*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                       開祖植芝盛平の言葉と思いを動作する basic techniques from words and thoughts of the Founder, Morihei Ueshiba        不動の軸足に陰の魂気:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟        〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟:軸足交代         二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟       〝正勝吾勝〟で剣素振り 合気の剣は〝勝速日〟 〝正勝、吾勝、勝速日とは武産合気ということであります〟                      「魄阿吽の理念力」のタイトルに 3.合気道開祖の手捌き、足捌き 2025/2/25 4. 合気道の基本中の基本とされ、一方極意とも言われる最難解の術技 2025/4/25                        5. 正面打ち一教裏の術技 2025/5/16の稽古の記録に転載                        「令和7年のおしらせ」に 5月の稽古予定・変更                      稽古の記録 2010/8/15〜2025/5/18

2025年

5月

18日

日曜稽古の記録 正面打ちに振りかぶり一教運動裏は後手ではない

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:振り込み突き、横面打ち、気の巡りで中段返し・母指先を回外して突き、異名側の眼裂から横に引き切りで外転換・外巡りにて下段返し、両手で気の巡り裏から上段返し突き(一教運動裏)/両手で気の巡り表から一教運動表、下段に与えて片手取り想定で入り身転換・体の変更/体の変更・後ろ転換(後方一回転)
  • 正面打ち一教表/裏:逆半身振りかぶり一教運動で非軸足先をわずかに受けの外へ進めた場合は裏/剣線上なら継ぎ足で相半身の勝速日として外転換で受けの前三角へ進めて逆半身陰の魄気(正勝は受けの両足の中点、吾勝は表三角の頂点方向へ)一教表。

 *つまり、正面打ちに対して、振りかぶりの逆半身一教運動に後手は無し。後手ではすべて外転換で受け流して逆半身入り身。限りなく同時に振り込み突きで逆半身外入り身なら裏、逆半身から相半身入り身一足なら表。

  • 正面打ちに対して両手で気の巡りの呼吸法では相半身で陽に現せば受けの手刀手根部に結んで表、対側の手は陽の陰で手刀側上腕近位に振り込み突き。

 *取りの上丹田に陰で巡れば裏であり、対側の手は陽の陰で逆半身返し突き近似で掌を受けの手刀上腕近位に当て、受けの側頸にまで響かせて魄気に結ぶと外入り身・転換で体軸を交代して受けの魄気と一体となる。

  • いずれも一教裏は逆半身外入り身転換で互いの魄気を結んだあと受けの手刀の屈側手首を取り、体の変更で鳥船の陰の魄気近似にて、交代した軸足に同期して巡るとさらにその後ろへ魂氣を流す。それにより受けの上腕側の手は取りの体軸に沿って下丹田まで降氣で巡る。受けの対側の手掌は必ず地を着くから取りの非軸足は膝を畳んで地に着けて軸足とし、下丹田の魂氣は魄気・地に結んで体軸を成す。後ろの軸足と流した手は直ちに体軸から解脱し、正座となって一教固めが生まれる。
  • 半身半立ち片手取り腰投げ:中丹田で与えた手を気の巡りで呼吸法から陰の陰で上丹田に結ぶとき相半身直突き上げで膝を受けの両足の間に進め、払わせたあと軸とし、体を開いて非軸足は表三角の頂点に置き、合気体操の腰投げの運動で受けの臍下丹田と取りの腰仙部の結びを成して取りの軸足交代と上半身転換(腰投げの運動)により左右の魂氣の天地を反転。立ち技では手捌き足捌き体捌き、特に天の手と同側の非軸足の緊張伸展と目付の一致が肝要。同時に地の手は膝に置いて体軸に与る。このとき受けの臍下丹田と取りの腰仙部の結びが必須。
  • 坐技両手取り呼吸法:取りの手首を橈側から受けが第一指間で抑えにかかると、回内・橈屈・母指の橈側外転・手根の背屈と肘頭の側胸への巡りを順に、一気に行う。

 *天を指す手刀が生まれる。受けとの接点は中段に上がる。手刀を振りかぶって接点を上げるのではない。

2025年

5月

16日

正面打ち一教裏の術技

正面打ち一教裏の起り

相手が手刀を振りかぶる動作に術者の魂気・手を合わせることができるかどうか、すなわち接点で母指先から順に掌を開いて魂気を受けの真中に与えることができるかどうかである。相手の迫力を接点に受けた後、そこに止まって魂気を発するなら、母指先は受けの迫力の向かう取りの後方を指して掌はほぼ地に向いて開くわけで、魂気が受けの手刀の内側に入る余地は生まれない。正面打ち一教裏の起りはまさしくこの瞬間である。

 

植芝盛平監修植芝吉祥丸著『合氣道』(光和堂)『合気道』復刻版(出版芸術社)に「無我の境地に入れば、相手の動きを正しく察知することができるようになる」「自然に無意識に出る」「勝敗を超越した絶対不動の心から発する」「直覚力」(筆者註:考えずに瞬間的に物事の本質をさとること)によるものである、と。また「気の流れに従って体を捌いていく動作」であり、「相手が出てこなくてはならぬ気持ちにまで追い込み、これを捌いていく極処」とし、「言うは易しいが、真の会得は勿論一通りや二通りの修業で得られるものでなく、まず姿勢、間合い等形を正しくすることから始めて、不断の鍛錬により遂にはあらゆる面が渾然一体となる境地に達するのである」(p9495

