*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「魄阿吽の理念力」のタイトルに 4. 合気道の基本中の基本とされ、一方極意とも言われる最難解の術技 2025/4/25                        5. 正面打ち一教裏の術技 2025/5/16の稽古の記録に転載                       6. 攻防の点、線、面 2025/6/2                        「令和7年のおしらせ」に 7月の稽古予定                         稽古の記録 2010/8/15〜2025/6/29

2025年

6月

29日

天神町道場稽古 剣素振りの正勝を生かす受け流しから切り返しへの進化

  • 片手剣素振りは振り下ろしを止めるのではなく剣先を正勝で足先の着地に同期させる。
  • 剣素振り:片手正面打ちから後ろ転換切り返し連続
  • 松竹梅の剣より、松、竹の剣
  • 正勝の足先の方向で真中を撃つ
  • 突きに開いて切り返し突き:陰の陽から陽の陰への手捌き
  • 剣受け流し:右半身正面打ちの振りかぶりや抑えに対する受け流しでは、非軸足先を剣線に対して30度内方に置き換える勝速日で剣を上段に受け構え。剣先は受けの真中を指し右手は柄を受け支える。前の足先は30度に留まるからそのまま軸足に踏み詰めると後方の非軸足を一歩前に内旋内転で足先は受けの真中を指して軸足に交代。同時に柄頭の左手は左足の動きに同期して左半身で面打ち。今や後の継ぎ足先はわずかに(15度)外転で入り身一足とともに右手で柄を把持する。
  • 剣切り返し:受けの右半身正面打ちに、相半身で切り返しの手捌き(左手の柄尻を体軸上で上丹田の高さに、右手掌で柄を支え受け)の剣先と正勝の足先方向を最小の摩擦で揃えて踵を45度で外す。このとき体幹軸は踵の方に捻られ、ストンと踏み詰める瞬間、その前方の右足が吾勝・体軸に100パーセント交代するから柄尻を持つ左手は右軸足上の上丹田に移し、右手は陽から陰に巡って剣先は剣線の左外を受けの上丹田に向けて打ち込まれ、後ろの足先は剣先に合わせて前方に一歩正勝で出る。ねじれ戻しの理で逆半身正面切り返し打ち、継ぎ足では腰を捻らず剣先方向へそのまま直線的に詰める。
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技正面打ち一教運動表/交差取り一教運動表
  • 正面打ちに手刀で合わせて接点から受けの手首をとって一教表に掛かる(線・面・入るという気結びなし)と交差取り二教に取りの方から入ってしまう。取りは二教の手から母指先を橈側外転して陽の陰で同側の足を軸として頂丹田に結んで体軸とする後ろ転換にて陰の陰で下丹田に巡ると対側の手で三教に返す。
  • 片手取り手刀振りかぶりの呼吸法:1. 回内・橈屈・母指の橈側外転で母指先を自身の中丹田に向け、2. 手根の背屈と同時に肘を前胸部に進めて腋を側胸に密着し、母指先は自身の前頸三角を指す、3. 受けの魄気が取りの背側から地に流れ、前腕と手刀小指球背面は受けのそれとひと繋がりになると同時に受けの両腋が閉じて体幹が両手と一体になり、受けは自身の両手の緊張伸展で全身が伸び上がる。

2025年

6月

25日

水曜稽古の記録 後ろ取りや返し技は体軸確立が第一、吾勝・正勝

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し突き)、相半身直突き想定で内転換(相手の外へ)、逆半身直突き想定で外転換、上段受け流し一歩入り身(一教運動裏)、一教運動表(三角法)、両手刀振りかぶり入り身一足、相半身想定で一歩入る外入り身・転換・体の変更(全身転換)、逆半身想定で下段に与えて入り身転換・体の変更/体の変更・後ろ転換、相半身想定で下段に与えて非軸足を半歩内転して軸とし後ろ一回転(外入り身転換・体の変更・後ろ転換)、前方半回転連続/一回転、後ろ回転
  • 杖取り:①直突きに外転換で剣線を外す/②体を開いて相半身で剣線を外す/③一歩開いて(体の変更)剣線を外すと小手返し近似呼吸投げ

