*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂氣:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟        〝正勝吾勝〟で剣素振り   合気の剣は〝勝速日〟                      気の置きどころのタイトルに 10. 開祖の合気道の抽象化 2024/1/21                      11. 合気道の徒手における母指の役割 2024/1/25                      12. 合気道とは、たましいに気付く行い 『合気神髄』より 2024/2/9 「令和6年のおしらせ」に3月の稽古予定                           稽古の記録 2010/8/15〜2024/3/3

〝形より離れたる自在の気なる魂によって魄を動かす〟

開祖の言葉〝形より離れたる自在の気なる魂、魂によって魄を動かす〟は

「正勝吾勝勝速日」につながる

 

鳥船の行に魂気と魄気の働きを想定し、それらの動作に陰陽を定めると武技の仕組みは気の思いにあることがわかる。その合気道の根幹が開祖の言葉(『合気神髄』)に抽象化されている。

 

〝禊は合気であり、合気は禊から始める〟(p145)。

〝大地のひびき〟(p131)は魄気、〝天からの気〟(p131)は魂氣を説明したものであろう。

魂氣と魄気は禊と鳥船によって丹田に結び、〝全身に拡がる大きな動きは宇宙に気結び、緒結びされる〟〝一切の力は気より、気は空に結んでありのままに見よ。箱の中に入れるな〟(p131)。つまり、相手に与えて同側の非軸足を踏みつめ、入り身転換によって体軸に与ったままの陰の魂氣は「吾勝」(p70)であり、いまさら相手に発することはできない。

軸足交代による体の変更で体軸から解かれてこそ魂の気力は相手と結んだ状態で虚空に働かすことができる。

〝形より離れたる自在の気なる魂〟(p130131)、〝魂氣、すなわち手は〟〝相手の魂氣を導き〟〝相手あるいは物をみな包み〟(p170)、〝魂によって魄を動かす〟(p131)。これが「正勝」(p70)である。魂氣を虚空に発すると同時に非軸足を置き換えて入り身一足とし、取りの四肢が一つになって新たな体軸を成すと開祖のいわゆる「勝速日」(p70)である。また、同時に虚空から魂氣が受けの体軸にひびき、底を抜けて取りの丹田に巡ることで受けの魄を動かすこととなり、技が生まれる。〝勝速日の基、左右一つに業の実を生み出します〟(p70)。したがって、これこそが残心の思いと動作であろう。

 

いま鳥船の動作を振り返ってみる。魂氣の珠を包む思いで両手を呼気に合わせて下丹田に結ぶとき、後方の軸足と、地に足先を触れるだけの非軸足に分かれ、イエイと発声する。次に両足で地を踏み詰めて体幹軸を支えながら前方に寄せ、母指先は緊張伸展させて地を指したまま両手を前方に振り出すと同時にホーと息を吸う。このように呼吸とともに反復して魂氣を取り入れては、空中に放とうとする思いのこもった動作が繰り返される。

 

そこで、鳥船の足腰の動作つまり魄気における呼気の姿勢を陰、吸気のそれを陽に分けると、体軸は陰で確立するが、陽では軸足を失って体幹軸が前後の足に支えられていることがわかる(前は下腿が直立し、後ろは伸展して踏み詰める)。したがって陽の魄気では体軸が移動するのではなく、むしろそれを失うからこそ一瞬のうちに陰の魄気へと巡ることで体勢は安定するのである。

言いかえると、鳥船は吸気で体軸を一瞬失いながら、呼気で「正勝吾勝」すなわち陰の魄気を繰り返す動作であり、「勝速日」に至るものではないということだ。剣の操作に置き換えると、素振りは魂氣の陰陽に合わせて魄気の陰のみで「正勝吾勝」を維持することである。一方、合気の剣こそは魄気の陽の先に入り身一足で五体が体軸移動を成し、一本の体軸を再確立する動作、すなわち「勝速日」である。体軸という姿勢を作る形にとどまらず、魂氣と魄気の思いを込めた四肢の動作を表す言葉として〝神の御柱〟(p131)、天の御柱(p51)と呼ばれているのであろう(動画)。

 

〝合気道は無限の力を体得することです。魄の世界は有形であります。ものの霊(たましい)を魄といいますが、これは気力といいます。合気は魂の力です。これを修業しなければなりません〟(p102)。〝自己の肉体は、物だから魄である。それはだめだ。魄力はいきづまるからである〟〝魂の気で、自己の身体を自在に使わなければならない〟(p18)。

このように読み解いてゆくと、〝これ〟とは〝無限の力〟つまり〝魂の力〟を指すのであって、〝魄〟、〝魄力〟を説明したものではないことがわかる。

 

魄で魂を動かす」ならば、魄気は陽で静止して体幹軸つまり上体の前屈で魂氣・手を働かすことになろう。技の生まれる前に動きの止まるとき、勝速日すなわち入り身一足に至らないまま詰まったとき、体軸の代わりに両足の魄に支えられた体幹軸(上体)を用いて魂氣・手を動かさざるを得ない。その手に魂の比礼振りは起こっていない。

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