 

単独動作の鳥船では、はじめの左半身と右半身がいずれも魂氣の珠は掌に留まり、空間に発しているわけではない。呼気で丹田に巡って体軸が復活する。体軸に与る手は陰の魂氣である。つまり、すでに魂氣の珠を発した手刀では軸足の魄気と結んで体軸、すなわち開祖が喩える吾勝となり得ないのである。

 

正面打ち一教裏の動作

受けの手刀に接する取りの手首が互いの中間点を確保できなければ掌を開いて受けの側に魂氣を発することができない。ここで非軸足は進めずにその場で体軸を作って剣線を外す動作に転じる。つまり接点を自身の上丹田に巡って陰の陽の魂氣を包んだまま体幹の中心に結び、非軸足は踵を軸足の母趾先方向へ移して踏み詰めると剣線から外れた体軸の交代が適う。

対側の手足は元の体軸から解脱して正勝となり、逆半身で一歩進めて返し突きを放つつもりで第一指間を開いた陽の陰の掌を受けの上腕近位とそれに重なる側頸に突き当て、逆半身外入り身転換の体軸へと交代する。

上丹田の陰の魂気は相手の魄力を受け流して正勝となるから、自ずと陽の陽で掌が開いて受けの手刀の尺側手首を同名側の尺側手根部で接点を作る体勢が成り立つ。

 

 今や軸足側の手は体軸に与る吾勝であり、それを動かして陽で緊張伸展し、相手の上腕を抑えにかかるのは合気道のいわゆる正勝吾勝勝速日・武産合気に添わない。一教裏の動作を合気道で行うには入り身転換によって非軸足側になった手、すなわち正勝で受けの手刀の屈側手首を取って体の変更による非軸足の置き換えに同期し、後方へ回して軸足交代とする。それに伴い受けの上腕に結んだ手は体軸を解脱し、自ずと伸展して体軸内を下りて下丹田に結ぶことで受けの手刀上腕は取りの懐に導かれる。受けの手首を取る手は鳥船の巡り、イェイ、近似で魂氣を軸足に落として取りの下丹田から後ろの空間に抜けると対側の下丹田に結んだ手の方の非軸足が膝を着いて軸となり、正座に進めると受けは地に俯せる。一教裏の固めが生まれる。

2025年

5月

14日

水曜稽古の記録 合気道の手捌き、返し突き/振り込み突きで気の巡り

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏(合気道の手捌き

 *掌に魂の玉を包む思いで橈骨手根関節の掌屈により母指先が地を指し、遠位橈尺関節の回外で内を指し、吸気にて橈骨手根関節の伸展で母指先の反りに合わせて天を指し、掌は開きはじめて母指の橈側外転により上肢全体の伸展と掌の開放が呼気の移行と重なり、母指先は円を描き腋が閉じると掌は体側に巡る。振り込み突きで気の巡り。

  • 合気体操
  • 単独基本動作:振り込み突き、横面打ち、中段返し突き、上段返し突き(一教運動裏)、外巡り後ろ転換、三角法で一教運動表、振りかぶりで一教運動、入り身転換・体の変更、体の変更・後ろ転換(後方一回転)、前方半回転連続、前方一回転、後方回転
  • 坐技相対基本動作:片手取り呼吸法/交差取り呼吸法
  • 坐技正面打ち一教運動表/裏、四教裏:前腕の中ほどがツボ

 *正面打ち一教運動は一教、二教、三教、四教に共通する動作を言う。言い換えると、一教から四教は一教運動から連なるべきである。それぞれの技の起こりは一教運動でなければ意味がない。

  • 交差取り気の巡りで小手返しの手にして内転換(非軸足をその場で踏み詰めて軸足にして対側を内に置き換えて再び軸とする)で半身を変えず下丹田に結んで非軸足を一歩後ろに置き換え(体の変更)膝を畳んで足の甲を下に、土踏まずで片尻を受けるように座ると同時に腋を閉じ、肘を伸ばして取りの手背が体側で地に着く。すぐに対側の膝も着いて座ると受けの上肢は回内して全体が地に着く一教運動裏。
  • 手刀を与えて後両手取りを天地に分けて体の変更連続・体を開き小手返し裏/後両肩取りを天地に分けて体の変更・体を開いて小手返し表
  • 正面打ちに振り込み突きから逆半身外入り身にて八双返し近似で天を指し一足で受けの異名側の頸に陽の陰で橈側前腕を響かせる入り身投げ表
  • 坐技両膝上の両手押さえに回内して母指橈側外転・手根の背側と同時に腋を閉じて手刀振りかぶり型の呼吸法/片手取りで同法