 ①    吾勝で受けの両手の間、正勝で杖中を取り後ろ転換で軸足交代から半回転で四方投げ表裏

 ②    受けの伸展した腋に正勝で杖先(受けの杖尻)を進め、体の変更・後ろ転換で四方投げ裏

  • 正面打ち一教表:受けの手刀振りかぶりに同名側の手で魂氣を包み陰の陽から内巡りで受けの真中に発し、受けの手刀に点線面で巡り結ぶと同時に、対側の手捌きと合わせて「単独呼吸法両手で気の巡り表」、足捌きは「単独基本動作一教運動表」で。
  • それを一教表に返し技:受けは取りの三角法入り身の足に合わせて腋を閉じて後ろ転換・腰仙部に結んで一歩進めて体軸とする後ろ転換で取りを真後ろに導くと同時に再度後ろ転換で魂気を下丹田へ相対的に巡り、昇氣で取りの手に気結びして陽の陽で一教表に返す。
  • それを二教に返す:同側の足を開いて腋を閉じると二教
  • それを三教に返す:対側の足を一歩進めて軸とし、体の変更で腋を閉じて体軸とし、対側の手で異名側の手根を三教に取り返す。
  • それを四教に返す:対側の足を一歩進めて軸とすると後ろ転換で陽の陰から腋を閉じて陽の陽に返すと対側の手で異名側の手首を四教に取る。
  • 交差取り一教運動表で気結び/正面打ち一教運動表で気結び

2025年

6月

22日

日曜稽古の記録 弓を気一杯引くように

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し突き)、相半身直突き想定で内転換(相手の外へ)、逆半身直突き想定で外転換、上段受け流し一歩入り身(一教運動裏)、一教運動表(三角法)、両手刀振りかぶり入り身一足、相半身想定で一歩入る外入り身・転換・体の変更(全身転換)、逆半身想定で下段に与えて入り身転換・体の変更/体の変更・後ろ転換、相半身想定で下段に与えて非軸足を半歩内転して軸とし後ろ一回転(外入り身転換・体の変更・後ろ転換)、前方半回転連続/一回転、後ろ回転
  • 坐技相対基本動作・手刀振りかぶり呼吸法:両手/片手を手刀で与えて受けは橈側縁(峰に相当)を上から抑えに懸かる。前腕の回内、手関節の橈屈、母指の橈側外転、(両手では手刀の左右中指先が近付くと)肘を前に出して腋を閉じ、手関節の背屈で手刀の振りかぶりが生まれる。
  • 片手取り:一歩開いて相半身で弓を引くように対側の直突きを払わせて取らせた手は陰の陽のまま内に巡って天、外へと発して外し、対側の手は受けの上腕を屈側から伸側へ巡ると、外した手で外入り身によって側胸を突き、項から同名側の頸部に伸ばしてそれを包み、伸側の手は陽の陽から陽の陰に巡って両手を結んでさらに母指先は取りの下丹田に巡って結ぶと入り身一足で入り身投げの残心/内に巡って天で陰の陽のまま受けの手に結んで、後ろ転換に続き外転換で非軸足側となった同名側の手で受けの伸展した腕を肘関節の部分で折りたたむと呼吸投げ。
  • 肩取り:逆半身にて受けが取りの肩に手を伸ばすや否や異名側の手で下から同時にそれを跳ね上げ、非軸足を一歩開いて同名側の手を直突きで払わせて以下同様に入り身投げ。
  • 後ろ両肩取り:まず正勝吾勝で体軸を作って非軸足を取りの後方(受けの後外方)に置き換えると同時に対側の手で受けの真中へ返し突き、その手で異名側の受けの手の母指球を包み、即座に後ろ転換・体の変更で下丹田に結んで体の変更・後ろ転換で小手返し。
  • 後ろ両肩取り三教/二教/呼吸法

