aikido single OB会:ASOB会
初代から9代までのOBで構成
以下講演要旨
合氣道とは:氣の武道である(小林裕和師範)
・語句・思い・動作の三位一体 ≒ 口業・意業・身業の三業 ≒ 三密加持
・ 基本即真髄:魂、氣、魄
魂氣三要素:陰陽(広義と狭義)、巡り、結び
魄氣三要素:陰陽、入り身・残心、転換・回転
正立、正座、直立二足歩行、自然本体、左/右自然体
・合氣道とは、魂氣と魄氣の結び、突き詰めれば禊である。
禊:天地の結び、鳥船、振り魂、氣の巡り、印を結んで天地の結び
・単独基本動作・坐技呼吸法:呼吸と共に氣結びを為す=氣の妙用
(降氣、回外、昇氣、一気、入り身運動、振り子運動、両手で氣の巡り)
・ 単独基本動作:入り身(陰の陰、突き、横面打ち、下段受け流し、終末は残心)、
入り身転換・反復、前方/後方体の回転、
一教運動表(上段に与えてくの字で進む)、
一教運動裏(上段受け流し・返し突き近似で外入り身・後回転)
・相対基本動作坐技:上段に与えて両手で氣の巡り、片手/両手取り呼吸法、
・ 相対基本動作立技:片手取り入り身転換/体の変更/魂氣の陰陽で転換/
呼吸法各種、後ろ取りに天地の結び、諸手取り呼吸法など
・合氣剣と徒手:組太刀(小林裕和師範による)、剣の鎬と徒手の魂氣、
剣と徒手の残心の違い、剣先と母指先の共通点
・ 合氣の思いを現す動作について:
“右手をば陽にあらはし左手は陰にかへして相手みちびけ”(道歌)
“陰の陽で与える” “母指先から陽で発する” “広義の陽は吸気・陰は呼気”
“肘・尺側・手刀は巡って氣を受ける” “両手で氣の巡り”
“陰の陰は母指先から、陰の陽は小指から巡る”
“掌を包む” “母指を置いて蓋をする”(小林裕和師範) “母指(小指)球を包む”
“母指先の反り” “示指球をつぼに嵌める” “母指だけは常に広義の陽”
正勝=基本即真髄、吾勝=残心、勝速日=入り身・転換・回転
・相対基本動作と基本技:互いの魂氣の陰陽・巡りで結び→入り身転換(詰めて外す)/
転換入り身(外して詰める)/回転で魄氣の結び→
魂氣が巡ると受けの魄氣へ響く→
取りの魂氣は受けの底を抜けて取りの丹田に結ぶ・残心→
受けは取りの体軸を螺旋に降りて背部に落ちる→技の成り立ち
(柔の原理、崩し、作り、掛け、投げ技)
・合氣道≠武道≠武術 活殺、技術、術理、情意:かんながらたまちはえませ
心身の故障、怪我を50年に亘ってもその都度回復させてくれたのが合気道。
2015/11/28
『合気神髄』(注)より開祖の言葉と思いを動作する試み
2018/12/1
《合気について》
〝どういうことをやるのかというと、最初は天の浮橋に立たされてということから始めなければなりません〟p99
〝大地の呼吸とともに天の呼吸を受け、その息をことごとく自己の息にして同化し、魂魄を正しく整える〟p149のである。
また、開祖は天の浮橋に立つ姿を〝天地の和合を素直に受けたたとえ〟、〝片寄りがない分です〟p69と説明している。⇒ 自然本体
《魄氣の動作(軸足の確立と体軸移動)》
一方で〝合氣は禊から始める〟p145 〝稽古は禊である〟p93、とも言われている。
〝三位の体にて〟p70 非軸足を〝軽く半歩出す〟p70。
⇒ 左/右自然体(陰の魄氣による半身)、鳥船(魄氣の陰)
〝千変万化、これによって体の変化を生じます〟p70。
⇒軸足交代による入り身、転換、入り身転換、前/後方回転、体の変更の陰・陽
《魂氣の動作(呼吸に伴う上肢の屈伸と円運動)》
軸足交代によって体軸が移動し、対側の魂氣が陰に巡り、同側の魄氣に結んで体軸に与ることとなれば、受けに連なる手は〝空の気を解脱して〟p67 〝魂の比礼振りが起これば〟p106、
不思議な〝身の軽さを得る〟p105
その手は吸気で伸展し、〝中心は虚空にあるのであり、自分で書いていき、丸を描く〟p154
この動作を〝真空の氣に結ぶ〟p67と表現し、魂氣を発すると同時に天から魂氣の受けることを思い、呼気で丹田や体側に巡る。その間に魂氣は受けの側頸から中心にひびき、底を抜く
⇒ 呼吸法と呼吸投げ
〝円の動きのめぐりあわせが合氣の技であります〟p120
〝魂の比礼振りは、あらゆる技を生みだす中心である〟p108
⇒正面打ち、交差取り、片手取り内/外巡り、諸手取りによる各呼吸法
(注)『合気神髄 合気道開祖・植芝盛平語録』
合気道道主植芝吉祥丸 監修、柏樹社1990年1月20日初版発行