右手をば陽にあらはし 左手は陰にかへして相手みちびけ
この歌の陽、陰は狭義であろう。坐技単独呼吸法の吸気相で両手の母指先から広義の陽にて上段に魂氣を発して、右手は天から魂氣を受け陽、左手は掌を地に向けて陰である。呼気相では右手は体側に巡って右脇が閉じ、左手は掌を包んだ狭義の陽(小手返しの手)で巡って上肢は左側胸部から下腹部に密着して下丹田に結ぶ。 坐技呼吸法では下丹田即魄氣であるから、この一呼吸で魂氣は虚空に円を描いて掌に珠として包まれ、下丹田にて魄気と結び、合気がなされる。
*今日も文章で稽古、でした。
2020/6/20