2025年

6月

18日

水曜稽古の記録 諸手取り四方投げは交差/片手取りで輪っかに包む

  • 剣合わせ:突きに体を開いて魂氣の巡りによって左半身で結ぶ突き
  • 杖合わせ:二段突き、杖を用いた正勝吾勝勝速日を連続動作
  • 18の杖:1から5
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し突き)、相半身直突き想定で内転換(相手の外へ)、逆半身直突き想定で外転換、上段受け流し一歩入り身(一教運動裏)、一教運動表(三角法)、手刀振りかぶり入り身一足、相半身想定で一歩入る外入り身・転換・体の変更(全身転換)、逆半身想定で下段に与えて入り身転換・体の変更/体の変更・後ろ転換、相半身下段に与えて後ろ一回転(外入り身転換・体の変更・後ろ転換)、前方半回転連続/一回転、後ろ回転
  • 坐技相対基本動作:魂気を包んで母指先が地を指す掌屈で下段に与えて、母指先を内に向けて取らす。陰の陽、小手返しの手。気の巡りの流れを止めず母指先が天を指しつつ手根と四指を緊張伸展して背屈とともに掌を開くと母指先は受けの外側空間に円を描いて手根背側が受けの手首屈側に結び、母指先は取りの体側直下の地に巡る。腋を閉じて魂気・手と体軸・魄気の結びで合気とともに片手取り内巡り呼吸法/小手返しの手で取らせて気の巡りの流れを止めず母指先が地に巡って手根を回内し、陰の陰・二教の手にして取りの外に巡り、止まらず腋を閉じて手根を回外し、陰の陽・小手返しの手で下丹田に巡り対側の膝を開いて魂氣を地に結ぶ。二教固めにつながる外巡り呼吸法。
  • 坐技交差取り一教表:上記の同じ動作。
  • 交差取りを陽の陰(手刀の回内で母指先を地に向ける手捌き)で与えて魂気の珠を包む思いで小手返しの手に巡り体軸として後方の足を一歩外入り身で軸足交代すると、与えた手は下丹田に結び腋を閉じたまま正勝で同側の非軸足とともに体の変更で後方に巡らせて膝と同時で地に結ぶと一教裏。
  • 諸手取りを陽の陰で取らせて外転換で受けの同名側の手の外側で陰の陽に畳んで陽の陽で中段に差し上げる(手刀振りかぶりに対して切り返し・巡りの呼吸法)と受けの体軸は反って両手が上下に並ぶ。母指先の反りを外に向けたまま掌を開き、後ろ転換に合わせて小指球、掌、母指球の順に手根の回内とともに受けの同名側の手首を包み、母指先は伸展したまま受けの肘に向かう方向で手首に添えると二教/巡りの呼吸法から後ろ転換と同時に魂気を振り下ろしてそのまま陽の陰で差し上げ、腋を畳んで小手返しの手から受けの異名側の手首に二教。
  • 諸手取り二教入り身投げ二法
  • 諸手取りに外転換で手掌を同名側の手首屈側(掌側)に着ける巡りの呼吸法から体の変更(非軸足を一歩後ろに開く)で下丹田に巡ると同時に両手で受けの手首に輪っかを作り振りかぶって四方投げ/体の変更で正勝として受けの異名側の手首掌側に掌を着けて即座に体軸側に移し、陰の陽で掌に包んで振りかぶると対側の手で輪っかを作り後ろ半回転で四方投げ裏。

2025年

6月

15日

天神町道場稽古の記録 合気の手捌き、陰陽、巡り、結び

  • 杖合わせ:直突きに入り身一足で真中を突き、陰の魄気で杖先を扱いて抑え、直突き反復で勝速日。
  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:杖素振りで突いて抑えて突き
  • 相対基本動作:剣の振りかぶりに相半身柄頭で直突き、振り下ろしに合わせて逆半身一歩外入り身で徒手の振り込み突き・後ろ転換で鞘部を持つ手は非軸足外側に置く。
  • 正面打ちに相半身直突きから逆半身外入り身転換・後ろ転換で入り身投げ。
  • 正面打ち振りかぶりに相半身振り込み突き・手を振り下ろして逆半身外入り身で対側の手を受けの背側から項へ伸ばし、体を開いて(90度の体の変更)取りの振り降りた手を一気に後方から天に一回転させ、受けが取りの開いた腋を通ると同時に天から降氣で下丹田に結ぶと入り身投げ裏。
  • 魂氣を包んで下段に与えて交差取りに非軸足を維持して正勝で母指先を地から内(腹側)、そして天に巡って陽の陽で掌を開き(点、線、面で気結び)、受けの真中(眉間)に発し、同側の非軸足を相半身外入り身一足で体軸を受けの場に移す、勝速日、二教入り身投げ。

 *〝禊の技、これが合気道であります〟〝形より離れたる自在の気なる魂、魂によって魄を動かす〟(『合気神髄』p130131)この場合〝形〟とは魄、つまり足、腰、体幹のことである。

  • 掌を開いて手刀で受けの手刀の振りかぶりに合わせ、母指先は取りの体軸方向を指すが非軸足を維持し、掌に魂の珠を包む思いで小手返しの手(陰の陽)に巡って母指先を受けの真中に向けると即座に陽の陽で掌を開き、非軸足を半歩進めて相半身外入り身一足で入り身投げ表。
  • 片手取りに外転換外巡りで二教の手から腋を閉じて掌を回外し、陽の陽で受けの真中に発すると二教入り身投げ/受けの開いた腋に陽の陽で魂気を発して入り身一足にて呼吸法。
  • 杖八双返しから振り込み突き:杖を両手で把持する瞬間は無い、吾勝や勝速日で杖尻や杖中を把持し、杖尻を正勝で開いた掌に当て、吾勝で二教の手で包めば振り込んだ杖中の手は正勝で開いて第一指間にて支える。

