*両手で氣の巡り、表は陽の陽で内入り身、裏は陽の陰で外入り身。
*入身転換は陰の魄氣、体の変更は陽の魄氣。片手取りは、取らせた手を丹田に巡らせなければ外入り身の隙間ができない。交差取りは上肢全体に背と腰を着けて転換し、手首だけは弛緩屈曲して陰の陽で掬う手(小手返しの手)の形を意識する。何を意識するかで動作のつくる形と体軸に結ぶ高さが決まる(仙骨、前なら臍下丹田が上肢の密着を伴う高さ)。曖昧な想いでは手背が背に着くだけで肘が曲がり脇が空き、手足腰の一致であるべき軸足は成立しない。
*表は転換・入身、裏は入り身転換反復。表は外して詰める、入身の軸足はその場で踏むだけ。裏は詰めて外す。入身転換の反復では前の足を135度内に踏み替えて次の軸足をつくる。軸が確立しなければ陽の陽の母指と同側の母趾先は一致しない。従って残心のための最終の軸足も確立しない。取りの体軸が受けの手前に固定したまま上肢がすでに伸展すると、魂氣を受けの側頸に与えられないため、肩で無意識に受けを押そうとして、ますます両足が突っ張り体軸は固定するばかりである。
*交差取りでは、入り身転換で後ろの魂氣を陽の陽で前に差し出す必要は無い。与えた手を腰に巡らせると同時に後ろの魂氣を丹田に巡らせて、そのまま昇氣で一気に側頸へ結ぶ。それにより前方の足先を後方へ置き換えて軸足の交代が可能となる。次に今や前の足の方から踏み替えて入り身転換反復。
*正面打ち一教裏(外入り身転換)に近似、横面打ち後手は内入り身転換。いずれも両手で氣の巡りであるから受けの横面打ちには陰の陽(降氣の形)で当たるだけであり、陽の陰で受け止めたり抑えに掛かっては巡りが留まり、呼吸法は成り立たない。つまり、呼吸投げには至らない。
*半歩外に置き換え外巡りに肘を落として回内し一旦降氣の形(陰の陽で母指先は自身の頸部を指す))で転換を為し、母指先から陽の陽で横面打ち外入り身・転換にて丹田に振り降りると呼吸投げ……画像参照。
*受けが投げに至らなければ、取りの地に結んだ魂氣は地から離れないから、地に沿って取りの対側の膝まで巡り受け止めて二教固め。
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