魂氣の陰陽、巡り、結び、そして魄氣の陰陽、入り身、転換・回転、それぞれの言葉と、それぞれに伴う天地からの氣の思い、そしてそれぞれが現す手・足・腰・目付け(体軸)の動作は、合氣道の本質である。言葉と思いと動作の三位一体こそが自己確立へと繋がる筋道である。
思いに裏打ちされた動作は主動としての積み重ねとなり、緻密な動作があってこそ思いは現実へと連なる。また、的確な言葉で示される動作のみが正しく共有されて伝統となる。
このようにして、天地の摂理を、己がものとし、合氣を為すことこそ正勝・吾勝・勝速日であろう。三位一体の極まりには、言葉や思いや動作は見当たらないのかもしれない。しかし我々が愉しみ共有する合氣道では、魂氣と魄氣それぞれの三要素について、言葉と思いと動作の見出す稽古をまず目指していくのだ。
2016/1/1