植芝盛平合氣道開祖は「合氣神髄:植芝吉祥丸監修」の中に自らのお言葉とともに合氣道の奥義を遺されました。わずかな映像の中にそのお姿もお示しになっておられます。そして多数のお弟子さんに合氣道をお伝えになりました。
また、開祖の直弟子である小林裕和師範は指導・普及のために単身ヨーロッパへ赴かれ、なおも錬磨を重ねつつ合氣道を独特の風格として我々に示されました。
全身を統べ合わせ常に無理なく無駄のない姿を表出させるその核心は飽くまでも純一であります。
従って、技としての昇華に至った要素それぞれをうかがい知り得ぬところにこそ極意の手解きが必須でありました。
師範は時間を限らず思いつくことを次から次に指導され、機会あるたびにすべてを与え尽くすというご自身の心構えを説かれるのが常でした。
魂氣と魄氣の結びのなかで陰陽の巡りを現す稽古は、緩急、剛柔、呼気・吸気、緊張・弛緩、伸展・屈曲、上昇・下降といったあらゆる隔たりをことごとく連ねていくことに集約されるとすれば、所謂「円運動」とされる合氣道の特徴の一つが躯幹の長軸を中心とした回転に留まるものではないという結論に行き着くはずです。
師範のお示しになった極意の素を基本動作として、稽古の仲間と大切に共有していくことも報恩であろうと考えております。
植芝守央道主がお示しくださる稽古の要訣の一つは、種々の技を形として習得することよりも、上肢と足腰の基本動作が次々と自在に組み合わせられて流れるように連なるなかで、合氣道のあらゆる技が成立していくことを体得するものであります。
以上の統一的視点を貫き、開設14年目にして財団法人合気会登録道場 神氣館 を広くお知らせすることといたしました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2010/8/15
舟漕ぎ運動 魄氣の陽
舟漕ぎ運動 魄氣の陰