*神氣館【 高槻市 天神町道場 】               Shinkikan aikido tenjinmachi-dojo (公財)合気会公認道場                                   Takatsuki-city Osaka JAPAN         大阪府合気道連盟加盟道場                                         開祖植芝盛平の思いと言葉を動作する Deriving basic techniques from words and the thought that Morihei Ueshiba conveyed     正勝吾勝で剣素振り  合気の剣は勝速日            不動の軸足に陰の魂氣:〝吾勝〟  非軸足と魂の比礼振り:〝正勝〟           〝この左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる〟        二つはこんで一と足すすむ・入り身一足と、体軸に与る両手の巡り:〝左右一つに勝速日、業の実を生む〟                             「生成化育」のタイトルに「6. 諸手取りに体の変更で受けを導くには」2022/7/21              稽古の記録 2022/2/11に「正勝吾勝と勝速日は動作である」  「おしらせ」に令和4年8月、9月の稽古予定                       稽古の記録 2010/8/15〜2022/8/14

1. 魂気(手)の動作には体捌き(魄気の働き)が必須

体捌きとは体軸を中心とする半身の転換や回転を伴う体軸移動をいう。上体の入り身運動と振り子運動、および足腰の動作・軸足交代と魄気の陰陽からなる。坐技呼吸法においてもそれは変わらない。

以下に二つの基本技と、その術理が生み出す応用技の一つを詳説する

 

1)片手取り呼吸法表の足使い・体捌きと、2)正面打ち一教運動表の足使い・体捌き

 

1)魂気を包んで下段に与えて片手取りに外転換(正勝吾勝=陰の魄気)で上体は入り身転換。下丹田から陰の陽の昇気で魂気を側頸に結ぶ。非軸足を踏んで軸足交代し、後ろの非軸足先を一歩受けの後ろ三角へ逆半身外入り身一足(陽の魄気に継ぎ足)で、側頸から発した陽の魂気は受けの底を抜き、体側へ巡って陰に。

 対側の陰の魂気はそのまま腰仙部に。今や魂気と魄気は左右とも結んで一つになって体軸に与る。〝左右一つに勝速日、呼吸法の技の実を生み出す〟。

呼吸法表は外転換で受けの側面に体軸を置くが、上体は背を受けの胸に漆膠の身とする腹側への入り身。

 

2)魂気を包んで上段に与えて陽の陽に結び、相半身内入り身で陽の魄気を吾勝に踏んで軸足交代とし、継ぎ足を軸足の内側に足先で置いて半身を転換すると、井桁に進んで逆半身内入り身で対側の魂気は腋を閉じて掌を開き、側頸に巡った母指先から受けの真中へ両手で気の巡りの動作を続ける。

足腰は魄気の陽から鳥船近似で陰の魄気に巡り、軸足側は受けの同名側の手とともに魂気を伸展して外に振り出し、対側が下丹田に結ぶと受けの同名側の手は地に着く。一教運動表。

1)は外転換から元の半身で入り身一足の勝速日が技を生み、

2)は入り身一足から半身の転換で井桁に進み、魄気の陽から陰に巡る正勝吾勝で終わる

 

いま、掌を開いて母指先は地を指し陽の陰で下段に与え、受けは片手取りを四教で把持する。外転換で上体は入り身して腋が閉じると魂気は相対的に陰の陰となり、逆半身外入り身に伴い上丹田まで昇気。対側は腋を閉じて掌を開き、反屈の手で母指先を受けに向け、同側の(入り身一足の)後ろ足を軸足として受けの手首を担ぐように把持しつつ四教に持ち返して再度軸足をその場で交代して受けの項に正面打ち近似で伸展する。鳥船近似で陰の魄気に巡り魂気は下丹田に結ぶと受けは取りの腹側を螺旋で後方の地に落ちる。片手取り四方投げ表変法

 

 呼吸法の外転換で上体の入り身転換にたいして、四方投げ表変法は外転換で上体は入り身、の違いがおもしろい。また昇気は前者が陰の陽、後者は陰の陰。さらに、前者は外転換のあとは入り身、後者は鳥船で魄気の陽から陰。

 つまり前者は勝速日で一歩進み、後者は正勝吾勝で体軸移動の伴わない点で一教運動表に近似している。

                           2022/1/15

2. 『合気神髄』に隠れた言葉を探り、合気道を象徴する言葉からは動作を読み解く

『合気神髄』P105〝五体の左は武の基礎となり、右は宇宙の受ける気結びの現われる土台となる。左、右の気結びがはじめ成就すれば、後は自由自在に出来るようになる。〟

〝全て左を武の土台根底とし、自在の境地に入れば、神変なる身の軽さを得る。右は左によって主力を生みだされる。また左が盾となって、右の技のなす土台となる。これは自然の法則である。この原則を腹において、臨機応変、自在に動くことが必要である。〟 