2025年

6月

11日

水曜稽古の記録 「掛け」の時に置き換えて軸足の復活(吾勝)で返し技

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し突き)、相半身直突きに内転換、逆半身直突きに外転換、上段受け流し一歩入り身(一教運動裏)、一教運動表(三角法)、手刀振りかぶり入り身一足、相半身想定で一歩入る外入り身・転換、体の変更(全身転換)、前方半回転連続/一回転、後ろ回転
  • 坐技相対基本動作:手刀を正面に合わすと同時に陰の陽で掌に空気を包むと一瞬真中は開き、母指先から魂気を発し続けて小指球背側・手根背面・母指球背面と受けの手刀に点線面で巡ると真中に入り、掌を開いて互いの間合いの空気は取りの魂気と気結びする。手刀を体軸交代なしの手捌きで陰陽巡り結びの裏(cf手捌きでの表は正面打ち一教表の気結び)
  • 坐技相対基本動作:正面打ちに魂氣を包んだ同名側の手を陰の陽(小手返しの手)で上段に与えて接する瞬間に点、線、面で掌を開く魂氣の結びで指先が受けの眼裂を横切りするようにして陰の陽に巡ると同時に対側の手は陽の陰で〝両手で気の巡り〟、小手返しの手は掌を受けの手首に被せると屈側を把持して一教運動表。
  • 坐技相対基本動作:両手の魂氣を与え左右陰陽に分けて取らせ、天地に分けて天は陽から陰で広義の陽、地は陰から陽で広義の陰にて呼吸法/交差取りに陽の陰から魂氣を包んで陰の陽に巡って呼吸法。
  • 正面打ちに逆半身外入り身転換・体の変更で受けの手根を母指球側から包み、対側の足腰を体軸として後ろ回転で小手返し裏。
  • 正面打ち振りかぶりに相半身振り込み突き・手を振り下ろして逆半身外入り身転換で対側の手を受けの背側から項へ伸ばし、体を開いて振り降りた手を一気に後方から天に一回転させ、受けが取りの開いた腋を通ると同時に天から降氣で下丹田に結ぶと入り身投げ裏。
  • 正面打ち一教表を体の変更・陽の魄気で魂氣の巡りから一教表に返す。
  • 正面打ち一教表を体の変更一歩後ろに開いて同時に魂氣を降しさらに後ろ転換で上に円を描いて掲げ入り身投げ裏に返す。
  • 横面打ち四方投げを四方投げに返す:柔道でいう、「崩し」で受けの手は取りの魂気・手に結び、体軸、つまり軸足を失う。「作り」では受けの体幹が取りの体軸に寄せられ魄気の結びが成り立っている。「掛け」の段階で受けの魂気は取りの手と伴に取りの上丹田に結ばれ、取りの後ろ転換によって取りの魂気は受けの側頸(体軸・魄気)に発せられる。取りの魂気と受けの魄気の結びである。ここで取りが入り身一足で再び手を下丹田に巡って自身の魂気と魄気が結べば勝速日で「投げ」技が生まれる。
  • したがって返し技は、初動で失った軸足の復帰が取りの「掛け」の段階でまず成されるべきである。受けは取りの体幹軸に密着した手足の対側の足を後方に置き換えて踏みつめ、これを体軸(吾勝)とする。同時に、取りが四方投げの持ち方で把持した受けの手は指先だけを弛緩屈曲して取りの同名側の小指球側を軽く包む。その瞬間、その手は非軸足側(正勝)へと生まれ変わると同時に受けの側頸が正勝の手に近づく。取りは勝速日(入り身一足)の寸前で魄気の陽となっている。つまり体軸を失って体幹軸が一瞬浮遊しており、受けの魂気は取りの手とともに陰の陽(小手返し)の手のままで受けの側頸から下丹田に降り、非軸足先は取りの後ろ三角を指しているため、取りは自ずと受けの前から後方へ落ちる。それまでの取りの手捌きから四方投げとして返し技が成り立つ。

