③昇氣④入り身運動⑤振り子運動⑥両手で気の巡り表裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(二教の手、振り込み突き、横面打ち)、中段/下段受け流し、上段受け流し(一教運動裏に相当)、三角法(一教運動表に相当)、振りかぶり運動、入り身転換・体の変更、体の変更・後ろ転換(後方回転に相当)、前方半回転連続、前方半回転・後方回転(交差取り想定で体の変更・後ろ転換に相当)、前方一回転、後方回転
  • 突き天地に分けて入り身転換呼吸法/小手返し裏
  • 胸取り入り身転換呼吸法/入り身落とし
  • 肩取り面打ち三教投げ
  • 横面打ち外転換入り身投げ表/内転換入り身落とし
  • 正面打ちに正面当て/内転換四方投げ/上段返し打ち入り身投げ/一教裏
  • 後ろ両手取り呼吸法/後ろ片手取り首締めに入り身落とし
  • 諸手取り外転換呼吸法/入り身転換呼吸投げ/外転換反復外巡りで小手返し/外転換反復降氣の形で二教入り身投げ/前方回転呼吸法
  • 交差取り外巡り前方半回転・後ろ回転にて対側の手で昇氣呼吸法
  • 片手取り外転換昇氣呼吸法表/体の変更呼吸法表/外転換三教投げ変法/小手返し変法

 *魂気を陽の陽で発したまま新たな円を描くことはできない。陽から陰、陰から陽そして陰に巡って結ぶ(魂氣三要素)。正勝吾勝で剣素振り、魄気の陽で静止はできない、勝速日から正勝吾勝で転換が可能になるので新たに魂気を発することができる。四方切り、切り返しの理。

 *手を働かすには魂気三要素に触れないわけにはいかない。立ち技では魄気三要素なくして手の相対動作は成り立たない。

 *魄気三要素(陰陽、入り身、転換・回転)は正勝吾勝勝速日に裏付けられる

2024年

8月

04日

第14回大阪府合気道連盟講習会・演武会(吹田市洗心館)

開会の辞より

朝から大変な暑さの中、参加して頂きましてありがとうございます。

 

稽古をすれば余計暑くなる、そもそも涼しいところでずっと休んでおれば良いものを、と言う人も居れば、いや我慢して耐え抜けば一段と心身がたくましくなる、という考えもありましょう。

 

どちらも当たらないと私は考えます。

 

開祖植芝盛平翁は、こう教えています。「合気道の極意は、己の邪気を払うことから始める」。そして「すべてを生かし育てる、生成化育の道である」と。

 

 「邪気」とは健康を妨げる原因となるもの全てを言い、そのうち気候に関するものとして、今はまさに暑気、体内に籠る熱気のことです。これを打ち払って「正気」を養うことで、心身を健康に保つことができると考えられてきました。

 「邪気」や「正気」という言葉は古いものと考えがちですが、これらは科学における「理論語」に相当します。これに対する「観察語」のみが科学の成果と思われがちですが、「理論語」がなければこれまでの科学の進歩も無かったし、これからの発展もあり得ません。開祖はまさに、「合気道は科学だ」と明言しております。

 

 「邪気」に対して「正気」を蓄える。つまり、筋肉や全身の細胞を活発に働かせ免疫力・抵抗力を維持するわけです。

 しかし、この時必然的に体内にも熱が生じます。

 

いかにして心身の邪気・熱気を払うか。

 

開祖はさらにこのように教えます。「合気は禊である」と。そしてのちに呼吸法という用語が生まれました。

長く熱気を口から吐き、同時に上肢を弛緩屈曲して体幹に「正気」を取り込む。

そして、鼻から空気を吸いながら魂気を発して相手に与える、気の巡りです。

 もちろん、それによってしっかり汗をかいて体から熱が放たれ、水分と塩分を十分補給して体液の巡りを維持する。さらに十分な休息をとる。

つまり、身体中緊張して、呼吸は浅く、痛みや喉の渇きを我慢して、休みを取らないで動けば、合気道の極意の正反対となります。

 

どうか本日は、暑気払いの合気道稽古会として、開祖の心に触れるような1日にしていただきたいと思います。

 

真剣に稽古すると同時にそれが愉快でなければ合気道ではない、ということも開祖の言葉です。

特に稽古のそれぞれのペアを組んで、主導的立場になった方々はよろしくご配慮いただきたいと思います。

では、3名の講師の先生から指導をいただきます、第14回大阪府合気道連盟講習会・演武会を開会いたします。

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