以上の文章に隠れている肝心な語句は「軸足交代・体軸移動」であろう。〝左、右の気結び〟とは、右の魂氣と魄氣の結びで体軸ができるから、自在に動く左が盾となって、陰に巡った左の魂氣と軸に交代した左足腰の魄気が結んで右の技のなす土台となる、つまり左側の手足に体軸側が交代することを表現しているはずだ。したがって、右足は非軸足に、右手は〝空の気を解脱して真空の気に結ぶ〟ことで技をなす根幹となることを示している。

 

左、右と手足腰の気結びが次々に交代することは、すなわち軸足が順次交代して体軸が様々に移動し、体捌きが可能となることである。それがあるからこそ技が生まれるわけだ。

また、開祖は『合気神髄』の中で、右の気結びは軸足・体軸で「吾勝」、左は非軸足で手は比礼振りをなして「正勝」、入り身によって送り足と継ぎ足の左右が一本の軸足・体軸になることで技が生まれ、「勝速日」と表現している。

したがって、軸足を確立した半身は「正勝吾勝」と表現され、鳥船の呼気で魂氣を掌に包んで下丹田へ巡らせた姿勢に相当する。また、吸気で両手から魂氣を発し、軸足を伸展することで体軸を失った姿勢は、まさに継ぎ足によって入り身の完成へと進む。つまり左右の足が一本の体軸となる瞬間であり、これを「左右一つに業の実を生むだす勝速日」と開祖は教えている。

 

合氣道では、軸足交代により手足腰の氣結びが左、右で連続して行なわれ、体軸を失うことのない安定した体捌きの結果、入り身によって全身を一つの体軸と成すことで技が生まれるのだ。

これこそは、合気道が正勝吾勝と勝速日であらわされる所以である。

                               2022/2/15

3. 合氣道の思いと言葉を動作に現せば

 合氣道の思いと言葉を動作に現せば、「吾勝正勝魂氣三要素(陰陽・巡り・結び)と魄氣三要素(陰陽・転換・回転・入り身一足)、そして勝速日」の順となる。

 吾勝で右軸足と陰の魂氣による体軸の確立。正勝では左非軸足を置き換え千変万化の体捌き、つまり陰陽・転換・回転・入り身一足と、陽の魂氣を虚空に発する陰陽・巡り・結びの手の動作。

 そして、〝左右一つに勝速日〟と静止した残心で技が生まれる。

                                2022/4/30

 

 所謂体の変更は陰の魄気で非軸足を一歩後ろに置き換えて半身を転じた陰の魄気・吾勝に相当する。後ろ回転の前半を表すものである。相対動作で、受けを導く体捌きである。

                                2022/7/25

4. 右がすべての気を握る

『合気神髄』より、〝右足はすべての気を握る〟?

 

 

p70

 〝すべての気を握るのは、この右足国之常立であります〟

 

p105から106

〝五体の左は武の基礎となり、右は宇宙の受ける気結びの現れる土台となる〟

 〝右は受ける気結びの作用であるからすべて気を握ることができる〟 

 

 

天から手に受ける魂氣、地から足に受ける魄氣、すなわち取りも受けもそれぞれの左右の手足はことごとく気を受けて働くことができる。これらを〝すべての気〟と称している。

魂氣と魄気を〝宇宙の受ける気〟、丹田に右手の魂氣と右足の魄気が結んで右手足腰が体軸を確立すると〝宇宙の受ける気結びの現れる土台〟ということになる。

呼気で弛緩屈曲した右手が掌に魂気を包み込むことで丹田に巡り、その手に結んだ受けの手(魂氣)と、体軸に与らない受けの両足(魄気)も取りの右手と共に丹田で右軸足に連なっていくことが〝すべての気を握る〟と表現されているのだろう。

取りの右手足つまり五体の右(体軸)が受けと結んで一体になっている状態が、国之常立神に例える右軸足によって〝すべての気を握る〟と表現されているに違いない。

 

p105から106

〝自転公転の大中心はこの右足であります〟〝動かしてはなりません〟

 

この教えはもっと広い意味を含んでいると思われる。すなわち、体軸に預かる右手を虚空に発することは右足の魄気との結びを解いてしまい、取りは体軸を失ってたちまち存立し得なくなる。言い換えると、すべての気を握る右手は体軸の中でのみ、つまり頂丹田と底丹田の間でしか動かすことができないのである。このような魂氣と魄気を陰と呼ぶことにしている。反対に左足は自在に置き換え、左手は虚空に発することができ、これを陽の気と呼べば理解しやすい。

合気道特有の片手取りや交差取り、諸手取りという動作はこのような思いに裏付けられてこそ成立するものである。

 

 合気道開祖植芝盛平の『合気神髄』は、難解であるという先入観に基づく批評が一般的であるが、一読とは言わず、稽古のたびに「百読」すれば「おのずからその意を解す」である。開祖の思いやりが詰まっていることに気づくはずである。