2025年

6月

08日

日曜稽古の記録 掌に包んでも母指先の種火を生かすのが巡りの本体

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:入り身運動(振り込み突き、横面打ち、中段受け流し突き)、相半身直突きに内転換、逆半身直突きに外転換、上段受け流し一歩入り身(一教運動裏)、一教運動表、手刀振りかぶり入り身一足、相半身想定で一歩入る入り身・転換、体の変更(全身転換)、前方半回転連続/一回転、後ろ回転
  • 坐技相対基本動作:両手取り天地に分けて天は陽から陰で広義の陽、地は陰から陽で広義の陰にて呼吸法/立てば天地投げ、
  • 坐技相対基本動作:正面打ちに魂氣を包んだ同名側の手を陰の陽(小手返しの手)で上段に与えて接する瞬間に点、線、面で掌を開く魂氣の結びで指先が受けの眼裂を横切りするようにして陰の陽に巡ると対側の手は陽の陰で〝両手で気の巡り〟、小手返しの手は相対動作で掌を受けの手首に被せると屈側を把持して一教運動表。
  • 相対基本動作:正面打ち一教裏、横面打ち逆半身外入り身から一教裏/二教裏
  • 正面打ち三教から受けの手は陽の陰で魂氣の珠を放した掌に再度空気を包んでその母指先から魂氣を発しつつ陰の陽で昇氣、後ろ転換で正勝として呼吸法表に返す。
  • 片手取り四方投げにて取りが同名側の手で四方投げの持ち方に移ったとき、受けは取りの手を離し、小手返し(陰の陽)の手で取りの同名側の小指球側を包み、前方回転で(交差取り)入り身投げに返す/後方回転で一教に返す。
  • 片手取り二教裏において受けの母指背側面が取りの鎖骨下に密着したとき、二教の手のまま真下に滑らせると同時に受けの同側の足を一歩後方に開き、後ろ転換で正勝として母指先を直上に差し上げ、対側の手は取りの背側に回して体軸とし、交差取り近似の入り身投げ裏に返す/取りの鎖骨上に密着したとき、母指先から魂氣を発し続けて母指の反りを取りの側頸に沿わせて掌を開いていくと陽の陰で入り身投げ表に返す。
  • 片手取りに呼吸法で陰の陽から陽の陰に巡って手首を取り返し、同時に対側の手は受けの真中を直突きで相半身入り身にて体幹軸に結び、対側の足は受けの前三角頂点に置き換えると腰投げの運動から魂氣の陰陽を反転して腰投げ。

2025年

6月

04日

水曜稽古 相半身想定で一歩入る入り身・転換、体の変更(全身転換)

  • 杖直突きに正中矢状面で一重身に体の開き
  • 杖取り逆半身で一教から三教
  • 杖取り呼吸法3本
  • 杖素振り:振り込み突き・八双返し・正面打ち・扱いて振り込み突き/振り込み突き・八双返し・半身を換えて振り込み突き・八双返し

  *杖尻と杖中のそれぞれの手捌き

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 剣合わせ正面打ちに入り身投げ3本
  • 正面打ち入り身投げ3本
  • 交差取り二教入り身投げ/片手取り二教呼吸法
  • 諸手取り体の変更一教裏
  • 横面打ちに同名側の手の振り込み突きで相半身内入り身転換にて外巡りにより受けの手刀を外に捌き、逆半身外入り身で受けの手刀手首を伸側で矢筈によって把持し、入り身投げ。
  • 横面打ちに逆半身入り身から一教表/裏:異名側の手刀を陽の陽として受けの手刀屈側の肘関節部を抑え、同名側の手を二教の手として受けの手刀手首に結んで陽の陽に発して、対側は陰の陰に巡って受けの手刀上腕部を矢筈で包み、体軸として入り身転換体の変更で一教裏

 *異名側の手を受けの手刀手首に置き、対側の手掌(受けの手刀の同名側)を受けの手刀手背側手根部に当てて一教表の動作をすると、受けの体軸までに魂氣を及ぼすことが叶わない。

  • 正面打ち二教裏から返し技の連続・三教裏に・小手返しに・呼吸投げに

 

2025年

6月

01日

天神町道場稽古 陰陽・巡り・結び、正勝の回転・吾勝の転換

 *剣合わせ:突きに右半身で体を開いて剣先で真中を取り、正勝で踵を回し吾勝に交代、剣先は手首の下面に沿わせて、一歩入り身一足で左半身突き/正面打ちに振り込み突きで真中を取り、上段返し左半身打ち/正面打ちに体を開いて正面打ちで真中を取り、左半身切り返し

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 正面打ち入り身:相半身から逆半身入り身転換、剣合わせと徒手で入り身投げ表
  • 正面打ち体の変更:相半身から逆半身体の変更、剣合わせと徒手で入り身投げ裏
  • 合気剣:正面打ち振りかぶりに振り込み突きから上段返し打ち
  • 短刀術:突きに外転換小手返し、入り身投げ表/裏
  • 杖合わせ:杖立て構えから直突きに返し突き・小手を払って二段突き
  • 杖素振り:振り込み突きから八双返し打ち、同じ半身で振り込み突き繰り返し/振り込み突きから八双返し・半身を換えて振り込み突き

 *杖尻を掌に包み、開いては受けて包む

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