- 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船左右左/天地の気に気結びする/気の巡り
- 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り
- 合気体操
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相対基本動作中段突き想定で切り返し相半身入り身投げ:正勝は剣線の内側に外して母趾先を外転、肩を落として腋を前胸部で閉じ、腕を畳んで(降気)母指先は回外。入り身で半歩進めて母指先は同名側の頸部をかすめ、前頸から異名側頸部に沿って掌を開きながら母指先の反りに合わせて単独基本動作入り身一足(初めて踵を踏む)の陰の陰で巡り勝速日/逆半身入り身投げ:母趾先を外転した正勝は踵をその場で踏み詰めて軸足に交代し、後方の足を一歩入り身転換・体の変更。魂気の動作は同じ。受けは前者で取りの腹側から後方へ落ち、後者では腹側に落ちるから体の変更で間合いを空ける。結果取りの前方に落ちる。
*我々の剣素振りの基本、面打ちと切り返し面打ち、の形は我々の正勝吾勝の動作につながり、〝右足をもう一度踏む〟(『合気神髄』p69)という言葉の思いと動作を体現することに成功していると確信できる。
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片手取りに対側の振り込み突きと共に外入り身で非軸足先を内転しながら剣線の外に置き換えて正勝のまま外巡りで尺側を肩から上げて魂氣は手背を上丹田の上方に結び(二教の手に巡る)、次に尺側を肩から下ろして陰の陽・小手返しの手にして同側の足は踵を踏んで軸足に交代すると同時に対側の足は入り身一足で継ぎ足の上で魂氣は体側に降りて勝速日で隅落とし表。松竹梅の剣、燕返しより。
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下段に与えて交差取りに一教運動で相半身外入り身を生む動作は剣素振り振りかぶりの正勝の動作である。〝千変万化、これによって体の変化を生じます〟(同p70)
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交差取り相半身外入り身投げ:軽く半歩出した正勝の足先は同側の魂氣を下段に与える際これと同期してさらに半歩出す。受けが同名側の手でその手を掴もうとするから下丹田に向かって巡ると同時に同側の非軸足先も元の位置に戻して、すぐさま連続素振りの足捌きで受けの外に大きく半歩進めて、手は魂氣を包んだまま内巡りから陰の陽で天に発して受けの真中に母指先を突き上げ、掌を広げて全指を伸展し、魂氣を陽の陽で受けの眼裂に走らせる、一教運動様動作から入り身一足。
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鳥船の体捌きで両手取り手刀振りかぶり呼吸法:ホーで両手を振り出して、振り戻しで手刀を作りながら取らせてイエイで肘が側胸部の前で触れる瞬間、手根の背屈、橈屈、母指の橈側外転で肘頭は体幹から離れると、伸展した母指先は自身の側頸を指し、中指は天を指し、小指と尺側前腕は受けの肩を指す。受けの合谷は直立した取りの手首を垂直下方に押し下そうとする状態になり、取りの体軸に結んで釣り合う。取りの手刀の吾勝は橈側前腕から側頸、体幹へと地上に土台を持つ円を作り、受けをそのループに取り込み、正勝の部分である小指球、尺側前腕を受けの中心に発することができる。受けは自身の身体長軸の前傾する瞬間を爪先立ちで堪えようとする。
*これは剣素振りの振りかぶり動作とほぼ一致する。鳥船には、魂氣の巡りから魄気との結びにより後ろに振り戻す動きに近似しているが、前に振りかぶる天で異なる。したがって振りかぶりは腕の筋力ではなく、寧ろ受けの力感を体軸(吾勝)に吸収した土台の基に自身の筋緊張から解脱して関節・靭帯の各部分を動かすことである。その技術の修練法が呼吸法である。