                                             

令和3年『養心』 掲載済み  

                                                          2022/6/21

5. 軸足側の手足・吾勝と非軸足側の手足・正勝

片手取りに外転換で昇氣の呼吸法表を例にする。

 

天の浮橋に立たされて、自然本体から吾勝正勝で半身として、非軸足をさらに半歩進めて同側の魂氣を下段に与えると、受けは逆半身で異名側の手を出して抑えにかかる。非軸足は踏み詰めずに外へ開いて軸足へと交代し、後ろの軸足は非軸足となって足先を剣線より軸足側に引きつけて目付は剣線に対して直角に置く。このとき与えた魂氣は掌に包まれたまま小手返しの手で下丹田に結び、移動した体軸に与っている。外転換である。対側の手は体軸から解脱はしたが腰仙部に置かれたままである。

下丹田に結んだ陰の魂氣は外転換の瞬間に静止しておれば、たちまち受けの対側の手が取りの真中を撃つであろう。取りは剣線を外すために上体の入り身転換で目付を剣線と並行にし、魂氣をいっきに昇氣で側頸に結んでおく必要がある。この際同時に腋が開いて肘頭は受けの中丹田を経て胸骨上窩に嵌り、取りの側頸には受けの手とともにその体軸が結ぶ。取りは受けの魂氣と魄気を自らの手と体軸に結び一体となっている。ただし、その手は陰の魂氣であり、体軸に与っていて軸足側に結んでいる。陽で虚空に発することはできない。つまり受けの体軸へと魂氣を響かせるには、軸足が対側と交代して側頸の手は魄気との結びを解くことが必須である。

非軸足をその場で踏み詰めて元の半身の軸足へと交代すると、今や側頸の魂氣と同側の非軸足は自由に受けの後ろ三角に送られて入り身とし、その手は軽さを得て初めて吸気で掌を開きつつ母指先から陽の魂氣を発する思いで、受けの同名側の頸部に前腕橈側を当て、脇を閉じるまで円を描いて体側に巡らすと同時に送り足で入り身一足が完遂すると、〝左右一つに勝速日で業の実を生み出す〟わけだ。すなわち、魂氣は受けの底を抜けて取りの体側へと巡り、入り身で移動した体軸に結ぶとあらためて魂氣が魄気に結び、勝速日、つまり合氣の動作が成立する。受けは取りの背面を螺旋で地に落ちる。

したがって、はじめに外転換で地を踏み詰めた足に合わせて体軸を作る手、つまり転換後の吾勝、はそのままで同時に武を生み出す正勝とはなり得ない。

                                            2022/7/6

 

6. 諸手取りに体の変更で受けを導くには

片手取りには、魂氣をかすかに内巡りして入り身転換・体の変更から、外転換で魂氣を下段に外巡りで隅落とし/外転換で魂氣を側頸に二教の手で巡り二教裏/陽の魄気で陽の魂氣を受けの同名側頸部に発すると入り身一足で呼吸法表など。

 

諸手取りの場合、片手取りと同じ動作の連なりでは体捌きを成し得ない。

つまり、受けに与えた片手の陽の魂氣でいきなり内巡りして諸手とそれに連なる受けの体に入り身の隙間を作ることができない。そこは陰に巡って取りの体軸に与る中で、受けの体と諸手を取りの体軸に結んで一体となる必要がある。これが狭義の合気である。そのためには外転換で軸足交代し、陰の魂氣として手を畳んで取りの上体に結び吾勝を動作するのが初動である。そこで非軸足を後ろに一歩置き換えて軸足を交代する(体の変更)と、受けとの連なりが体軸から解かれて初めて身の軽さを得る。非軸足となった同側の足を外に置き換え(外転換)、同時に魂氣を受けと共に陽に発して空間に巡らせて基本動作を連ねることができる。

 

諸手取りに体の変更で受けを導くには一旦外転換で体軸に与り、その上に体の変更で空の気を解脱した受けを導き、外転換で初めて片手取り入り身転換に相当する体勢となる。そこで再度体の変更を行えば、元の半身で180度反転できる。

杖取りの動作が徒手の両手/諸手取りの導きに繋がる。

 

 

*諸手取りの受けを導く体捌き別法:諸手取りから前方回転で呼吸法を動作する。

まず外転換で軸足側の魂氣、受けに与えている手、を降氣の形から二教の手で上丹田に結び体軸を確立すると、非軸足を前方回転の軸足として体軸交代を行う。受けの魄気を取りの体軸に結んだまま、上丹田にある体軸から解脱した手は受けに連なったまま前方回転して、下丹田へと降りて再び軸足側になり、体軸に与る。

受けの体は螺旋で捻れて地に落ちる。

                               2022/7/21

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