開祖は、軸足として働く魄氣と体軸側の魂氣の結びを吾勝、対側の非軸足と体軸から解かれた手(魂の比礼振りが起こった魂氣)の自由な働きを正勝と呼んだ。そして正勝から軸足交代で魂氣と魄氣が結び、体軸の移動が確立すること、つまり合気の技が生まれる瞬間を、おそらく勝速日に喩えられたのであろう。
魂氣の陰陽・巡り・結びと魄氣の陰陽・入り身・転換回転が同期しつつ氣結びするとき、すなわち魂氣が虚空に円をかいて軸足交代・体軸の移動が終ると、その中心に技が生まれることを勝速日、または武産合気と表現されたと考える。
2021/3/18