2025年

5月

11日

天神町道場稽古 徒手では魂気の珠を掌に包む思いで動作を始める

  • 杖中と杖尻を操作する掌は一方を包むなら他方は開く
  • 八双返しで杖中の手を開いて受けて持ち変え面打ちから扱いて半身を転換して振り込み突き
  •  合気道とは気の武道である。徒手では魂気の珠を掌に包んでいる思いで動作を始める。開いた時は即座に空中の魂氣を掌に包むと母指で蓋をして母指先から気の兆しが発せられる思いで体軸に沿って上下する。陰の魂気の働きである。

 

  • 一教表の初動は陰の気→接点→線→面→(掌を開きつつ)陽の気天の気に気結び互いの魂気の結び半身の交代で対側の振り込み突き逆半身鳥船の陽陰の魄気
  •  一教裏は、陰の気→接点→取り自身の上丹田に結んで体軸交代にて対側で逆半身返し突き→入り身転換→(掌が開く)互いの魄気の結び→体の変更→後ろ転換
  • 坐技両手取り呼吸法:手刀振りかぶり/魂氣を与えるも掌を開かず 
  • 坐技正面打ち一教表/裏
  • 受けの手刀の振りかぶりに掌を開いて(魂気の珠を空気中に放って)合わせた瞬間取りの魂氣は母指先から頭頂の後方へ、他の指先からは天に発散し、相手の手首に接する尺骨の一点でその重力を受け止めることになる。
  •  開いた掌は陰に返して受けの手刀の手首を屈側から包む。返し突きの手は受けの腋でその体中心軸に向けて矢筈で接すると側頸の高さで母指先の反りに合わせて受けの上腕近位を包んで畳み、入り身転換の体軸として受けの体重軸に密着して静止することも可能。受けの手首を包んだ手に魂の比礼振りが起こり非軸足とともに(正勝となる)体の変更で後方に巡らすと体軸が交代し、側頸で畳んだ陰の魂氣は体重軸から解脱して受けの上腕とともに降氣で伸展し、鳥船の陰の魄気で軸足に魂氣を受け流すと上腕の手は取りの下丹田に吸い込まれる。
  • 一教裏の体軸が体の変更あるいは入り身転換の体軸となり、同側の手が受けの上腕を把持し、陽の陰で円を描いて下丹田に巡ろうとすれば、吾勝の体軸の手が陰ではなく陽でそこから離れようとすることに相当する。これではナンバ歩きで階段を上る際に踏み詰める足の側で荷物をもつ手を掲げることに他ならない。体軸側は軸足一本となり、たちまち体幹までが崩壊する。

2025年

5月

04日

天神町道場稽古 体軸は回転せず、捻り戻しによる90度の振れで進む

  • 禊:天の浮橋に立ち天地の気に気結びする/鳥船、左右左
  • 坐技単独呼吸法:降気、回外、昇気、一気に昇気と降気、入り身運動、振り子運動、両手で気の巡り表/裏
  • 合気体操
  • 単独基本動作:正勝吾勝の左右交代を正勝・非軸足の内転で後ろ転換の吾勝へ交代。外転で切り返しの吾勝へ捻れ、戻しで半身を変えて切り返し打ち。

 *ナンバ歩きの90度のねじれ戻しが基本となり、内側の足先の外転、外側の足先の内転の繰り返しで体幹の中心線と目付は回転していく。開祖のいわゆる〝公転〟である。体軸が回転するわけではない。吾勝は不動。正勝は千変万化、その手は魂の比礼振り。

  • 剣素振り正勝吾勝:正面打ち、後ろ転換反復
  • 剣素振り勝速日:合気剣、切り返し、後ろ転換
  • 剣合わせ:松竹梅の剣(突きに下段返し突きを挿入)
  • 18の杖合わせ:1から5
  • 杖投げ:上段返し突き近似で呼吸投げ
  • 片手取りを陰の陰で取らせて入り身転換・後ろ転換で陰の陽に返して勝速日で昇氣呼吸法
  • 片手取りに体を一歩開いて陽の陽で取らせる内転換で陰の陽に巡って母指先を回外し受けの手首屈側に取りの手背を接して前腕屈側を受けの異名側の襟に沿わせて密着する相半身入り身で呼吸投げ
  • 両手取りを一歩開いて後ろ転換で軸足側の手を陰の陰でさらに後ろ転換で呼吸法、対側の手はその反対で巡らせ陰に返して受けの上丹田を撃つ呼吸法

リンク

公益財団法人合気会 

本部道場の公式ホームページです

大阪合氣塾

吹田市を本部とする須磨 弘師範の道場です

和氣會

豊中市を中心とする道場で池田憲夫師範のご指導です

兵庫合気会

姫路市を中心とする道場で山田芳朗師範のご指導です

神戸大学体育会合気道部
神氣館館長辻本大治師範の母校合気道部です

大阪武育会会長木村二郎首席師範のもとに山田剛史師範のご指導です

流山合気会

千葉県流山市を中心とする永井 純師範(義粋館指導者)の(公財)合気会公認道場です

港区合気会

東京都港区芝浦の港区スポーツセンターにて稽古を行っています。毎月一回(公財)合気会本部指導部 菅原繁師範による指導があります